現役コンサルによる中小企業診断士試験対策&資格取得後のキャリア形成に関するブログ

【このブログの説明】
このブログでは、複数社のコンサルティングファームを渡り歩いた現役のコンサルタントが、中小企業診断士試験合格に向けたベスト戦略、中小企業診断士資格取得後のキャリア形成に関する情報を発信していく。コンサルティング経験に基づく本質的なコンサルティングスキルをベースに、独自の分析に基づく試験情報や経営コンサルタントとしてのキャリア形成上の要諦を公開していく。 読者が真の経営コンサルタントとして活躍できるような一石を世に投じられること、これを私の日々の目標とし、筆者自身もこのブログとともに成長していきたい。

【1次試験】経営情報システムの過去問チャレンジ ~コンピュータの仕組み(後編)

今回は2018年度の1次試験突破を目指す受験生に向けた記事である。


それではさっそく、経営情報システムの過去問チャレンジ!


【過去問チャレンジ】
パソコンを利用して各種業務処理を行う場合、複数の処理を同時並行して行ったり、大容量のファイルを読み込んで処理したりする場合が多くなった。このような状況に対応するために、オペレーティングシステムやハードウェアの機能が充実してきている。そのような機能に関する記述として、最も適切なものはどれか。(平成20年度経営情報システム 第9問)

(ア) 仮想記憶管理とは、キャッシュメモリに主記憶の役割を仮想的に持たせることをいう。
(イ) スプール処理とは、低速の入出力装置などを使う場合に、他の処理を行えるようにCPUを早く解放するため、補助記憶装置などにデータを一時的に書き込み、後の空き時間に処理する方式をいう。
(ウ) スワッピングとは、デュアルコアCPUなど複数のCPUを用いて処理を交互に行う方式をいう。
(エ) 多重プログラミングとは、複数のプログラムをそのプログラムの数のCPUによって同時に処理させる方式をいう。




















(解説)
【1次試験】経営情報システムの過去問チャレンジ ~コンピュータの仕組み(前編)」に続いて、今回もコンピュータの仕組みに関する問題を取り上げた。

以下、各選択肢を検証する。

ア:「【1次試験】経営情報システムの過去問チャレンジ ~コンピュータの仕組み(前編)」の問題文②の解説で仮想記憶に関しては説明済みである。これは補助記憶装置に主記憶の役割を仮想的に持たせることであった。キャッシュメモリではないので、×。

キャッシュメモリとは、CPUと主記憶装置の速度差を補うためのメモリのことである。CPUは主記憶装置とデータのやり取りを行う必要があるが、CPUのデータ処理速度と比較してCPUと主記憶装置間のデータ転送速度は遅いため、それがボトルネックとなってコンピュータ全体の性能が低下してしまう。その問題を解消するために、小容量だが高速なメモリをCPUと主記憶装置の間に置くことで、コンピュータ全体の性能低下を防止するということである。

ちなみに、キャッシュメモリは一度読み出したデータを一時的に保存しておく記憶領域なので、必要なデータがキャッシュメモリに存在すれば高速アクセスが可能であるが、仮に必要なデータがキャッシュメモリに存在しなかった場合は主記憶装置からデータを読み出さねばならなくなるため、当然その分処理速度は遅くなる。このデータがキャッシュメモリに存在する確率をヒット率という。ヒット率を絡めたデータの平均読み出し時間の計算問題は出題される可能性があるため(過去問で見当たらなかったのだが…)、テキストでしっかりと復習しておきたい。


イ:「【1次試験】経営情報システムの過去問チャレンジ ~コンピュータの仕組み(前編)」の問題文③で解説済みである。正解選択肢である。


ウ:スワッピングは「【1次試験】経営情報システムの過去問チャレンジ ~コンピュータの仕組み(前編)」の問題文②の解説済みである。この選択肢はスワッピングとは全く関係のない内容を説明しているので、×である。


エ:多重プログラミングマルチタスク/マルチプログラミング)とは、1台のコンピュータで並行して複数の処理を行うことである。これは読者の多くは知っているはずである。読者の多くはスマートフォンを利用していると思うが、例えばLINEをやりながら、その裏でSafari(ブラウザ)を起動していたり、G-maliが起動されていたりするだろう。これは1台のスマートフォンデバイスで複数のアプリケーションを起動して並行して処理が行われていることを意味する。これがマルチプログラミングである。以上の内容を踏まえて本選択肢を見ると、「複数のプログラムをそのプログラムの数のCPUによって同時に処理させる」と書かれている。この選択肢の行っていることは、例えば5つのアプリケーションを起動する場合は、CPUの数は5つ必要ということになる。そんなはずはなかろう。ゆえに×である。




以上より、イが正解である。

(解答)
(イ)


【1次試験】経営情報システムの過去問チャレンジ ~コンピュータの仕組み(前編)」に続いて本記事を読んだ方はおわかりだろうが、出題されている論点は非常に似通っている。


無論これは偶然ではない。ぜひこの出題論点が似通っているという感覚を大事にして、重要論点に対しては理解度の向上と主t大パターンをきちんと把握し、効率的に弱点をつぶしていっていただきたい。


筆者も極力、あなたがそういう気づきを得られるような問題をセレクトしていこうと思う。


マジコン診断士

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【1次試験】運営管理の過去問チャレンジ ~商店街

今回は2018年度の1次試験突破を目指す受験生に向けた記事である。


それではさっそく、運営管理の過去問チャレンジ!


