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現役コンサルによる中小企業診断士試験対策&資格取得後のキャリア形成に関するブログ

【このブログの説明】
このブログでは、複数社のコンサルティングファームを渡り歩いた現役のコンサルタントが、中小企業診断士試験合格に向けたベスト戦略、中小企業診断士資格取得後のキャリア形成に関する情報を発信していく。コンサルティング経験に基づく本質的なコンサルティングスキルをベースに、独自の分析に基づく試験情報や経営コンサルタントとしてのキャリア形成上の要諦を公開していく。 読者が真の経営コンサルタントとして活躍できるような一石を世に投じられること、これを私の日々の目標とし、筆者自身もこのブログとともに成長していきたい。

【2次試験】平成30年年度 マジコンの事例Ⅰ講評(1)

大変久しぶりの投稿である(もはやどういう文体でブログを書いていたかも忘れている…)。


さて、筆者は先日、以下のツイートをした。


実は現在、筆者はなかなかの忙しさではあるのだが、Twitterをフォローしていただいている方や更新頻度が低いにも関わらず本ブログを訪れてくれる読者もいるため、その約束を反故にするわけにもいかない。


というわけでなんとか40分の時間を確保し、某都内の喫茶店にて事例Ⅰだけは答案骨子まで作成したので投稿しようと思う。
※事例Ⅱ~事例Ⅳは今しばらくお待ちを(ちょっと先になるかもしれん)。



それではさっそく事例Ⅰの講評をしていくが、まずは講評の前提条件をご確認いただきたい。

【前提条件】

受験生のリアルを筆者自身が体感するために、敢えて設問解釈、与件文読解、ざっくり骨子作成までを筆者自身が制限時間40分間で行ったものをベースにお伝えしていく。なので、精度はあくまで上記制限時間の範囲で筆者が認識した水準のものであり、現時点では誤りを含んでいる可能性があるという点は前提としてご認識いただきたい。
※ガチ解答例は後日時間無制限で作成するつもりなので、後になって筆者の解釈は変わる可能性がある点はご容赦いただきたい。
※本作業をする前提として、診断士協会のHPからの問題用紙ダウンロードを除き、筆者は2次試験に関する情報を完全にシャットアウトして生活していたので、本ブログで発信する情報には何らバイアスはかかっていない。その点はご安心いただきたい。



【全体講評】

1.難易度(昨年度)
昨年度比で言えば、やや易化
※昨年度が難しかったので、例年並みの難易度ということ


2.特徴
①与件文の長さ、設問数は例年と変わらず
②設問文の問い方そのものはオーソドックスだが、一般論解答に引きずられそうな性質の問題が複数ある
③与件文・設問の抽象度の高さはいかにも事例Ⅰという感じ
④第1問、第2問の設問1が他の問題と比較して相対的に対応が難しい(筆者はそう感じた)ので、大問の順番通り解くとタイムマネジメントで失敗する可能性がある
⑤例年同様、40分で設問解釈、与件文読解、ざっくり骨子作成を終えるのはやはり大変


3.設問別の答案方向性(マジコン案) ※ここからはいつも通りの作業を設問別に進めていく。

【第1問】

①題意を定めて答案の型を決定する
題意は「理由」なので、答案の型は「理由は~である。」となる。


②制約条件を把握する
「競争戦略の観点から」と書かれているので、企業経営理論で学んだポーターの3つの基本戦略(差別化戦略・コストリーダシップ戦略・集中戦略)を想起する。


③仮説を立てる
(1)問題文に「相対的に規模の小さな市場をターゲットとしている」と書かれているので、②の制約条件で確認したポーターの3つの基本戦略の内、「A社は集中戦略を採用しているはず」という仮説を持っておく。与件文を読む際はこの点を念頭に置き、A社が採用しているのは差別化集中戦略なのかコスト集中戦略なのかを確認しに行きたい(これまでの2次試験の歴史を踏まえれば、恐らく差別化集中戦略なのだろうが…)。

(2)(1)でA社が集中戦略を採用していることを確認できた段階で、1次知識を活用して「A社は自社の強みを活かし、特定市場にターゲットを絞り、経営資源を集中投下して競争優位を確立しているはず」という仮説をもっておく。この仮説を踏まえ、与件文から「A社の強み」と「ターゲットとしている特定市場」を確認しにいきたい。


④マジコンの答案の方向性
A社の強みは自社技術を応用した製品開発力にある
  ↓
それを支える専門知識を有した技術者は有限
  ↓なので
小規模市場を対象に人的資源を集中化
  ↓
差別化による競争優位性を確立することができる

(コメント)
「A社の強みを起点に、それを支える要素は何か?」という視点で与件文を読むと、それは人材(=技術者)にあると解釈した。無暗に規模の大きい市場を狙ってしまうと経営資源(=人的資源)の分散化を招き、A社の強みである自社技術を応用した製品開発力の優位性は揺らぐことになると考えられる。


⑤根拠
①段落、②段落、③段落 → A社の強みの根拠
⑦段落、⑧段落、⑨段落、⑩段落 → A社の強みを支えている技術者とその有限性の根拠


<所感>
この問題は与件文からバチンとはまるようなストレートな根拠見つけることができず、段落間に分散した要素を整理して解答する必要があるため、その点で対応は難しい。ともすると、企業経営理論に載っている差別化集中戦略の一般的解説のような答案を構成してしまいがちな設問である。


筆者は問題文から
①A社は差別化集中戦略を採用しているのだろうという仮説を立て
②差別化のポイントを与件文から拾おう
という思考プロセスを経た上で、与件文を読みに行った。

その過程で、A社の強みが「自社技術を応用した製品開発力」にあると筆者は捉えた(ここは技術力でもよいかもしれない)のだが、⑦~⑩段落を読むと、その源泉たる技術者が目に入った。結果、「差別化集中戦略=特定のターゲットセグメントに経営資源集中」⇒「経営資源=技術者人材(人的資源)」という論理が浮かんだので、結果的に上記のような答案の方向性になったという感じである。

筆者は本事例を解く際、第1問の方向性が見えずらかったため、骨子作成を最後に実施した。そのため、残り時間時間の制限がかなり厳しく、考える時間がもう少しあればもっとマシな答案の方向性を定められたかもしれないとも思っている。正直、筆者もこの答案の方向性に自信があるかと言われれば、「まあまあな感じかな?」くらいな感触であり、合格点を取れているかは若干怪しい。

この設問で一定程度の得点を取る受験生はいるだろうが、高得点を取れる受験生の数はそれほど多くないものと思われる。恐らく差別化集中戦略に関する一般論的な答案を書いてしまった受験生も多いと思うが、そのような答案であっても一定の加点はあると推測されるので、他の設問の出来次第では事例Ⅰを合格点に持っていくことは可能だろう。


次回につづく。


マジコン診断士

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Author:マジコン
現役コンサルタント。中小企業診断士試験独学ストレート1発合格。モットーは卓越した本質的スキル・知恵に基づく”マジなコンサル診断士”であり続けること。
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