現役コンサルによる中小企業診断士試験対策&資格取得後のキャリア形成に関するブログ

【このブログの説明】
このブログでは、複数社のコンサルティングファームを渡り歩いた現役のコンサルタントが、中小企業診断士試験合格に向けたベスト戦略、中小企業診断士資格取得後のキャリア形成に関する情報を発信していく。コンサルティング経験に基づく本質的なコンサルティングスキルをベースに、独自の分析に基づく試験情報や経営コンサルタントとしてのキャリア形成上の要諦を公開していく。 読者が真の経営コンサルタントとして活躍できるような一石を世に投じられること、これを私の日々の目標とし、筆者自身もこのブログとともに成長していきたい。

【1次試験】模試の効率的な復習方法(決定版)

先般LECの模試が実施されたが、本試験までの期間が少なくなる中で、模試の復習をどのように効率的に進めればよいかというご質問を読者よりいただいた。


今回はそのリクエストにお応えして、筆者なりの考えを書こうと思う。


なお、本記事は6月末に実施されるTAC模試終了後の復習方法につながる内容であるため、LEC模試を受験していない読者も一読してみてほしい。



さて、そもそも模試を受ける目的は何だろうか?


筆者は以下の3点であると考えている。


【目的①】
現時点の学習達成度の確認・弱点の認識と課題設定


【目的②】
本番レギュレーションでの試験受験による各種確認と課題設定


【目的③】
他者と差をつける(本試験で模試問題が的中した場合)



上記3つの目的の中に、筆者は敢えて「取るに足らない目的」を1つだけ紛れ込ませているが、あなたにはどれかわかるだろうか?



それはもちろん、【目的③】他者と差をつける(本試験で模試問題が的中した場合)である。



ハッキリ言おう。


模試の問題がそのまま本試験に出題される確率は(0%とは言わないが)ほとんどない


と思ってよい。


筆者の考える理由はいろいろあるのだが、それを挙げていると本論からそれてしまうので、今回はそういうものだと思って受入れてほしい。


以上より、まずあなたが模試の復習をする際は、「本試験で全く同じ問題が出るからしっかり覚えよう」という意識は捨ててもよい。



続いて【目的②】本番レギュレーションでの試験受験による各種確認と課題設定に関してだが、これはどちらかというと、本試験当日をあなたがどのように迎え、どのように試験に挑めばよいかという課題設定になるため、コンディション調整といった意味合いが強い。


その意味で言えば、本記事の論点である「模試の復習」というテーマとは異なったものであるので、今回の記事では割愛する。
※本目的に関しては、TAC1次模試が近づいたときにまた情報発信しようと思う。



以上より、今回の記事タイトル「模試の効率的な復習方法」と関連する目的は、【目的①】現時点の学習達成度の確認・弱点の認識と課題設定が該当するということになる。




まず前半部の「現時点の学習達成度の確認」に関して。


すでにあなたは解答解説集を参照し、自己採点を終えているはずである。


1次試験のレギュレーションでは、合格点は各科目60点以上(かつ1科目も40点未満がないこと)と決まっているので、今回のあなたの自己採点と合格点との差を求めれば、それは定量的に導出できる。



ここであなたが考えるべきは、


TAC1次模試までの残された時間を、各科目の各単元に対してどのように配分すればその差を埋められるか


ということである。


上記を前提に課題設定をし、それを解決するための対応策を立案し、日次レベルの計画までブレークダウンしていけばよい。




続いて後半部の「弱点の認識」である。ここが本記事のメインテーマになろう。



弱点の認識とは、つまりは今回の模試で得点することができなかった問題を通じて自己の弱点を認識することである。無論、弱点を認識したのであれば、あなたはそれを必ず克服せねばならない。


しかし1点だけ留意すべきことがある。


それは、


模試のすべての問題を等しく扱って復習してはいけない


ということである。



7科目受験を予定している受験生だと、7科目×各科目の出題数の問題だけ復習しなければならない。


当然のことだが、すべての問題を等しく扱って力いっぱい復習をしてしまうと、本試験までの貴重な時間がどんどんなくなってくる。


本当は過去問をやりたいのに、模試の復習も中途半端にするのは不安。


きっとあなたの心理はこのような感じだろう。



もちろん、模試で出題された問題と同じ問題が本試験で出題されるのであれば、あなたはすべての問題に対してそれこそ解答を暗記するつもりで勉強せねばならないだろう。


しかし先ほども書いた通り、模試の問題がそのまま本試験に出題される確率はほとんどないのである。


だから、模試の復習はしっかりやらねばならないが、それだけに全力投球してそれだけに取り組むのが得策かと言えば、そうではないと言うべきだろう。



では、具体的にどうすればよいのか?



