【2次試験】マジコンの2次筆記試験後物語(1)
事例講評ばかり発信していてもあまり面白くないと思うので、ここらで少し、筆者の2次試験受験生時代の今ごろのことを物語形式で書いていこうとふと思ったので書く。
それではさっそく。
最後の事例Ⅳが終わった。問題用紙をカバンにしまい、会場から最寄の駅まで歩き始める。とにかく疲れきっていて、これ以上は何も考えられないという状態だったことを覚えている。
筆者が2次筆記試験が終わった段階で最初に思ったことは
「あんなに勉強したのに、なぜ出来なかったんだ?」
ということであった。
もちろん後悔もあった。
それは、最初の事例である事例Ⅰで起こった。
試験開始後、ほぼほぼ予定どおり設問解釈、与件文の読解、答案骨子を作成し終え、解答用紙に答案を書くその時である。
「その答案骨子で解答用紙に書き始めて本当に大丈夫か?この答案で運命が決まるんだぞ。」
ということが頭にふと浮かんだのである。
その瞬間、筆者のペンを持つ手はガタガタと震え始め、解答用紙への記入を躊躇する羽目になる。その後20秒ほどが経過したころだろうか。
「タイムロス、タイムロス!」
冷静な自分がいきなり現れて、ふと我に返る。結果、なんとか気持ちを切り替えることができ、最後は割り切って解答作成作業を進めた。しかし、その一瞬の迷いはその後の答案作成プロセスを全体を狂わせる結果となる。結果として、事例Ⅰは自分の感覚では壊滅的な出来であった。
事例Ⅲでも事件は発生した。
答案骨子作成に苦戦した結果、最後の問題は骨子を作り切れず解答作成に入らざるを得ない状況に。やむなく粛々と解答を記入している過程で、とんでもないことに気づいた。
「オイ!第〇問の解答を第△問の解答欄に記入しているじゃないか!」
すでに100字以上の解答が誤った解答欄に記入されている。残りの時間はそれほど残されていない。全身から血の気が引くのを確かに感じた。
「仕方ない。第△問の解答欄を全部消して、第〇問の解答欄に書き直さねば!」
急いで誤った解答欄に書かれた答案を消して第3問に書き直し、第〇問に正しい解答を書く。続いて第△問の解答欄を埋める。残り時間は10分を切っている。最後の問題は未だ空欄。しかも骨子が作り切れていない。
「やむを得ない。今ある貧弱な根拠でとにかく埋めよう!」
必死に最後の問題の解答欄を埋め、最後の「。」を書いた瞬間に試験終了の合図。大事な本試験で、模試でも1度もやったことのないヘマをしてしまった…。
事件は事例Ⅳでも…。
問題用紙を開いた時点で、それほど苦手な論点が出題されていないことに気づき、「これはイケるかも」と思い開始。
粛々と進めていたその時、いつもは何の迷いもなくスラスラ解ける論点の計算結果数値がどうもおかしい。
「あれ?こんな数字でるかな?もう1回冷静に計算してみよう」
2回、3回と電卓を叩く。計算するたびになぜか計算結果数値が変わる。
「そんなはずはない。冷静になれ!」
そう自分に言い聞かせたものの、冷静になれず。そうこうしている内に、時間はどんどん進んでいく。
「このままこの問題に引っかかってたら壊滅する。この問題は一度離して次に行こう」
以降を解くも、難問が出現。
「どうするんだ?」
そんなこんなで、その後は若干パニックになりながら、瞬間瞬間の判断で問題を捌く。残り時間5分の時点で、全くわからない問題が数問。とりあえず記述は自分の知っている範囲での内容を埋め、さきほど引っかかった計算問題を検算する。やはり計算結果はおかしい。残り1分を切った。やむなく、今電卓に表示されている計算結果をそのまま解答欄に記入。明らかな間違いであると自分でもわかっていたがやむを得なかった。
試験終了後は、上記に記載した出来事が何度もよみがえってくる。とにかくフラフラでどうやって家にたどり着いたかも覚えていないのだが、帰りの電車の中、携帯でネット掲示板を見たことだけは覚えている。掲示板には「この答案はこうだ」「経営指標はこうだ」と様々な人が書き込みをしている。
「俺の答案と違う・・・」
掲示板を見れば見るほど不安が増大する。意識が朦朧としている中でも、電車の中でこのようにとてつもない不安感と絶望感を感じたことだけは鮮明に覚えている。
つづく
この企画が今の読者にとって意味のあるのものなのかが当方で判別できないので、バナーのポチの数で今後の企画継続の要否を判断しようと思う。もしあなたが「継続して読みたい」と思うのであれば、ぜひ以下のバナーを押して頂きたい。
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最後の事例Ⅳが終わった。問題用紙をカバンにしまい、会場から最寄の駅まで歩き始める。とにかく疲れきっていて、これ以上は何も考えられないという状態だったことを覚えている。
筆者が2次筆記試験が終わった段階で最初に思ったことは
「あんなに勉強したのに、なぜ出来なかったんだ?」
ということであった。
もちろん後悔もあった。
それは、最初の事例である事例Ⅰで起こった。
試験開始後、ほぼほぼ予定どおり設問解釈、与件文の読解、答案骨子を作成し終え、解答用紙に答案を書くその時である。
「その答案骨子で解答用紙に書き始めて本当に大丈夫か?この答案で運命が決まるんだぞ。」
ということが頭にふと浮かんだのである。
その瞬間、筆者のペンを持つ手はガタガタと震え始め、解答用紙への記入を躊躇する羽目になる。その後20秒ほどが経過したころだろうか。
「タイムロス、タイムロス!」
冷静な自分がいきなり現れて、ふと我に返る。結果、なんとか気持ちを切り替えることができ、最後は割り切って解答作成作業を進めた。しかし、その一瞬の迷いはその後の答案作成プロセスを全体を狂わせる結果となる。結果として、事例Ⅰは自分の感覚では壊滅的な出来であった。
事例Ⅲでも事件は発生した。
答案骨子作成に苦戦した結果、最後の問題は骨子を作り切れず解答作成に入らざるを得ない状況に。やむなく粛々と解答を記入している過程で、とんでもないことに気づいた。
「オイ!第〇問の解答を第△問の解答欄に記入しているじゃないか!」
すでに100字以上の解答が誤った解答欄に記入されている。残りの時間はそれほど残されていない。全身から血の気が引くのを確かに感じた。
「仕方ない。第△問の解答欄を全部消して、第〇問の解答欄に書き直さねば!」
急いで誤った解答欄に書かれた答案を消して第3問に書き直し、第〇問に正しい解答を書く。続いて第△問の解答欄を埋める。残り時間は10分を切っている。最後の問題は未だ空欄。しかも骨子が作り切れていない。
「やむを得ない。今ある貧弱な根拠でとにかく埋めよう!」
必死に最後の問題の解答欄を埋め、最後の「。」を書いた瞬間に試験終了の合図。大事な本試験で、模試でも1度もやったことのないヘマをしてしまった…。
事件は事例Ⅳでも…。
問題用紙を開いた時点で、それほど苦手な論点が出題されていないことに気づき、「これはイケるかも」と思い開始。
粛々と進めていたその時、いつもは何の迷いもなくスラスラ解ける論点の計算結果数値がどうもおかしい。
「あれ?こんな数字でるかな?もう1回冷静に計算してみよう」
2回、3回と電卓を叩く。計算するたびになぜか計算結果数値が変わる。
「そんなはずはない。冷静になれ!」
そう自分に言い聞かせたものの、冷静になれず。そうこうしている内に、時間はどんどん進んでいく。
「このままこの問題に引っかかってたら壊滅する。この問題は一度離して次に行こう」
以降を解くも、難問が出現。
「どうするんだ?」
そんなこんなで、その後は若干パニックになりながら、瞬間瞬間の判断で問題を捌く。残り時間5分の時点で、全くわからない問題が数問。とりあえず記述は自分の知っている範囲での内容を埋め、さきほど引っかかった計算問題を検算する。やはり計算結果はおかしい。残り1分を切った。やむなく、今電卓に表示されている計算結果をそのまま解答欄に記入。明らかな間違いであると自分でもわかっていたがやむを得なかった。
試験終了後は、上記に記載した出来事が何度もよみがえってくる。とにかくフラフラでどうやって家にたどり着いたかも覚えていないのだが、帰りの電車の中、携帯でネット掲示板を見たことだけは覚えている。掲示板には「この答案はこうだ」「経営指標はこうだ」と様々な人が書き込みをしている。
「俺の答案と違う・・・」
掲示板を見れば見るほど不安が増大する。意識が朦朧としている中でも、電車の中でこのようにとてつもない不安感と絶望感を感じたことだけは鮮明に覚えている。
つづく
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