現役コンサルによる中小企業診断士試験対策&資格取得後のキャリア形成に関するブログ

【このブログの説明】
このブログでは、複数社のコンサルティングファームを渡り歩いた現役のコンサルタントが、中小企業診断士試験合格に向けたベスト戦略、中小企業診断士資格取得後のキャリア形成に関する情報を発信していく。コンサルティング経験に基づく本質的なコンサルティングスキルをベースに、独自の分析に基づく試験情報や経営コンサルタントとしてのキャリア形成上の要諦を公開していく。 読者が真の経営コンサルタントとして活躍できるような一石を世に投じられること、これを私の日々の目標とし、筆者自身もこのブログとともに成長していきたい。

【1次試験】2017年版中小企業白書を読もう ~開廃業の現状(後編)

今回は2018年度の1次試験突破を目指す受験生に向けた連載記事である。


前回の記事「【1次試験】2017年版中小企業白書を読もう ~開廃業の現状(中編)」に引き続き、今回も2017年版中小企業白書を一緒に見ていくことにする。



今回は2017年版中小企業白書のP28~P30以降に記載されている「開廃業の現状」を見ていく。


第1-2-8図


上図は、開業率・廃業率の推移を示している。

1980 年代には 6~7%で推移していたものの、89 年度以降は低下が続き、1993 年度以降は直近の 2014 年度まで5%以下の水準で推移している。

直近の2015年度の開業率は1993年度以来5%を上回った。また、直近の2015年度の廃業率3.8%とやや低水準となっている。




第1-2-9図


上図は、業種別開廃業率の分布状況を示している。

ざっと見るとわかりにくいが、縦軸が廃業率、横軸が開業率、各業種の円の面積が各業種の適用事業所数を示している。なぜ適用事業所数をわざわざ円の面積で示しているかと言えば、適用事業所数が多い業種はそれだけ全体の開業・廃業率に大きな影響を与える業種となり影響が大きいため、それを表現しようとしているものと思われる。


白書に記載されているポイントをいくつか列挙する。

<開業率に関してわかること>
開業率の水準は製造業が1.9%と最も低く、事業所数も多いため、全体の開業率を大きく押し下げている。
最も開業率が高い業種は、宿泊業,飲食サービス業の9.7%で、次いで、建設業、生活関連サービス、娯楽業。
・宿泊業,飲食サービス業は開業率が高いだけでなく事業所数が一定程度あること、また、建設業についても開業率の水準は2 番目に高く、事業所数は最も多いため、この2業種が全体の開業率を押し上げている。

<廃業率に関してわかること>
・廃業率については業種別の差異は小さくなっており、最も廃業率が低い業種は、医療、福祉の2.4%で廃業率を押し下げており、最も高い業種は宿泊業、飲食サービス業の6.4%で廃業率を押し上げている。
・開業率で差が見られた製造業と建設業については、廃業率はおおむね同水準。

<開業率・廃業率を通してわかること>
・開業率、廃業率の 2つを並べ、業種別に確認すると、開業率・廃業率共に平均を超え、事業所の入れ替わりが盛んであるのが、宿泊業,飲食サービス業、生活関連サービス,娯楽業であり、開業率が高く廃業率が低い業種が建設業開業率・廃業率とも低い業種は製造業、卸売業



1次試験対策上は、赤文字を中心に押さえておけば十分だろう。



ここで少し筆者の感想を。

と言っても、今回の開業率・廃業率に関してあまり感じることはないので、少し違った視点で実務寄りの話をしてみたい。



今回例示された「業種別開廃業率の分布状況」は、バブルチャートで表現されている。



あなたは散布図を覚えているだろうか?

運営管理のQC7つ道具で学習したあれである。

散布図は2つの特性を縦軸と横軸として定めグラフとし、観測データをグラフ上にプロットすることで2つの特性の相関を分析する際に用いられる図である。
※記憶が定かでない読者は、必ず運営管理のテキストを読み直して図とともに記憶を思い起こしておくこと。


実はこのバブルチャートは散布図の一種である。


散布図が2つの特性だけを分析するものであるのに対して、バブルチャートはプロットした点をバブルとしてその面積で情報を表現することにより、3つのデータを3次元ではなく2次元で表現することが可能な図である。


今回例示された「業種別開廃業率の分布状況」で言えば、縦軸に開業率、横軸に廃業率、そしてバブルの面積で各業種の適用事業所数を表現している。3つのデータを見事に2次元のグラフで表現している。


というわけで、もしあなたが3つのデータを2次元で表現したいケースに遭遇した場合は、バブルチャートを利用すればよいということである。


え?どうやって作るのかって?


Excelのグラフ機能を使って作成できる。[挿入] タブの [グラフ] グループで [散布図] の中に入っている。以下の画面を参考にして、作成してみてほしい。
バブルチャート-Excel


クライアントに対して分析結果を報告する場合は、相手に対する「見せ方」が極めて重要になる。


マジコン診断士を目指すあなたは、ぜひ様々なグラフの作成に関しても少しずつ覚えていっていただきたい。



マジコン診断士

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現役コンサルタント。中小企業診断士試験独学ストレート1発合格。モットーは卓越した本質的スキル・知恵に基づく”マジなコンサル診断士”であり続けること。
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