それは模試の問題毎に、以下の表の通り区分した上で、メリハリをつけて学習をすることである。
模試の復習におけるメリハリのつけ方

表の見方を解説する。



まず縦軸は、「試験当日に自身で感じた問題の手応え」と「自己採点結果に基づく実際の正誤」の組み合わせで構成されている。


例えば、一番上の行の「自信満々かつ正解した問題」は、試験当日に手応えとして「これはできただろう」と自身で感じた問題であり、かつ自己採点で正解した問題ということである。



続いて横軸であるが、これは問題の難易度を示している。


左から右に行くにしたがって、難易度が高くなるよう配置している。


「正解すべき問題」はおおよそ正答率60%以上(俗に言うA、Bランク問題)、「合否の分かれ目問題」はおおよそ正答率40%以上60%未満(俗に言うCランク問題)、「合否に無影響の問題」はおおよそ正答率40%未満の問題(俗に言うD、Eランク問題)を想定している。


ここで1点障害になるのが、試験直後は統計情報が手元にないため、あなたが正答率を図る術がないことだろう。
※ひょっとすると、解答解説集に「基本的な問題」「応用的な問題」等といった説明書きがあるかもしれないので、それは一つの目安になるだろう。


その場合は、

自身のこれまでの問題演習や答練、過去問演習を通じた感覚で振り分ける

ようにする。


例えば、スピード問題集のレベル同程度と自身が感じた問題に関しては、無条件で「正解すべき問題」に振ってしまう。テキストに記載のない明らかに難しいと感じた問題は「合否に無影響の問題」に振り分けるといった具合である。


なお、仮に振り分けが難しい微妙な問題があった場合は、とりあえず暫定措置として「合否に無影響の問題」に振り分けてしまう。後に統計情報を入手した時点で正答率を確認し、正しい難易度判定に基づいて必要な復習を行っていけばよいだろう。



以上の表を活用して、以降、2パターンの受験生毎に説明する。




【受験生パターン①】模試で受験科目合計で合格点を確保できた受験生

今回の模試で合格点を確保したあなたは、現時点までの学習達成度は順調と言えるだろう。


しかし模試で獲得した得点は、本試験での合格可能性を示す1つのデータにはなるが、あなたの本試験での合格を何ら保証するものではない。

従って、あなたはウサギとカメのウサギにならないような学習が必要となる。


現時点で合格点を確保できているということは、あなたは基礎レベルは十分にクリアしていると考えられる。


ゆえにあなたにとって重要なのは、


正解すべき基本レベルの問題は絶対に間違わないような準備をしつつ、合否の分かれ目となる問題を確実に奪取する復習


である。


具体的には、以下の表に基づいて復習にメリハリをつけるとよいだろう。
【受験生パターン①】模試で受験科目合計で合格点を確保できた受験生


ポイントは以下の3点。

(1)「自信満々かつ正解した問題」は、問題の難易度に関わらず無視する。

(2)「正解すべき問題」「合否の分かれ目問題」は、(1)に該当する問題を除いてすべてしっかりと復習する。

(3)「合否に無影響の問題」は、(1)に該当する問題を除いて時間があれば復習する。但し、優先度は過去問の方が高いので、過去問の進捗度がまだまだという受験生は無視する。





【受験生パターン②】模試で受験科目合計で合格点に達しなかった受験生

今回の模試で合格点に達しなかったことで、あなたは焦りや不安を感じてるかもしれない。


しかしあなたに焦りや不安を感じている時間はない。


今はあるべき姿(つまり合格点を確保できる状態)と現状のGAPを冷静に見つめ、そのGAPをどのように効率的に埋めていくかにだけに集中してほしい。
※悩んでいる時間はあなたの前進に何ら寄与しない。「悩む」のではなく、「考える」のである。


なお、現時点の得点に関わらず、今からのあなたの心がけや学習の仕方次第で、1次試験突破をすることは十分可能な時間が残されているので、決して戦意喪失だけは回避してほしい。


所詮模試は模試であり、本試験ではないのである。


さて、現在のあなたにとって重要なのは、


まずは正解すべき基本レベルの問題を確実に正解できるよう、基礎力の充実を図る復習


である。



具体的には、以下の表に基づいて復習にメリハリをつけるとよいだろう。
【受験生パターン②】模試で受験科目合計で合格点に達しなかった受験生



ポイントは以下の4点。

(1)「自信満々かつ正解した問題」は、問題の難易度に関わらず無視する。

(2)「正解すべき問題」は、(1)に該当する問題を除いてすべてしっかりと復習する。

(3)「合否の分かれ目問題」は、(1)に該当する問題を除いて時間があれば復習する。但し、優先度は過去問の方が高いので、過去問の進捗度がまだまだという受験生は無視する。

(4)「合否に無影響の問題」は無視する。





以上、2パターンの受験生毎に模試の復習に関する戦略を提示したが、本戦略に基づいて学習を進めれば、効率的に模試の復習を行えると考えている。


なお模試主催者から統計情報が返却された場合は、統計情報に基づいて表の問題マッピングを修正し、再度スキマ時間に復習を入れ込んでいくことを忘れないで必ず行ってほしい。



今回「模試の効率的な復習方法」の肝は、「やるべきことはしっかりやり、やるべきでないことは大胆に捨てる」という戦略である。すべてをやらずに重要なことにタスクを集中することで、最小の投入資源で最大の効果を得ようという考えをベースとしている。


なお、今回お示しした表で「やらない」にマッピングされた問題に関しても、絶対にやらなくてよいと筆者は言っているわけではない。


あくまで

今やるべきことをすべて犠牲にした結果として学習計画のバランスを崩すくらいなら、捨てるところは「今は」大胆に捨てよう

と進言しているだけである。


当然のことだが、試験直前期におおよその範囲を消化し、多様な方法で最終確認をしたいという余力が創出できたとしたら、その時に今回の模試で「やらない」に位置付けた問題にあなたは取り組むという手もあるだろう。



つまり、

最大の効果が期待できるアクションの優先度を定めることで、現在から本試験までの「時間」という資源を再配分している

とご理解いただきたい。


マジコン診断士


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