現役コンサルによる中小企業診断士試験対策&資格取得後のキャリア形成に関するブログ

【このブログの説明】
このブログでは、複数社のコンサルティングファームを渡り歩いた現役のコンサルタントが、中小企業診断士試験合格に向けたベスト戦略、中小企業診断士資格取得後のキャリア形成に関する情報を発信していく。コンサルティング経験に基づく本質的なコンサルティングスキルをベースに、独自の分析に基づく試験情報や経営コンサルタントとしてのキャリア形成上の要諦を公開していく。 読者が真の経営コンサルタントとして活躍できるような一石を世に投じられること、これを私の日々の目標とし、筆者自身もこのブログとともに成長していきたい。

【2次試験】"カイゼン"で解答時間の短縮化を図る

今回は2018年度の2次試験突破を目指す受験生に向けた記事である。


2次試験の各事例は80分の制限時間で実施される。


既に体感済みの方はよくおわかりだろうが、この80分という制限時間は数字だけみると長いように見えるが、実際に取り組んでみるとかなり短い。


この制限時間がもっと長ければ、多くの受験生は巷の解答例に近い精度の高い答案を構成できるはずである。


しかしこの制限時間があることにより、「読む」「考える」「書く」という3つのプロセスに関してかなりの速度で処理することを要求され、結果として作業の精度が低下して受験生間の差がつく。


これが2次筆記試験の特性の1つである。



2次試験において高速かつ高い精度で仕事をこなすための訓練としては、継続的な”カイゼン”を通じて少しずつ解答時間の短縮化をしていくことがポイントである


そのために必要なステップは以下の3つである。

【ステップ①】
各作業の標準時間を定めた上で、基本タイムテーブルを決める


【ステップ②】
過去問演習、答練、模試等を通じて、実績時間の計測を行う


【ステップ③】
基本タイムテーブルと実績時間の差異を把握する



【ステップ④】
差異を解消するための改善策を検討する




以下、解説する。


【ステップ①】
各作業の標準時間を定めた上で、基本タイムテーブルを決める


「読む」「考える」「書く」という3つのそれぞれのプロセスの作業速度はかなり個人差がある。従って、「合格者がこうだから自分もそれをそのまま取り入れるのがベスト」といった形でタイムテーブルを定義することはオススメできない。
但し、何もないところからタイムテーブルを定めることはなかなか難しい。そして合格者のタイムテーブルを見ると、「それぞれのプロセスに対してだいたいこれくらいの時間で処理しておきたいよね」という目安となる時間があることに気づくはずである。従って、まずは合格者のタイムテーブルを大まかな目安としながら、過去問等を時間計測して解いてみる。その上で、他者のタイムテーブルと自己のそれとを比較して差異を認識し、その差異に基づいて自身の仮のタイムテーブルを定めるといった方法がよいだろう。

参考までに筆者の受験生時代のタイムテーブルを以下に記載する。

<事例Ⅰ~事例Ⅲ>
0分~10分:設問解釈
10分~20分:与件文読解
20分~40分:設問と与件文の対応付け&答案骨子構築
40分~80分:答案作成

<事例Ⅳ>
0分~10分:設問解釈&問題の難易度判定
10分~25分:経営分析を解く
25分~70分:経営分析以外の問題を解く
70分~80分:検算



【ステップ②】
過去問演習、答練、模試等を通じて、実績時間の計測を行う


まず、過去問演習、答練、模試に挑む際は、自身のタイムテーブルを紙に印刷して手元に置いておき、そのタイムテーブル通りに進めることを強く意識した上で解答を開始する。
解答開始後は、タイムテーブルの作業項目ごとに何分の時間を消費したかをきちんと記録しておく。1分単位での作業ステップレベルを見ていくべきなので、ストップウォッチを使用して計測してほしい。



【ステップ③】
基本タイムテーブルと実績時間の差異を把握する


80分の試験完了後に、予め用意したタイムテーブルと記録した時間の差異を把握する。最初は、全くタイムテーブル通りにいかなかい、もしくはタイムテーブル通りに実施したが精度が大幅に低下したといった現象が生じるはずである。しかし落ち込む必要はない。この現象そのものが新たに明らかになったあなたの問題点であり、そこから課題設定することで、あなたは今よりも一歩も二歩も前進できるのである。