【過去問チャレンジ】
中小企業庁「平成 27 年度商店街実態調査報告書」から確認できる記述として、最も適切なものはどれか。(平成29年度運営管理 第22問)

(ア) 最近3年間に商店主が退店(廃業)した理由として最も回答が多いものは「大型店の進出」である。
(イ) 最近3年間の商店街への来街者数の変化について、「減った」と回答した商店街の割合は平成24年度調査よりも増加している。
(ウ) 商店街の最近の景況について、「衰退している」と回答した商店街の割合は平成24年度調査よりも増加している。
(エ) 商店街の全体の平均店舗数は平成24年度調査よりも増加している。




















(解説)
商店街に関する問題である。

出題頻度こそ高くないもの、中小企業診断士としては商店街の実態を把握しておくべきであろうという意図で取り上げた。

重要論点ではないので、この記事を通じて一度しっかり理解に努めれば、以降は本単元を学習しなくてもよい。ただし、今、この記事を通じて覚えてしまう意気込みで読んでみてほしい。


恐らく、「平成 27 年度商店街実態調査報告書」を読んで1次試験に臨んでいる受験生はほとんどいないはずなので、今回は各選択肢に基づいて重要なポイントを取り上げて行こうと思う。

ア:商店主が廃業した理由の1つに大型店の進出はあるかもしれないが、それが最も多い回答かと言われると疑問である。というのも、最も大型店出店の影響が出たタイミングと言えば、大店法が廃止されて大店立地法となった2000年近辺であることが推測されるからである。そこで実際のデータを見てると、以下の通りとなっている。
図表14
※「平成 27 年度商店街実態調査報告書」より

こうやってグラフを見てみると、納得がいくだろう。商店主が退店(廃業)した理由として最も回答が多いものは、「商店街の高齢化・後継者の不在」であることは覚えておこう。

ゆえに本選択肢は×である。

なお、本選択肢で論点となっている退店(廃業)した理由は、平成26年度運営管理の第25問においても、本選択肢と全く同様の問われ方をしているので、注意しておいてほしい。



イ:本選択肢に関連する図は以下である。
図表22
※「平成 27 年度商店街実態調査報告書」より

これは意外な結果である。商店街への来街者数の変化について、「減った」と回答した商店街の割合は平成24年度調査よりも減少している。なかなか嫌なところを出題してくるものである。

ちなみに来街者が「増えた」要因の上位5つについて前回調査と比較すると、「集客イベント等の実施」が11.3ポイント、「商店街の情報の発信(PR)」が7.6ポイント増加している。各商店街で一生懸命プロモーション施策を実施することで、来街者の減少を食い止めているということである。一方で、「減った」要因について同様に前回調査と比べると、「近郊の大型店の進出」が3.8ポイント減少している。これは商店街の各店舗が大型店と差別化してきたことにより、かつてほどは脅威でなくなりつつあるのかもしれない(詳細は不明なので、あくまで筆者の推測である)。

以上より、本選択肢は×である。



ウ:本選択肢に関連する図は以下である。
図表21
※「平成 27 年度商店街実態調査報告書」より

これもまた意外な結果である。商店街の最近の景況について、「衰退している」と回答した商店街の割合は平成24年度調査よりも減少している。これも嫌なところを出題してきたなぁという感じである。

背景こそわからないが、選択肢イで検証した来街者数、そして景況いずれも良化していることから考えると、商店街は何かしらの理由で少しずつ状況が改善してきている兆しが見えるということは言えるのかもしれない(もちろん、厳しい状況であることに変わりはないが…)。商店街一体となった取り組みの成果かもしれないし、多様化する消費者ニーズを的確に捉えた店主の企業努力の成果かもしれないし、素晴らしい中小企業診断士の支援が背景にもあるかもしれない。ここは興味深い所である。



エ:本選択肢に関連する図は以下である。
図表1
※「平成 27 年度商店街実態調査報告書」より

これもまたまた意外な結果である。商店街の全体の平均店舗数は平成24年度調査よりも増加している。

参考までにその内訳を見てみると、増加したのは「近隣型商店街」が446店(前回調査比:+1.6店)、「広域型商店街」が87.8店(同比:+5.4店)の2つの商店街タイプ。前者は「最寄品中心の商店街で地元主婦が日用品を徒歩又は自転車などにより買物を行う商店街」、後者は「百貨店、量販店を含む大型店があり、最寄品より買回り品が多い商店街」とのこと。

本選択肢が正解である。



以上より、エが正解である。

(解答)
(エ)


というわけで、辛うじて選択肢アは落とせたとしても、イ、ウ、エがかなり微妙なので、現場対応で確実に正解をするのは困難な問題と言えるだろう。ちなみに筆者が時間を計測してこの年度の運営管理の問題を回答した際は、筆者はこの問題は残念ながら不正解だった。

