中小企業診断士は食える資格か?(前編)
「中小企業診断士は食える資格か?」
耳にタコができるほどよく聞く言葉である。中小企業診断士の資格取得を目標にすでに勉強している読者は、何かしらの手段でこの言葉のハードルを越えたからこそ、貴重な時間とお金をかけて勉強をしているのであろう。
しかし、「勉強はしているんですが、実は診断士が食えるか資格どうかがまだ気になっているんです」というあなた。今日はそんなあなたに向けて書きたい。
筆者に言わせれば
「考えるに値しない愚問中の愚問」
である。
逆にこのようなことを考えているあなたに聞きたい。「あなたが言っている”食える資格の定義”とは一体何なのか?」と。
敢えてそれらしい回答を考えるとすれば、「業務独占資格があるじゃないか」ということなのかもしれない。確かに業務独占資格の業務は、特定の資格を取得している者だけが従事可能な業務である。その資格なしにその業務を行うことができないことから、その資格さえ取得すれば無資格者の人たちを自身の競争相手から排除できる。ゆえに、「資格を取れば自分は食っていける」という論理になるということだろうか。
もし上記論理を前提に考えるのであれば、結論は
「中小企業診断士には法律で定められた独占業務はないため、中小企業診断士は”食えない資格”である」
となる。回答はこれ以上でもこれ以下でもなく、以上で議論は終了である。
・・・。
この程度の論理を解明することに何か意味はあるのだろうか?このようなことをテーマに議論している人たちは、よほど時間が有り余るほど暇なのだろうとしか筆者には思えない。
このようなことを考える時点で、あなたはそもそも「競争」という単語の存在そのものを知らないことと等しい。以下の図を見れば、どういう状況になるか一目瞭然である。

【上の図の左半分】
あなたは無資格の世界の中に存在しており、ライバルとなる多くの無資格者たちと競争をしていかねばならない状況である。そのような無資格者の人たちとの競争に勝つために、あなたは差別化の手段として診断士の資格を取得した。するとあなたは、無資格者の人たちがいる世界の競争環境から脱出する権利を手に入れたことになるため、晴れて診断士の世界に入ることができた。
【上の図の右半分】
ところが、診断士の世界に入ってみてあなたは度肝を抜かれるほど驚いた。診断士の世界にもまた、たくさんの診断士たちがいるではないか。今度は診断士の世界の中で、多くの診断士たちとの競争の日々が始まりましたとさ。
おしまい。
「中小企業診断士を取れば食えるのか?」という質問に対して筆者が愚問中の愚問と言った理由は、このようなシンプルかつ簡単な説明でもご理解いただけると思う。
次回は本記事の続編として、筆者に見えている世界をベースに、「診断士が食える資格か」というテーマについて結論を出していこうと思う。
マジコン診断士
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しかし、「勉強はしているんですが、実は診断士が食えるか資格どうかがまだ気になっているんです」というあなた。今日はそんなあなたに向けて書きたい。
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「考えるに値しない愚問中の愚問」
である。
逆にこのようなことを考えているあなたに聞きたい。「あなたが言っている”食える資格の定義”とは一体何なのか?」と。
敢えてそれらしい回答を考えるとすれば、「業務独占資格があるじゃないか」ということなのかもしれない。確かに業務独占資格の業務は、特定の資格を取得している者だけが従事可能な業務である。その資格なしにその業務を行うことができないことから、その資格さえ取得すれば無資格者の人たちを自身の競争相手から排除できる。ゆえに、「資格を取れば自分は食っていける」という論理になるということだろうか。
もし上記論理を前提に考えるのであれば、結論は
「中小企業診断士には法律で定められた独占業務はないため、中小企業診断士は”食えない資格”である」
となる。回答はこれ以上でもこれ以下でもなく、以上で議論は終了である。
・・・。
この程度の論理を解明することに何か意味はあるのだろうか?このようなことをテーマに議論している人たちは、よほど時間が有り余るほど暇なのだろうとしか筆者には思えない。
このようなことを考える時点で、あなたはそもそも「競争」という単語の存在そのものを知らないことと等しい。以下の図を見れば、どういう状況になるか一目瞭然である。

【上の図の左半分】
あなたは無資格の世界の中に存在しており、ライバルとなる多くの無資格者たちと競争をしていかねばならない状況である。そのような無資格者の人たちとの競争に勝つために、あなたは差別化の手段として診断士の資格を取得した。するとあなたは、無資格者の人たちがいる世界の競争環境から脱出する権利を手に入れたことになるため、晴れて診断士の世界に入ることができた。
【上の図の右半分】
ところが、診断士の世界に入ってみてあなたは度肝を抜かれるほど驚いた。診断士の世界にもまた、たくさんの診断士たちがいるではないか。今度は診断士の世界の中で、多くの診断士たちとの競争の日々が始まりましたとさ。
おしまい。
「中小企業診断士を取れば食えるのか?」という質問に対して筆者が愚問中の愚問と言った理由は、このようなシンプルかつ簡単な説明でもご理解いただけると思う。
次回は本記事の続編として、筆者に見えている世界をベースに、「診断士が食える資格か」というテーマについて結論を出していこうと思う。
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