【経営情報】模擬問題の解説を少しだけしてみる?
前回の記事(コチラ)のアクセス数とポチの数がなぜあれほどまで伸びたのか?実は筆者には謎なのだが、とりあえず多くの読者の目に触れた記事であることは事実なので、本ブログを閲覧&ポチをしてくれた読者に感謝の意を込めて、今回は前回の記事の模擬問題の解説を少しだけしてみよう。
なお、本記事では第1問のみを解説する。第2問と第3問は単なる知識問題なので、知らない用語があれば各自Google先生に確認してみてほしい。
おさらいになるが、第1問の問題は以下の通りであった。
【第1問】
人工知能に関する次の文章の空欄[ Ⅰ ]~[ Ⅳ ]に当てはまる語句の組合せとして、妥当なものはどれか。
コンピュータの処理速度や記憶容量が向上しさえすれば、人間と同じように思考するコンピュータを開発することができると考えられた時期もあった。最近、将棋や囲碁の対局でコンピュータがトップレベルの棋士に勝利するようになったと報道された。その発展は、コンピュータに過去の大量の対局データをインプットし、更にそのデータに基づいて最適の解を導けるようコンピュータ自身で学習し実力を高める仕方を覚えられるようになったからといわれている。
このようなコンピュータの発展動向は、従来コンピュータが得意な能力は検索や[ Ⅰ ]であって人が得意な能力としては工夫や[ Ⅱ ]が代表的なものと考えられてきたが、今ではコンピュータもこれまで人間が得意としてきた[ Ⅲ ]や[ Ⅳ ]に類する能力を持ち始めたことを意味している。
ア 感情 イ 認知 ウ 想像 エ 論証 オ ひらめき
カ 創造 キ 差別 ク 記憶 ケ 計算 コ 推論
Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ
1. ク ア エ コ
2. ク キ エ ウ
3. ケ ウ オ ク
4. ケ カ オ コ
5. コ カ ク イ
この問題は良問かと言われば正直「?」ではあるが、単なる重箱の隅をつつく問題よりは何倍もマシである。それ以上に、マークシート式の試験を攻略する上での1つのヒントを示してくれる問題ではある。
さて、あなたはこの問題をどのように攻略しただろうか?
この問題、空欄の[ Ⅰ ]から進めるとなかなか難儀である。このような場合は、無理に最初の空欄から解こうとせずに、すぐに方針転換して次の空欄から解き始めることが、時間の浪費やパニックを防止する上でのポイントである。
そこで[ Ⅱ ]に着目してみる。ここで着目すべきは、[ Ⅱ ]の前にある文章である。
文章を読むと、「人が得意な能力としては工夫や[ Ⅱ ]」と記載されている。ここを国語的にしっかり読めば、[ Ⅱ ]に入るものは「人が得意な能力」、つまり、[ Ⅱ ]には能力と呼べるものが入ることがわかる。そこで解答の選択肢を見ると、アの「感情」やキの「差別」は能力ではないので解答候補から除外できる。この時点で選択肢1と2は正解ではないことがわかる。
続いて[ Ⅲ ]を見てみる。ここでも[ Ⅱ ]を解いた際と同様に、[ Ⅲ ]の前にある文章に着目してみる。
すると、「今ではコンピュータもこれまで人間が得意としてきた[ Ⅲ ]や…に類する能力を持ち始めた」と記載されていることから、[ Ⅲ ]には「今ではコンピューターも持ち始めた能力(裏を返せばかつては持っていなかった能力)」かつ「人間が得意としてきたもの」が入ることがわかる。[ Ⅱ ]の解答を検討した際に選択肢1とび2は既に解答候補から除外しているため、この時点で[ Ⅲ ]にはオ(ひらめき)かク(記憶)が入ることがわかる。この2つの内、「今ではコンピューターも持ち始めた能力(裏を返せばかつては持っていなかった)」かつ「人間が得意としてきたもの」の双方の条件を満たす解答を検討した場合、オとクのどちらががより妥当性があるだろうか?コンピューターは元来から「記憶」は得意であったが、「ひらめき」はどちらかというと苦手であった。すると、クの「記憶」よりもオの「ひらめき」の方が妥当であることがわかる。ゆえに、この時点で選択肢5は解答候補から除外できる。
[ Ⅲ ]と同様のアプローチをすれば、[ Ⅳ ]にも「今ではコンピューターも持ち始めた能力(裏を返せばかつては持っていなかった)」かつ「人間が得意としてきたもの」が入ることがわかる。選択肢1と2と5は既に解答候補から除外しているため、[ Ⅳ ]にはク(記憶)かコ(推論)が入る。これはコの「推論」が妥当であることはわかるだろう。ゆえに、選択肢3は解答候補から除外できる。
以上より、消去法で解答は選択肢4になる。
設問文を読むと、書き出しに「人工知能に関する…」と書かれているため、問題文を読んだ瞬間に「ヤッベー、人工知能(AI)の問題出ちゃったよ…。勉強してね~や」などという感覚を持ってしまい、下手をするとその時点で諦めてしまう受験生もいるかもしれない。
しかししっかり問題と向き合ってみるとなんてことはない。この問題は明らかに「国語の問題」である。
本試験の時も試験問題に惑わされず、しっかりと問題と向き合ってみてほしい。最後まで諦めずに問題に向き合うそのメンタリティは、必ずやあなたを合格に近づけてくれるはずである。
マジコン診断士
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【第1問】
人工知能に関する次の文章の空欄[ Ⅰ ]~[ Ⅳ ]に当てはまる語句の組合せとして、妥当なものはどれか。
コンピュータの処理速度や記憶容量が向上しさえすれば、人間と同じように思考するコンピュータを開発することができると考えられた時期もあった。最近、将棋や囲碁の対局でコンピュータがトップレベルの棋士に勝利するようになったと報道された。その発展は、コンピュータに過去の大量の対局データをインプットし、更にそのデータに基づいて最適の解を導けるようコンピュータ自身で学習し実力を高める仕方を覚えられるようになったからといわれている。
このようなコンピュータの発展動向は、従来コンピュータが得意な能力は検索や[ Ⅰ ]であって人が得意な能力としては工夫や[ Ⅱ ]が代表的なものと考えられてきたが、今ではコンピュータもこれまで人間が得意としてきた[ Ⅲ ]や[ Ⅳ ]に類する能力を持ち始めたことを意味している。
ア 感情 イ 認知 ウ 想像 エ 論証 オ ひらめき
カ 創造 キ 差別 ク 記憶 ケ 計算 コ 推論
Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ
1. ク ア エ コ
2. ク キ エ ウ
3. ケ ウ オ ク
4. ケ カ オ コ
5. コ カ ク イ
この問題は良問かと言われば正直「?」ではあるが、単なる重箱の隅をつつく問題よりは何倍もマシである。それ以上に、マークシート式の試験を攻略する上での1つのヒントを示してくれる問題ではある。
さて、あなたはこの問題をどのように攻略しただろうか?
この問題、空欄の[ Ⅰ ]から進めるとなかなか難儀である。このような場合は、無理に最初の空欄から解こうとせずに、すぐに方針転換して次の空欄から解き始めることが、時間の浪費やパニックを防止する上でのポイントである。
そこで[ Ⅱ ]に着目してみる。ここで着目すべきは、[ Ⅱ ]の前にある文章である。
文章を読むと、「人が得意な能力としては工夫や[ Ⅱ ]」と記載されている。ここを国語的にしっかり読めば、[ Ⅱ ]に入るものは「人が得意な能力」、つまり、[ Ⅱ ]には能力と呼べるものが入ることがわかる。そこで解答の選択肢を見ると、アの「感情」やキの「差別」は能力ではないので解答候補から除外できる。この時点で選択肢1と2は正解ではないことがわかる。
続いて[ Ⅲ ]を見てみる。ここでも[ Ⅱ ]を解いた際と同様に、[ Ⅲ ]の前にある文章に着目してみる。
すると、「今ではコンピュータもこれまで人間が得意としてきた[ Ⅲ ]や…に類する能力を持ち始めた」と記載されていることから、[ Ⅲ ]には「今ではコンピューターも持ち始めた能力(裏を返せばかつては持っていなかった能力)」かつ「人間が得意としてきたもの」が入ることがわかる。[ Ⅱ ]の解答を検討した際に選択肢1とび2は既に解答候補から除外しているため、この時点で[ Ⅲ ]にはオ(ひらめき)かク(記憶)が入ることがわかる。この2つの内、「今ではコンピューターも持ち始めた能力(裏を返せばかつては持っていなかった)」かつ「人間が得意としてきたもの」の双方の条件を満たす解答を検討した場合、オとクのどちらががより妥当性があるだろうか?コンピューターは元来から「記憶」は得意であったが、「ひらめき」はどちらかというと苦手であった。すると、クの「記憶」よりもオの「ひらめき」の方が妥当であることがわかる。ゆえに、この時点で選択肢5は解答候補から除外できる。
[ Ⅲ ]と同様のアプローチをすれば、[ Ⅳ ]にも「今ではコンピューターも持ち始めた能力(裏を返せばかつては持っていなかった)」かつ「人間が得意としてきたもの」が入ることがわかる。選択肢1と2と5は既に解答候補から除外しているため、[ Ⅳ ]にはク(記憶)かコ(推論)が入る。これはコの「推論」が妥当であることはわかるだろう。ゆえに、選択肢3は解答候補から除外できる。
以上より、消去法で解答は選択肢4になる。
設問文を読むと、書き出しに「人工知能に関する…」と書かれているため、問題文を読んだ瞬間に「ヤッベー、人工知能(AI)の問題出ちゃったよ…。勉強してね~や」などという感覚を持ってしまい、下手をするとその時点で諦めてしまう受験生もいるかもしれない。
しかししっかり問題と向き合ってみるとなんてことはない。この問題は明らかに「国語の問題」である。
本試験の時も試験問題に惑わされず、しっかりと問題と向き合ってみてほしい。最後まで諦めずに問題に向き合うそのメンタリティは、必ずやあなたを合格に近づけてくれるはずである。
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