そんな感じの問題なので、本記事を通じて今この瞬間に感覚的に覚えてしまおう。



ついでに、平成26年度運営管理 第25問で出題された論点もまとめて確認してしまおう。


■商店街の空き店舗の状況
図表7-8
※「平成 27 年度商店街実態調査報告書」より

上図の内、見るべきは右側の図8。平成24年度比で、平成27年度は空き店舗数も空き店舗率も減少している。



■商店街組織の専従事務局員の有無
図表15
※「平成 27 年度商店街実態調査報告書」より

ポイントは、商店街組織の70.8%は専従事務局員(パート、アルバイトを含む)が「0名」の状態であること。



■商店街組織の会費未納入店舗の割合
図表19
※「平成 27 年度商店街実態調査報告書」より

平成26年度の問題では、「商店街組織への会費の未納率は、3割を超えている。」という選択肢が出た。そんなにいないって。会費の未納率は全会員平均2.0%であり、ほとんどの会員は会費を納めている点を押さえておこう。というか、チェーン店舗はちゃんと会費納めろよ!!



いかがだっただろうか?


今回取り上げた内容は、重要論点ではない。


しかし、ちょっとした時間でざっくりとしたポイントを押さえて感覚をつかんでしまえば、仮に本試験で出題された場合に正解できてしまうかもしれない。そんな期待を持ちながら、今回は本過去問を取り上げた。


この論点は本試験まで2度と見なくてもよいので、その代わり、

今この記事の内容はざっと理解して感覚的でよいので覚えてしまおう!!


あなたがわざわざ「平成27年度商店街実態調査報告書」を読まずとも、ほんの5分~10分のお時間さえいただければ記憶のとっかかりをあなたが作れるように工夫して書いたつもりなので、ぜひその筆者の思いを受け止めてほしい。


1次試験を見据えた場合、合格という成果を得るためには「出やすい出にくい」ということももちろんとても大事だが、勉強というものはそれだけではないのではないかとも筆者は思っている。というか、そういう勉強だけでは面白くないでしょ?本ブログを読んでいる読者のみなさんは知的な方が多いと思っているので、筆者はそういう精神も忘れずに情報発信していこうと思う。


今回のブログ記事のアウトプットを通じて、筆者もとても勉強になりました。本ブログの読者に感謝。


マジコン診断士

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【1次試験】筆者が過去問チャレンジを発信する理由

本ブログで、筆者は「過去問チャレンジ」という企画を継続している。



なぜ筆者はそのような企画を継続しているのか?



シンプルに考えれば、あなたは以下のような事項を思い浮かべることだろう。

・1次試験の知識のモレや定着度を再確認できる。
・1次試験への向き合い方、不正解選択肢の切り方などの実践的な対応方法を確認できる。
・筆者なりの私見を交えることで、記憶のとっかかりを作って知識を定着化できる。


もちろん、上記事項も正解である。



しかし筆者は、もっと本質的な部分で本ブログ読者を支援したいという思いで本企画を継続している。



その思いとは、


あなたが毎日1歩でも2歩でも前進できるようにすること


である。




中小企業診断士の資格取得を目指す受験生の多くは、働きながらスキマ時間を見つけて勉強している。



仕事の都合や家庭の都合で、1分も勉強ができない日も当然出てくることだろう。



しかし1分も勉強しない日が発生してしまうと、あなたはその時点で昨日のあなたよりも後退している可能性が高い。


なぜならば

「人間は忘れる生き物」なので、あなたが1分も勉強しなかったのであれば忘れた分だけ知識がそのままマイナスとなっており、あなたは後退している可能性が高い

からである。



ところが、もしあなたが毎朝の通勤電車や昼休み等で本ブログの「過去問チャレンジ」にトライするという作業をルーチン化していたらどうだろうか?


もしかすると、その作業により1歩も2歩も前進しているかもしれない。


仮に忘れている内容が多かった場合においては、前進せずともも後退している度合は減らすことができているかもしれない。


これこそが、過去問チャレンジを情報発信する理由(=筆者の思い)である。




どんなに忙しくても、どんなに勉強時間を確保することが困難な状況であっても、毎日何かしらの形で勉強し、その日に1歩でも2歩でも前進するという意識を持つ



1次試験の直前期であるこの時期は、このことが今まで以上に重要である。



テキストの特定の単元だけ暗記するでもよい。

過去問を1問だけ解くでもよい。

もちろん、筆者の思いを受け止めていただいて過去問チャレンジだけは必ずやるでもよい。



後退することは極力回避しつつ、可能であれば1歩でも2歩でも前進できるように勉強を進める。


その意識と地道な努力の積み重ねこそが、きっとあなたを1次試験突破に導くはずである。



マジコン診断士

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プロフィール

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Author:マジコン
現役コンサルタント。中小企業診断士試験独学ストレート1発合格。モットーは卓越した本質的スキル・知恵に基づく”マジなコンサル診断士”であり続けること。
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