【ステップ④】
差異の発生原因とその差異を解消するための改善策を検討する


ステップ③で発生した予定時間と実績の差異から、なぜその差異が発生したのかの要因分析を行う。これは詳細レベルで要因を検討し、真因を特定することが重要である。

例としては、以下のような感じである。

(例)
読む時間がタイムテーブルを大幅に超過した。その要因を解答プロセスを思い起こしながら振り返ってみると、最初に設問解釈をしたにも関わらず、与件文を読みに行った時には設問要求が頭からすっぽり抜けてしまっていた。そのため、リンクワードに基づく設問との対応付けを見逃したり、設問にもう一度戻って読み直したりしている等の無駄なプロセスが発生していることが要因とわかった。

以上のレベルまで要因を深堀できれば、改善策を検討できるだろう。例としては、以下のような感じである。

(例)
設問解釈の際に、解釈に加えリンクワードと題意を今まで以上にしっかりと記憶した上で、与件文の読解に入る。設問を今まで以上にしっかり読むために、設問解釈の時間を〇分追加する。

以上の改善策が決まれば、現状のタイムテーブルをそれを織り込んだ新タイムテーブルに修正し、次回の過去問演習、答練、模試は新タイムテーブルに基づいて解く。つまり、本プロセスから【ステップ②】過去問演習、答練、模試等を通じて、実績時間の計測を行うに飛び、引き続きステップ②~④のPDCAサイクルに持ち込む。



以上のプロセスは、2次本試験までず~っと続くはずである。


ちなみに筆者は、模試の受験結果を踏まえ、2次本試験1ヵ月に劇的にタイムテーブルを変えた。この変更は筆者が2次試験を突破する上でも大きなターニングポイントの1つであったと思っている。



2次筆記試験に近道などない。筆者も現試験制度が始まった平成13年度から最新の年度まですべての2次試験問題を解いているが、表面上の変化はあるものの、本質的に問われている能力やスキルに大きな変化はないし、当然のことながらそれに対する対策が劇的に変わるはずもないと考えている(表面上変化した点は筆者も注意深く見ており、本ブログでも取り上げてたり有料コンテンツを更新をしたりしている)。それが大きく変化しているとやたら誇張して伝える人間がいるのは、そうすることこそがその人間の注目を集めたり商売のタネになり、結果としてその人間のためになるからであり、それは決してあなたのためではない。このことは、世で炎上商法により注目を集めているインフルエンサーを見れば、十分お分かりいただけるだろう。

もちろん変化しているものも世の中には多くあるが、一方で変化しないものも多くある。無論、変化するものに対してはきちんと適応していく必要があるが、変化しないものの中にこそ本質的かつ重要なことが多いのもまた世の常である。あなたはその点をきちんと認識した上で、適切な判断をできるような嗅覚を身につけるべきであろう。特定の人間のエゴにあなたは惑わされてはいけないし、あなたの大事な時間・人生を託すべきではない。


中小企業診断士試験は、PDCAサイクルと地道な継続的改善があなたを合格へと導く。


あなたの2次試験の学習のお役に少しでも立てたら幸いである。


マジコン診断士

「本記事が参考になった」という方、または「次回の記事に期待している」という方、または「本ブログを応援している」という方は、お手数だが以下をポチっとお願いしたい。
         ↓
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村

follow us in feedly

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

マジコン

Author:マジコン
現役コンサルタント。中小企業診断士試験独学ストレート1発合格。モットーは卓越した本質的スキル・知恵に基づく”マジなコンサル診断士”であり続けること。
■Twitter→コチラ
■執筆(note)→コチラ

本ブログの意義
本ブログの意義
本ブログのターゲットとなる読者層
ターゲット
カテゴリ
関連記事
月別アーカイブ
最新コメント
最新記事
リンク
ブログランキング(今何位?)
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村
検索フォーム
マジなコンサル診断士のTwitter
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR