現役コンサルによる中小企業診断士試験対策&資格取得後のキャリア形成に関するブログ

【このブログの説明】
このブログでは、複数社のコンサルティングファームを渡り歩いた現役のコンサルタントが、中小企業診断士試験合格に向けたベスト戦略、中小企業診断士資格取得後のキャリア形成に関する情報を発信していく。コンサルティング経験に基づく本質的なコンサルティングスキルをベースに、独自の分析に基づく試験情報や経営コンサルタントとしてのキャリア形成上の要諦を公開していく。 読者が真の経営コンサルタントとして活躍できるような一石を世に投じられること、これを私の日々の目標とし、筆者自身もこのブログとともに成長していきたい。

【1次試験】運営管理の過去問チャレンジ ~立地条件

今回は2018年度の1次試験突破を目指す受験生に向けた記事である。


今回からは店舗・販売管理から問題を取り上げていく。


それではさっそく、運営管理の過去問チャレンジ!


【過去問チャレンジ】
経済産業省の『買物弱者応援マニュアル Ver.3.0』における「買物弱者」に対する流通業者やサービス業者の取り組みとして、最も不適切なものはどれか。(平成28年度運営管理 第26問)

(ア) 郊外での大型店の出店・開発
(イ) 消費者からの注文に応じて商品を届ける宅配サービス
(ウ) 消費者の居住地域での仮設店舗の出店
(エ) 商品を積載した車による移動販売
(オ) 来店手段となるバス等の運行




















(解説)
「買物弱者」に関する問題である。

日本はどの国にも例を見ない超高齢社会を迎えるため、「買物弱者問題」は非常に重要な問題となる。


経済産業省では、買物弱者を「流通機能や交通網の弱体化とともに、食料品等の日常の買物が困難な状況に置かれている人々」と定義している。『買物弱者応援マニュアル Ver.3.0』を読んでいない限りは、本設問はこの定義に基づいて、それに対する流通業者やサービス業者の取組みとして適切なものを類推して解答する以外方法はなかろう。

ちなみに「買物弱者なんてテキストに載ってなかったよ」というあなた。平成23年度運営管理第26問で買物弱者に関する問題が出題されている。この問題に触れた際にしっかりと学習していた受験生は、買物弱者に関しておおよその定義を想起できるはずである。


以下、各選択肢を検証する。

ア:「郊外での大型店」という文言だけを読むと一見よさそうにも思えるのだが、そもそもよく考えてほしい。たとえ郊外に大型店があったとしても、過疎地域にそのような大型店が多く存在するだろうか?仮に存在したとしても、家から大型店まではそれなりに距離がある場合もあり、その際は自動車を運転のできない老人等が店に買物に行くことはは困難だろう。恐らくこれが正解選択肢(不適切なもの)だろうが、念のため他の選択肢も検証する。

イ:宅配サービスがあれば、自宅にいながら日常の買い物を済ませることができる。2次試験の受験経験がある読者は、宅配サービスは事例Ⅱでよく出てくる内容なので、この選択肢は正しい内容と判断できるだろう。

ウ:地域に密着した仮設店舗の出店が住居の近辺にあれば、買い物難民の買い物のハードルは大幅に下がるはずである。

エ:ウと同様にこれも問題なさそうである。よく考えると、ウとエは店が「仮説の店舗」か「移動販売の店舗」かの違いだけであり、住居地域の近くに店を出すというレベルで言えば同様の概念であることがわかる。その時点で、不適切なものが1つである以上、ウとエが解答選択肢であるはずがないことがわかる。

オ:バス等の運行により移動手段が提供されれば、買い物難民の買い物のハードルは大幅に下がるである。この選択肢は正しいだろう。


以上より、アが正解である。

(解答)
(ア)



『買物弱者応援マニュアル Ver.3.0』を見てみると、以下の図が記載されている。

買物弱者マニュアルー取組の概要
※「買物弱者応援マニュアル Ver.3.0」より


上図の①と選択肢イ、②と選択肢ウ、エ、③とオが対応していることがわかる。ざっと見ておくとよいだろう。


ちなみに平成26年度に実施した買物弱者問題の調査報告書が経産省のホームページに掲載されているのだが、内容はもちろん、資料の作り方やレポートのまとめ方という観点であなたの参考になるだろう。なぜならば、この調査報告書は外資系の戦略ファームであるアーサー・D・リトルが作成しているからである。
※調査報告書の左上に社名が入っている。

以下にリンクを貼っておく。

買物弱者等に関する報告書(要約抜粋版)(PDF形式:784KB)
買物弱者等に関する報告書(PDF形式:2,071KB)PDFファイル


コンサルティングファームと接点のない読者は、なかなかコンサルが作成した資料を見るチャンスというものがないと思う。受験生の読者は忙しくて今は読む暇がないと思うが、診断士試験合格後にぜひじっくりと読んでみてほしい。


マジコン診断士

「本記事が参考になった」という方、または「次回の記事に期待している」という方、または「本ブログを応援している」という方は、お手数だが以下をポチっとお願いしたい。
         ↓
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村

follow us in feedly

【1次試験】2017年版中小企業白書を読もう ~開廃業の現状(前編)

今回は2018年度の1次試験突破を目指す受験生に向けた連載記事である。


前回の記事【1次試験】2017年版中小企業白書を読もう ~中小企業の課題(後編)」に引き続き、今回も2017年版中小企業白書を一緒に見ていくことにする。



今回は2017年版中小企業白書のP21~P25に記載されている「開廃業の現状」の前半部を見ていく。


第1-2-1図


上図は企業規模別企業数の推移を示している。

我が国の企業数は、1999年以降一貫して減少傾向にある。

2009年から2014年の5年間で、企業数は39万者減少しているが、企業規模別にみると、小規模企業41万者、大企業約800者がそれぞれ減少しているが、中規模企業は2万者増加している。




第1-2-2図


上図は、企業数の変化の内訳を示している。

2009年から2012年は開業が30万者、廃業が62万者であったのに対し、2012年から2014年は開業が36万者、廃業が51万者と開業が6万者増加、廃業が11万者減少している。

2014 年時点で、5 年以内に開業した企業は全体の約 17%を占めており、企業数が減少傾向にある中でも、一定程度企業が新たに誕生している。




第1-2-3図


上図は、企業規模別開廃業の内訳を示している。

小規模企業については、開業が 54.6万者、廃業が102.7万者と、廃業数が開業数を大きく上回っているものの、中規模企業については、開業が11.1 万者、廃業が9.9 万者と、開業数が廃業数を上回っている




第1-2-4図


上図は、存続企業の規模間移動の状況を示している。

2009年から2014 年にかけての存続企業304万者のうち、約95%に当たる 287万者の企業は、企業規模に変化がない

規模を拡大させた企業が7.2万者、規模を縮小させた企業が9.1万者で、ほとんどが小規模企業から中規模企業への拡大、中規模企業から小規模企業への縮小で占められている


1次試験対策上は、赤文字を中心に押さえておけば十分だろう。



ここで少し筆者の感想を。


第1-2-1図「企業規模別企業数」に関しては、小規模企業、大企業が減少する中で、中規模企業が増加している点は1つのポイントだと感じた。


第1-2-2図「企業数の変化の内訳」に関しては、少々意外だった。というのも、我が国は「起業が少ない」と言われているので、企業数減少の内訳は、開業が減少して廃業が増加していると思っていたからである。実際は開業が増加して廃業が減少している点はポイントになるだろう。


第1-2-3図「企業規模別開廃業の内訳」に関しては、中規模企業は開業数が廃業数を上回っている点がポイントとなるだろう。中規模企業は大活躍である。


第1-2-4図「存続企業の規模間移動の状況」に関しては、5年間という期間で企業規模が変化する企業はたった5%しかいないという点が興味深い。つまり、95%の企業は企業規模の観点では現状維持というわけである。そして規模間移動の中身を見ると、①「規模を拡大させた企業数<規模を縮小させた企業数」となっている点、②企業数が多い規模間移動は「小規模企業↔中規模企業」であり、大企業への移動のハードルは極めて高い点の2点がわかる。

筆者がコンサルティングしたクライアント企業の中には、「企業規模はこれ以上大きくしたくない」という意志を強く持つ社長もおり、またそれらの企業は課題こそあったものの、非常に素晴らしい価値を世に提供している企業であった。業態によっては、闇雲に規模だけを求めればよいというわけではない場合も多いので、必ずしも企業規模の大きさ=優れた企業にはならない点は意識しておきたい。


中編に続く。


マジコン診断士

「本記事が参考になった」という方、または「次回の記事に期待している」という方、または「本ブログを応援している」という方は、お手数だが以下をポチっとお願いしたい。
         ↓
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村

follow us in feedly

【1次試験】経営情報システムの過去問チャレンジ ~PCの処理能力

今回は2018年度の1次試験突破を目指す受験生に向けた記事である。


それではさっそく、経営情報システムの過去問チャレンジ!


【過去問チャレンジ】
PCの処理能力は様々である。その中から業務に適した能力のPCを選択しなければならない。PCの処理能力に関する次の文中の空欄A~Eに入る語句のの組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。(平成22年度経営情報システム 第2問)

PCの処理能力はCPUの演算速度によって変化する。CPUの動作クロック周波数が【 A 】のものに比べ【 B 】で動作するものは演算速度が速い。PCに使用していたCPUを、動作クロック周波数が【 C 】ものに取り換えると処理能力は高くなる。
CPUとメモリや周辺機器の間ではデータのやり取りが【 D 】を通じて行われる。【 D 】によるデータ伝送の幅は【 E 】で表現され、数値が大きいほどPCの処理能力は向上する。

[解答群]
 ア A:2Ghz   B:800MHz  C:低い   D:キャッシュ   E:bps
 イ A:2μs   B:800ms   C:低い   D:キャッシュ   E:ビット数
 ウ A:800MHz B:2GHz    C:高い   D:バス       E:ビット数
 エ A:800ms  B:2μs    C:高い   D:バス       E:bps




















(解説)
PCの処理能力に関する問題である。

本設問の文章を読むと、PCの処理能力に関して①CPUの演算速度と②データ伝送の速度の2つの観点から解答を求めている。

①に関しては、そもそもCPUは人間に例えると「脳みそ」に相当するものである。つまり、CPUの演算速度が速いということは、「脳みそ(=頭)の回転が速い」ということだと覚えておけばよい。

②に関しては、CPUとメモリや周辺機器の間ではデータのやり取りの伝送速度に関して書かれている。コンピュータが何かしらの機器とデータを共有する際は、バスと呼ばれるデータ伝送路を利用する。当然、そのデータ転送が速ければ速いほど、処理能力は向上することになる。

まずは上記2つの要素がPCの処理能力に影響するものである点をきちんと理解して押さえてほしい。


それでは、問題文の【 A 】~【 E 】に入る語句を検証していく。


【 A 】と【 B 】と【 C 】

CPUの処理能力(≒脳みその回転の速さ)を表す指標にはいくつかあるのだが、その代表的なものがクロック周波数である。CPUが動作するリズムのようなものだと思えばよい。クロック周波数は値が大きいほど処理能力が高い(=高速)。なお、単位は”Hz(ヘルツ)”で表される。

以上の前提知識を持っていれば、それだけで正解に行き着く。

まず、単位は「Hz」なので、この時点で解答候補はアとウに絞られる。

続いて問題文「CPUの動作クロック周波数が【 A 】のものに比べ【 B 】で動作するものは演算速度が速い。」を検討すると、クロック周波数が「A<B」となることを要求されているので、選択肢アとウの数値を比較する。すると「800MHz<2Ghz」なので、Aが800MHz、Bが2Ghzであることがわかる。この時点で正解がウだとわかる。

ちなみに【 C 】だが、当然動作クロック周波数が高いものに取り換えると処理能力は高くなる。

ここで、情報の単位に関して整理しておく。情報の単位としてk(キロ)、M(メガ)などと言われてどれが大きいかわからなくなる読者もいるかもしれない。

順序は

k(キロ) < M(メガ) < G(ギガ) < T(テラ)

になる。左から「君(K、M)が(G)手(T)」と覚えればよい。

なお、M(メガ)=k(キロ)×1,000、G(ギガ)=M(メガ)×1,000、T(テラ)=G(ギガ)×1,000となる。

今回の問題では、800MHzと2Ghzを比較させているが、単位が大きいものに対して小さい数値をわざとくっつけて引っかけようとしているのが明らかである。ぜひ単位をしっかりと押さえておきたい。



【 D 】と【 E 】

【 D 】がバスであることは説明済みなのでよいだろう。【 E 】はbpsなのかビット数なのかを判定する問題だが、やや難である。bpsは1秒間に転送可能なデータの量を表し、通信回線速度を表す単位である(bpsは"bits per second"の略で、1秒当たりのビット数という意味である)。しかし本設問では、「データ伝送の幅」を問われている。これはバス幅などと呼ばれるのだが、要はバス幅が広くなればなるほど、一度にバスが伝送できるデータ量も大きくなると思っておけばよい。なお、単位にはビット数が用いられる。つまり、単位として通信回線速度ならばbps、バスのデータ転送の幅(バス幅)ならばビット数と覚えておけばよい。
※これはちょっと難易度が高い。しかし、本問題は【 A 】と【 B 】と【 C 】を検討した時点で解答は判明するような作りとなっているので、【 E 】は知らなくても本設問を正解することは可能である。その意味で言えば、【 E 】は優先度が低いので、余裕があれば頭に入れておくくらいでよいだろう。



以上より、ウが正解である。

(解答)
(ウ)


今回のように、多少語呂合わせも絡めて解説していこうと思う。


そう言えば、前回の「経営情報システムの過去問チャレンジ」で役に立ちそうであればブログ村バナーをポチしてくださいと書いたのだが、思いの外伸びなかった。正直、もしあなたの役に立ちそうにないのであれば、経営情報システムの過去問チャレンジは連載を止めようと思っている。今回のバナーのポチの数で最終判定しようと思うので、役に立ちそうだと思う方はバナーを押して頂きたい。

これまでもお伝えしている通り、筆者は別にポチの数を増やしてランキング上位に行きたいわけではない。なぜならば本ブログは営利を目的としたものではないので、ランキングで上位に行ったところで筆者に何らメリットがもたされるわけではない。それにこのランキングは何かの力の順序を示しているものでもなかろう。そもそも道場さんやタキプロさん、ふぞろいさんは歴史がある上、中小企業診断士に合格したばかりの強者が何人もいるわけでしょ?筆者がそんな強者の集団に勝てるわけないでしょう(笑)。そもそも、受験生をサポートするという目的が共通である以上、このグループの方々と競うことに何ら意味はないし、何かを比較することにも意味を感じない。それにひょっとすると、このグループの方々の中には昨年の筆者のブログ読者もいるかもしれないわけで。つまり何が言いたいかと言えば、ランキング上位に行きたいとか誰かに勝ちたいとかくだらない自己のエゴだけであなたに煩わしいポチをお願いしているわけではなく、「ポチを通じて筆者が読者の反応を知り、よりニーズに即した情報を発信したいだけである」という点だけはご理解の上、必要に応じてご協力いただきけたら幸いである。

なお、時期は未定だが、将来的に本ブログはこのブログ村からは離脱する予定でいる。本ブログには、実は筆者自身のデジタルマーケティングの実践学習的側面もあるので、現在のポチとは違った形で読者の反応やニーズを把握する仕組みを考えたいと思っている。とは言え、それを実行するとなるとインフラの再構築も含めた抜本的な見直しが必要となるので、すぐにとはいかないだろう。時期が来たら本ブログ、もしくはTwitterでお伝えしようと思う。


マジコン診断士

「本記事が参考になった」という方、または「次回の記事に期待している」という方、または「本ブログを応援している」という方は、お手数だが以下をポチっとお願いしたい。
         ↓
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村

follow us in feedly

プロフィール

マジコン

Author:マジコン
現役コンサルタント。中小企業診断士試験独学ストレート1発合格。モットーは卓越した本質的スキル・知恵に基づく”マジなコンサル診断士”であり続けること。
■Twitter→コチラ
■執筆(note)→コチラ

本ブログの意義
本ブログの意義
本ブログのターゲットとなる読者層
ターゲット
カテゴリ
関連記事
月別アーカイブ
最新コメント
最新記事
リンク
ブログランキング(今何位?)
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村
検索フォーム
マジなコンサル診断士のTwitter
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR