【1次・2次共通】今日がNextステージの出発点 ~それぞれの新たな道へ
昨日、中小企業診断協会から1次試験の正解と配点が公表された。きっと自己採点する手が震えた受験生も多かっただろうと思う。
昨日、筆者にとっても大変落ち込むような内容のご報告もいただいた。筆者自身、このような受験生に感情移入してしまい、昨晩はあまり仕事が手につかなくなってしまった。
ゆえに、今日ここに何を書けばよいか非常に筆者も困った。
※実際、筆者が本記事の編集画面の前に座ってから、30分以上が既に経過している。
しかし、そのような受験生の気持ちを真剣に受け止めながら、やはり筆者は前に進んで行くべきと考えた。
なぜならば、
人生において、あなたはこの場にとどまり続けることはできない
からである。
※その理由に関しては、コチラの記事を読んでいただきたい。
ゆえに、今回の記事からはきちんと前を見て、自己採点の結果に関わらずすべての読者と一緒に歩みを進めていけたらと思う。
今日あなたがこの記事を見ているということは、もうすでに自己採点が終わり、1次試験の見込の結果が判明しているということだろう。
自己採点の結果によってあなたのNextステージは変わる。
ここからは、1次試験の結果別にあなたにコメントしていきたい。
■来年(2018年)の1次試験合格を目指して挑戦する受験生
「今年の1次試験で科目合格を勝ち取った受験生」と「診断士試験に初めてチャレンジする受験生」とに分かれるだろう。以下、それぞれについてコメントを書く。
(1)今年の1次試験で科目合格を勝ち取った受験生
本受験生の中には、「①最初から科目合格狙いのプランだった受験生」と「②1次突破狙いのプランだったが科目合格の結果となった受験生」とがいると思う。
以下それぞれについてコメント書く。
①最初から科目合格狙いのプランだった受験生
あなたの1次試験の結果は、当初のプラン通りの結果になっただろうか?
「プラン通りに合格点を確保できた科目」「予想外に合格点を確保できた科目」「プラン通りに合格点に届かなかった科目」「予想外に合格点に届かなかった科目科目」の4パターンが混在した受験生が多かったのではないかと予想している(もしあなたがすべてプラン通りだったとしたら、それはかなりスゴイことである)。
あなたが本ブログの読者であるならば、本試験でも目標点を事前に定めて決戦に臨んでいたと思う(コチラの記事をお読みいただきたい)ので、まずはその差異分析に着手してほしい。
差異分析とは、主に予定と実績とを比較してその差額を算出することにより、その背景となった要因を分析することである。要因には、自身でコントロール可能なものとコントロール不可能なものがある(コチラの記事をお読みいただきたい)はずなので、そこを切り分けて検討することが重要なポイントである。
なお、各科目の問題毎の詳細な分析は、TACから2018年度向けの1次試験の過去問が発売されてからになるだろう。
②1次突破狙いのプランだったが科目合格の結果となった受験生
本受験生は非常に大きなショックを受けていることだろうと思う。今のあなたに対してかけられる最適な言葉は、正直筆者にも見つからない。しかし、敢えて1つだけ言葉をかけられるとすれば、
「試練は乗り越えられる人にしか与えられない」
ということである。

なんとなく1次試験の試験場に行って、「とりあえず1科目だけでも受かったらラッキーという感じでいいや」というスタンスの受験生は、仮に今回1次試験を突破できなかったとしても、あなたほどの大きなショックを受けることはまずないだろう。診断士試験の受験生は多様なので、スタンスも当然多様であってよい。なので筆者も決してこのような受験生を否定的に考えているわけではない。しかし間違いなく言えることは、このような受験生にとって今回の闘いの結果は試練までには至らないだろうと思っている。なぜならば、彼らはこの闘いに対する「本気度」という点で、あなたの水準に達していないからである。
一方で、今あなたがこの結果に大きなショックを受けているのであれば、それはあなたが真剣にこの闘いに勝ちにいったことの紛れもない証である。つまり、この苦しみは、あなたにとって間違いなく「試練」と言えるだろう。試練は超えるためにある。今年真剣にこの闘いに挑んだあなたであれば、きっと来年はこの試練を乗り越えて、2次試験の挑戦権を得られるだろうと筆者は信じている。
あなたにはこの試練を絶対に乗り越えてほしいので、敢えて厳しいことを言わせてほしい。
今回あなたが結果を残せなかったこともまた事実である。そこには必ず何かしらの問題点が存在する。もしあなたがその問題点を抽出することができれば、何をするべきかが明らかになる。なぜならば、問題点の抽出により、あなたは課題の設定ができるからである(問題点と課題の違いに課してはコチラをお読みいただきたい)。来年に向けて何をするべきかと言えば、まずはここから着手するとよいだろう。
とは言っても、あなたは今は体力も気力も回復の時間が必要だろう。あくまで筆者の私見だが、このような時は無理をせずに自分の心の思うままに生活をしてみてもよいと思う。あなたにはゆっくり自由に過ごしてもほしいと思うのである。
あなたはきっと、体力も気力も回復してこの闘いに戻ってきてくれると筆者は強く信じている。そのときは、ぜひこのブログにも戻ってきて欲しい。筆者はいつでも、あなたをお待ちしている。
(2)診断士試験に初めてチャレンジする受験生
はじめまして。簡単に自己紹介を。
筆者は「マジなコンサル診断士」と自分で名乗っている変なコンサルタントである。
筆者はコンサルティングファームを数社渡り歩き、その過程で中小企業診断士資格を取得した経歴の者である。現在も経営コンサルタントとして働いている現役のコンサルである。
さて、まずは本ブログにようこそ。
2018年合格目標にも関わらず、偶然か否か本ブログを訪れて情報収集を開始しているあなたは、間違いなくマジなコンサル診断士予備軍である(筆者のTwitterフォローしてくれている受験生もいる)。
まず、あなたが本ブログを継続的に読むべきか読者かどうかをあなた自身で決定いただくことがよいだろう。
「本ブログのターゲットとなる読者層」をコチラに書いているので、まずはお読みいただいた上で、本ブログを継続的に読むかどうかご判断いただきたい。
それではどうぞ。
(リーディングタイム:2分)
読み終わっただろうか?
もしあなたが筆者の想定するターゲット読者だと思われるのであれば、この後を続けて読んでほしい。
まずあなたがすべきことは、このブログの様々なページをサーフィンしてみることである。
というのも、今年受験した先輩受験生に対して、筆者が何を伝えているのかをあなたにはよく観察して欲しいからである。
サーフィンの仕方としては、今年7月くらいからの筆者のブログを時系列に読む方法をオススメする。来年あなたはこの診断士1次試験にチャレンジする可能性が高いだろう。そうであるならば、今年の直前期に「心・技・体」の面でどのような準備をすればよいか、本番の闘いがいかに厳しいものなのかを今のうちから臨場感を持って感じることは、あなたにとっても貴重な機会となることだろう。ぜひこの疑似体験を今のうちにしておいていただきたい。
さて、ここからは2018年に1次試験の受験を予定しているすべての受験生に対して。
今年1次試験を受験した方は、1次試験の本質をきっと垣間見たのではないかと思っている。
その本質は
1次試験突破は「ポートフォリオ×勉強への投入時間×勉強のやり方」で決まる
ということである。
本記事では詳細な説明は避けるが、簡単に言えば以下の通りである。
①ポートフォリオ
ここで言うポートフォリオとは金融的な意味であり、「一般的な投資家は、リスク管理のために自らの資産を複数の金融商品に分散させて投資する。その金融商品の組み合わせのことをポートフォリオという(Wikipedia)」のことである。
ストレートに言えば、
「1次試験は7科目一挙合格を狙う方法が一番受かりやすい」
ということである。
この試験のレギュレーションでは、3年以内に7科目全科目で60%以上取ることが1次試験突破の条件となっている。当然のことだが、1回の試験における受験科目数が多いほうがポートフォリオ効果が出るので、不合格リスクは低減される。つまり、最大科目数の7科目で受験すれば、「今年は〇〇の科目で難易度が上がった」、「〇〇の問題が難問・奇問で解けない」といったことをより気にしなくて済むようになるということである。
このことはどの受験生も「当たり前じゃないか」という顔をして受験しているが、筆者は極めて重要な戦略上のポイントだと思っている。
「少ない科目で複数年にかけて受験した方が1次試験は受かりやすい」
という考えは、試験範囲と投入時間のバランスで言えば確かにそうかもしれない。
しかしそこに「難易度が上下する科目は毎年事前予測できない」というコントロール不可能な要素を勘案すると、一転して「安易な方法ではないか?」という対論が発生する。これは筆者からの問題提起の1つとして捉えていただきたい。
※本テーマはいずれ詳細にご説明する。
②勉強投入時間
1年で1次試験7科目受かるには約1,000時間必要であるという目安の勉強時間が頻繁に聞かれる(ファクトは不明)が、筆者は受験生時代にそれを無条件に受け入れて、最低条件として設定して勉強した。結果としては、一定の信頼性がある目安の勉強時間であると今でも思っている。
この1,000時間という数字は出所不明であるが、少なくとも筆者も含めて7科目一挙合格した人間がその経験から提示しているものであり、それを説いている人間は決して少なくないと思われる。ゆえに、あなたに本当に1次試験に受かりたいという思いが強くあるのであれば、勉強時間1,000時間を下回る計画を立てるということはあり得ないと考えるべきであろう。
その目安の時間を下回って合格する計画をもしあなたが立てようとしているのであれば、「それを下回っても合格できるという根拠は一体何か?」ということになる。そこに明確な根拠があるのであればよい。しかしそこに根拠がないのであれば、1,000時間という1次試験突破に必要な勉強時間は絶対に確保すべきである。この目安の勉強時間は十分信頼に足る情報と筆者は考えている。
③勉強のやり方
いくら勉強への投入時間を多くしても、そのやり方が悪ければその時間は無駄になってしまう。今回は詳細に入らないが、ここが当ブログや他の受験生ブログが存在する意義である。情報収集力を高めると共に、自身に合う方法をセレクションする目利きを鍛えてほしい。
なお、本ブログの2018年目標の1次試験記事は、9月から本格開始の予定である。8月も1次のことにはちょくちょく触れるので、引き続き本ブログを読んでほしい。
■2次試験への挑戦権を手に入れた(持っている)受験生
本受験生の中には、「①今年初めて2次挑戦権を手に入れた受験生」と「②2回目以降の2次挑戦権を手に入れた受験生」とがいると思う。
①今年初めて2次挑戦権を手に入れた受験生
まずは一安心というところだろうが、筆者からは敢えてあなたにおめでとうとは言わない。なぜならば、養成過程に進まない限り、あなたにとって1次試験は通過点でしかないからである。2次試験までの約2か月半は一瞬のように過ぎ去っていく。改めて気を引き締めて、今日からしっかり勉強を始めてほしい。
受験校に通っている受験生は、カリキュラムに沿った学習がベースになるだろう。まずはそこにしっかりついていくことになるだろう(筆者は受験校に通っていないので、ここに関してはあまりアドバイスができない。他の受験生ブログを見てほしい)。
独学の受験生は過去問を中心に勉強をすることになるだろう。筆者も完全独学で2次に突破している身なので、きっとあなたのニーズに沿うことができるだろう。
受験校に通おうと独学であろうと関係なく、とりあえず2次試験突破を目指すのであればふぞろいは即購入するべきである。最新版のふぞろいな合格答案11は以下であるので、まずは購入することをオススメする。
②2回目以降の2次挑戦権を手に入れた受験生
ここ2か月ほど、1次試験中心の記事となってしまったことを冒頭で改めてお詫び申し上げたい。
まず初めに、筆者は「多年度生」とか「ベテ」という呼称はあまり好きではないので、本ブログでは「2次再受験生」と呼ばせていただく。
2次再受験生にとっての2次合格のカギは、「パズルの足りないピースを探して埋めること」であると考えている。
筆者の2次受験指導の経験をベースに申し上げれば、実は足りないピースの数やそのピースの種類というものが、受験生によって多様であると感じている。ここが2次試験の受験指導の難しいところである。
但し、もし仮にそのピースがピタッと埋まると、2次試験は「え?こんなものだったっけ?」とあっさり通過してしまうことも実は多々ある。誤解を恐れずに言えば、そのピースが見事に埋まってしまえば、ほんの半月程度で合格圏に行くことも可能だと思っている。
筆者のミッションは、そのピースをあなたにいくつ発信できるかにかかっていると思っている。ここは筆者も頑張っていきたい。
マジコン診断士
【マジなコンサルタントの中小企業診断士情報】
●Twitter
●執筆(note)
昨日、筆者にとっても大変落ち込むような内容のご報告もいただいた。筆者自身、このような受験生に感情移入してしまい、昨晩はあまり仕事が手につかなくなってしまった。
ゆえに、今日ここに何を書けばよいか非常に筆者も困った。
※実際、筆者が本記事の編集画面の前に座ってから、30分以上が既に経過している。
しかし、そのような受験生の気持ちを真剣に受け止めながら、やはり筆者は前に進んで行くべきと考えた。
なぜならば、
人生において、あなたはこの場にとどまり続けることはできない
からである。
※その理由に関しては、コチラの記事を読んでいただきたい。
ゆえに、今回の記事からはきちんと前を見て、自己採点の結果に関わらずすべての読者と一緒に歩みを進めていけたらと思う。
今日あなたがこの記事を見ているということは、もうすでに自己採点が終わり、1次試験の見込の結果が判明しているということだろう。
自己採点の結果によってあなたのNextステージは変わる。
ここからは、1次試験の結果別にあなたにコメントしていきたい。
■来年(2018年)の1次試験合格を目指して挑戦する受験生
「今年の1次試験で科目合格を勝ち取った受験生」と「診断士試験に初めてチャレンジする受験生」とに分かれるだろう。以下、それぞれについてコメントを書く。
(1)今年の1次試験で科目合格を勝ち取った受験生
本受験生の中には、「①最初から科目合格狙いのプランだった受験生」と「②1次突破狙いのプランだったが科目合格の結果となった受験生」とがいると思う。
以下それぞれについてコメント書く。
①最初から科目合格狙いのプランだった受験生
あなたの1次試験の結果は、当初のプラン通りの結果になっただろうか?
「プラン通りに合格点を確保できた科目」「予想外に合格点を確保できた科目」「プラン通りに合格点に届かなかった科目」「予想外に合格点に届かなかった科目科目」の4パターンが混在した受験生が多かったのではないかと予想している(もしあなたがすべてプラン通りだったとしたら、それはかなりスゴイことである)。
あなたが本ブログの読者であるならば、本試験でも目標点を事前に定めて決戦に臨んでいたと思う(コチラの記事をお読みいただきたい)ので、まずはその差異分析に着手してほしい。
差異分析とは、主に予定と実績とを比較してその差額を算出することにより、その背景となった要因を分析することである。要因には、自身でコントロール可能なものとコントロール不可能なものがある(コチラの記事をお読みいただきたい)はずなので、そこを切り分けて検討することが重要なポイントである。
なお、各科目の問題毎の詳細な分析は、TACから2018年度向けの1次試験の過去問が発売されてからになるだろう。
②1次突破狙いのプランだったが科目合格の結果となった受験生
本受験生は非常に大きなショックを受けていることだろうと思う。今のあなたに対してかけられる最適な言葉は、正直筆者にも見つからない。しかし、敢えて1つだけ言葉をかけられるとすれば、
「試練は乗り越えられる人にしか与えられない」
ということである。

なんとなく1次試験の試験場に行って、「とりあえず1科目だけでも受かったらラッキーという感じでいいや」というスタンスの受験生は、仮に今回1次試験を突破できなかったとしても、あなたほどの大きなショックを受けることはまずないだろう。診断士試験の受験生は多様なので、スタンスも当然多様であってよい。なので筆者も決してこのような受験生を否定的に考えているわけではない。しかし間違いなく言えることは、このような受験生にとって今回の闘いの結果は試練までには至らないだろうと思っている。なぜならば、彼らはこの闘いに対する「本気度」という点で、あなたの水準に達していないからである。
一方で、今あなたがこの結果に大きなショックを受けているのであれば、それはあなたが真剣にこの闘いに勝ちにいったことの紛れもない証である。つまり、この苦しみは、あなたにとって間違いなく「試練」と言えるだろう。試練は超えるためにある。今年真剣にこの闘いに挑んだあなたであれば、きっと来年はこの試練を乗り越えて、2次試験の挑戦権を得られるだろうと筆者は信じている。
あなたにはこの試練を絶対に乗り越えてほしいので、敢えて厳しいことを言わせてほしい。
今回あなたが結果を残せなかったこともまた事実である。そこには必ず何かしらの問題点が存在する。もしあなたがその問題点を抽出することができれば、何をするべきかが明らかになる。なぜならば、問題点の抽出により、あなたは課題の設定ができるからである(問題点と課題の違いに課してはコチラをお読みいただきたい)。来年に向けて何をするべきかと言えば、まずはここから着手するとよいだろう。
とは言っても、あなたは今は体力も気力も回復の時間が必要だろう。あくまで筆者の私見だが、このような時は無理をせずに自分の心の思うままに生活をしてみてもよいと思う。あなたにはゆっくり自由に過ごしてもほしいと思うのである。
あなたはきっと、体力も気力も回復してこの闘いに戻ってきてくれると筆者は強く信じている。そのときは、ぜひこのブログにも戻ってきて欲しい。筆者はいつでも、あなたをお待ちしている。
(2)診断士試験に初めてチャレンジする受験生
はじめまして。簡単に自己紹介を。
筆者は「マジなコンサル診断士」と自分で名乗っている変なコンサルタントである。
筆者はコンサルティングファームを数社渡り歩き、その過程で中小企業診断士資格を取得した経歴の者である。現在も経営コンサルタントとして働いている現役のコンサルである。
さて、まずは本ブログにようこそ。
2018年合格目標にも関わらず、偶然か否か本ブログを訪れて情報収集を開始しているあなたは、間違いなくマジなコンサル診断士予備軍である(筆者のTwitterフォローしてくれている受験生もいる)。
まず、あなたが本ブログを継続的に読むべきか読者かどうかをあなた自身で決定いただくことがよいだろう。
「本ブログのターゲットとなる読者層」をコチラに書いているので、まずはお読みいただいた上で、本ブログを継続的に読むかどうかご判断いただきたい。
それではどうぞ。
(リーディングタイム:2分)
読み終わっただろうか?
もしあなたが筆者の想定するターゲット読者だと思われるのであれば、この後を続けて読んでほしい。
まずあなたがすべきことは、このブログの様々なページをサーフィンしてみることである。
というのも、今年受験した先輩受験生に対して、筆者が何を伝えているのかをあなたにはよく観察して欲しいからである。
サーフィンの仕方としては、今年7月くらいからの筆者のブログを時系列に読む方法をオススメする。来年あなたはこの診断士1次試験にチャレンジする可能性が高いだろう。そうであるならば、今年の直前期に「心・技・体」の面でどのような準備をすればよいか、本番の闘いがいかに厳しいものなのかを今のうちから臨場感を持って感じることは、あなたにとっても貴重な機会となることだろう。ぜひこの疑似体験を今のうちにしておいていただきたい。
さて、ここからは2018年に1次試験の受験を予定しているすべての受験生に対して。
今年1次試験を受験した方は、1次試験の本質をきっと垣間見たのではないかと思っている。
その本質は
1次試験突破は「ポートフォリオ×勉強への投入時間×勉強のやり方」で決まる
ということである。
本記事では詳細な説明は避けるが、簡単に言えば以下の通りである。
①ポートフォリオ
ここで言うポートフォリオとは金融的な意味であり、「一般的な投資家は、リスク管理のために自らの資産を複数の金融商品に分散させて投資する。その金融商品の組み合わせのことをポートフォリオという(Wikipedia)」のことである。
ストレートに言えば、
「1次試験は7科目一挙合格を狙う方法が一番受かりやすい」
ということである。
この試験のレギュレーションでは、3年以内に7科目全科目で60%以上取ることが1次試験突破の条件となっている。当然のことだが、1回の試験における受験科目数が多いほうがポートフォリオ効果が出るので、不合格リスクは低減される。つまり、最大科目数の7科目で受験すれば、「今年は〇〇の科目で難易度が上がった」、「〇〇の問題が難問・奇問で解けない」といったことをより気にしなくて済むようになるということである。
このことはどの受験生も「当たり前じゃないか」という顔をして受験しているが、筆者は極めて重要な戦略上のポイントだと思っている。
「少ない科目で複数年にかけて受験した方が1次試験は受かりやすい」
という考えは、試験範囲と投入時間のバランスで言えば確かにそうかもしれない。
しかしそこに「難易度が上下する科目は毎年事前予測できない」というコントロール不可能な要素を勘案すると、一転して「安易な方法ではないか?」という対論が発生する。これは筆者からの問題提起の1つとして捉えていただきたい。
※本テーマはいずれ詳細にご説明する。
②勉強投入時間
1年で1次試験7科目受かるには約1,000時間必要であるという目安の勉強時間が頻繁に聞かれる(ファクトは不明)が、筆者は受験生時代にそれを無条件に受け入れて、最低条件として設定して勉強した。結果としては、一定の信頼性がある目安の勉強時間であると今でも思っている。
この1,000時間という数字は出所不明であるが、少なくとも筆者も含めて7科目一挙合格した人間がその経験から提示しているものであり、それを説いている人間は決して少なくないと思われる。ゆえに、あなたに本当に1次試験に受かりたいという思いが強くあるのであれば、勉強時間1,000時間を下回る計画を立てるということはあり得ないと考えるべきであろう。
その目安の時間を下回って合格する計画をもしあなたが立てようとしているのであれば、「それを下回っても合格できるという根拠は一体何か?」ということになる。そこに明確な根拠があるのであればよい。しかしそこに根拠がないのであれば、1,000時間という1次試験突破に必要な勉強時間は絶対に確保すべきである。この目安の勉強時間は十分信頼に足る情報と筆者は考えている。
③勉強のやり方
いくら勉強への投入時間を多くしても、そのやり方が悪ければその時間は無駄になってしまう。今回は詳細に入らないが、ここが当ブログや他の受験生ブログが存在する意義である。情報収集力を高めると共に、自身に合う方法をセレクションする目利きを鍛えてほしい。
なお、本ブログの2018年目標の1次試験記事は、9月から本格開始の予定である。8月も1次のことにはちょくちょく触れるので、引き続き本ブログを読んでほしい。
■2次試験への挑戦権を手に入れた(持っている)受験生
本受験生の中には、「①今年初めて2次挑戦権を手に入れた受験生」と「②2回目以降の2次挑戦権を手に入れた受験生」とがいると思う。
①今年初めて2次挑戦権を手に入れた受験生
まずは一安心というところだろうが、筆者からは敢えてあなたにおめでとうとは言わない。なぜならば、養成過程に進まない限り、あなたにとって1次試験は通過点でしかないからである。2次試験までの約2か月半は一瞬のように過ぎ去っていく。改めて気を引き締めて、今日からしっかり勉強を始めてほしい。
受験校に通っている受験生は、カリキュラムに沿った学習がベースになるだろう。まずはそこにしっかりついていくことになるだろう(筆者は受験校に通っていないので、ここに関してはあまりアドバイスができない。他の受験生ブログを見てほしい)。
独学の受験生は過去問を中心に勉強をすることになるだろう。筆者も完全独学で2次に突破している身なので、きっとあなたのニーズに沿うことができるだろう。
受験校に通おうと独学であろうと関係なく、とりあえず2次試験突破を目指すのであればふぞろいは即購入するべきである。最新版のふぞろいな合格答案11は以下であるので、まずは購入することをオススメする。
②2回目以降の2次挑戦権を手に入れた受験生
ここ2か月ほど、1次試験中心の記事となってしまったことを冒頭で改めてお詫び申し上げたい。
まず初めに、筆者は「多年度生」とか「ベテ」という呼称はあまり好きではないので、本ブログでは「2次再受験生」と呼ばせていただく。
2次再受験生にとっての2次合格のカギは、「パズルの足りないピースを探して埋めること」であると考えている。
筆者の2次受験指導の経験をベースに申し上げれば、実は足りないピースの数やそのピースの種類というものが、受験生によって多様であると感じている。ここが2次試験の受験指導の難しいところである。
但し、もし仮にそのピースがピタッと埋まると、2次試験は「え?こんなものだったっけ?」とあっさり通過してしまうことも実は多々ある。誤解を恐れずに言えば、そのピースが見事に埋まってしまえば、ほんの半月程度で合格圏に行くことも可能だと思っている。
筆者のミッションは、そのピースをあなたにいくつ発信できるかにかかっていると思っている。ここは筆者も頑張っていきたい。
マジコン診断士
【マジなコンサルタントの中小企業診断士情報】
●執筆(note)