FC2ブログ

現役コンサルによる中小企業診断士試験対策&資格取得後のキャリア形成に関するブログ

【このブログの説明】
このブログでは、複数社のコンサルティングファームを渡り歩いた現役のコンサルタントが、中小企業診断士試験合格に向けたベスト戦略、中小企業診断士資格取得後のキャリア形成に関する情報を発信していく。コンサルティング経験に基づく本質的なコンサルティングスキルをベースに、独自の分析に基づく試験情報や経営コンサルタントとしてのキャリア形成上の要諦を公開していく。 読者が真の経営コンサルタントとして活躍できるような一石を世に投じられること、これを私の日々の目標とし、筆者自身もこのブログとともに成長していきたい。

【1次試験】運営管理の過去問チャレンジ ~商店街

今回は2018年度の1次試験突破を目指す受験生に向けた記事である。


それではさっそく、運営管理の過去問チャレンジ!


【過去問チャレンジ】
中小企業庁「平成 27 年度商店街実態調査報告書」から確認できる記述として、最も適切なものはどれか。(平成29年度運営管理 第22問)

(ア) 最近3年間に商店主が退店(廃業)した理由として最も回答が多いものは「大型店の進出」である。
(イ) 最近3年間の商店街への来街者数の変化について、「減った」と回答した商店街の割合は平成24年度調査よりも増加している。
(ウ) 商店街の最近の景況について、「衰退している」と回答した商店街の割合は平成24年度調査よりも増加している。
(エ) 商店街の全体の平均店舗数は平成24年度調査よりも増加している。




















(解説)
商店街に関する問題である。

出題頻度こそ高くないもの、中小企業診断士としては商店街の実態を把握しておくべきであろうという意図で取り上げた。

重要論点ではないので、この記事を通じて一度しっかり理解に努めれば、以降は本単元を学習しなくてもよい。ただし、今、この記事を通じて覚えてしまう意気込みで読んでみてほしい。


恐らく、「平成 27 年度商店街実態調査報告書」を読んで1次試験に臨んでいる受験生はほとんどいないはずなので、今回は各選択肢に基づいて重要なポイントを取り上げて行こうと思う。

ア:商店主が廃業した理由の1つに大型店の進出はあるかもしれないが、それが最も多い回答かと言われると疑問である。というのも、最も大型店出店の影響が出たタイミングと言えば、大店法が廃止されて大店立地法となった2000年近辺であることが推測されるからである。そこで実際のデータを見てると、以下の通りとなっている。
図表14
※「平成 27 年度商店街実態調査報告書」より

こうやってグラフを見てみると、納得がいくだろう。商店主が退店(廃業)した理由として最も回答が多いものは、「商店街の高齢化・後継者の不在」であることは覚えておこう。

ゆえに本選択肢は×である。

なお、本選択肢で論点となっている退店(廃業)した理由は、平成26年度運営管理の第25問においても、本選択肢と全く同様の問われ方をしているので、注意しておいてほしい。



イ:本選択肢に関連する図は以下である。
図表22
※「平成 27 年度商店街実態調査報告書」より

これは意外な結果である。商店街への来街者数の変化について、「減った」と回答した商店街の割合は平成24年度調査よりも減少している。なかなか嫌なところを出題してくるものである。

ちなみに来街者が「増えた」要因の上位5つについて前回調査と比較すると、「集客イベント等の実施」が11.3ポイント、「商店街の情報の発信(PR)」が7.6ポイント増加している。各商店街で一生懸命プロモーション施策を実施することで、来街者の減少を食い止めているということである。一方で、「減った」要因について同様に前回調査と比べると、「近郊の大型店の進出」が3.8ポイント減少している。これは商店街の各店舗が大型店と差別化してきたことにより、かつてほどは脅威でなくなりつつあるのかもしれない(詳細は不明なので、あくまで筆者の推測である)。

以上より、本選択肢は×である。



ウ:本選択肢に関連する図は以下である。
図表21
※「平成 27 年度商店街実態調査報告書」より

これもまた意外な結果である。商店街の最近の景況について、「衰退している」と回答した商店街の割合は平成24年度調査よりも減少している。これも嫌なところを出題してきたなぁという感じである。

背景こそわからないが、選択肢イで検証した来街者数、そして景況いずれも良化していることから考えると、商店街は何かしらの理由で少しずつ状況が改善してきている兆しが見えるということは言えるのかもしれない(もちろん、厳しい状況であることに変わりはないが…)。商店街一体となった取り組みの成果かもしれないし、多様化する消費者ニーズを的確に捉えた店主の企業努力の成果かもしれないし、素晴らしい中小企業診断士の支援が背景にもあるかもしれない。ここは興味深い所である。



エ:本選択肢に関連する図は以下である。
図表1
※「平成 27 年度商店街実態調査報告書」より

これもまたまた意外な結果である。商店街の全体の平均店舗数は平成24年度調査よりも増加している。

参考までにその内訳を見てみると、増加したのは「近隣型商店街」が446店(前回調査比:+1.6店)、「広域型商店街」が87.8店(同比:+5.4店)の2つの商店街タイプ。前者は「最寄品中心の商店街で地元主婦が日用品を徒歩又は自転車などにより買物を行う商店街」、後者は「百貨店、量販店を含む大型店があり、最寄品より買回り品が多い商店街」とのこと。

本選択肢が正解である。



以上より、エが正解である。

(解答)
(エ)


というわけで、辛うじて選択肢アは落とせたとしても、イ、ウ、エがかなり微妙なので、現場対応で確実に正解をするのは困難な問題と言えるだろう。ちなみに筆者が時間を計測してこの年度の運営管理の問題を回答した際は、筆者はこの問題は残念ながら不正解だった。

そんな感じの問題なので、本記事を通じて今この瞬間に感覚的に覚えてしまおう。



ついでに、平成26年度運営管理 第25問で出題された論点もまとめて確認してしまおう。


■商店街の空き店舗の状況
図表7-8
※「平成 27 年度商店街実態調査報告書」より

上図の内、見るべきは右側の図8。平成24年度比で、平成27年度は空き店舗数も空き店舗率も減少している。



■商店街組織の専従事務局員の有無
図表15
※「平成 27 年度商店街実態調査報告書」より

ポイントは、商店街組織の70.8%は専従事務局員(パート、アルバイトを含む)が「0名」の状態であること。



■商店街組織の会費未納入店舗の割合
図表19
※「平成 27 年度商店街実態調査報告書」より

平成26年度の問題では、「商店街組織への会費の未納率は、3割を超えている。」という選択肢が出た。そんなにいないって。会費の未納率は全会員平均2.0%であり、ほとんどの会員は会費を納めている点を押さえておこう。というか、チェーン店舗はちゃんと会費納めろよ!!



いかがだっただろうか?


今回取り上げた内容は、重要論点ではない。


しかし、ちょっとした時間でざっくりとしたポイントを押さえて感覚をつかんでしまえば、仮に本試験で出題された場合に正解できてしまうかもしれない。そんな期待を持ちながら、今回は本過去問を取り上げた。


この論点は本試験まで2度と見なくてもよいので、その代わり、

今この記事の内容はざっと理解して感覚的でよいので覚えてしまおう!!


あなたがわざわざ「平成27年度商店街実態調査報告書」を読まずとも、ほんの5分~10分のお時間さえいただければ記憶のとっかかりをあなたが作れるように工夫して書いたつもりなので、ぜひその筆者の思いを受け止めてほしい。


1次試験を見据えた場合、合格という成果を得るためには「出やすい出にくい」ということももちろんとても大事だが、勉強というものはそれだけではないのではないかとも筆者は思っている。というか、そういう勉強だけでは面白くないでしょ?本ブログを読んでいる読者のみなさんは知的な方が多いと思っているので、筆者はそういう精神も忘れずに情報発信していこうと思う。


今回のブログ記事のアウトプットを通じて、筆者もとても勉強になりました。本ブログの読者に感謝。


マジコン診断士

「本記事が参考になった」という方、または「次回の記事に期待している」という方、または「本ブログを応援している」という方は、お手数だが以下をポチっとお願いしたい。
         ↓
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村

follow us in feedly

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

マジコン

Author:マジコン
現役コンサルタント。中小企業診断士試験独学ストレート1発合格。モットーは卓越した本質的スキル・知恵に基づく”マジなコンサル診断士”であり続けること。
■Twitter→コチラ
■執筆(note)→コチラ

本ブログの意義
本ブログの意義
本ブログのターゲットとなる読者層
ターゲット
カテゴリ
関連記事
月別アーカイブ
最新コメント
最新記事
リンク
ブログランキング(今何位?)
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村
検索フォーム
マジなコンサル診断士のTwitter
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR