FC2ブログ

現役コンサルによる中小企業診断士試験対策&資格取得後のキャリア形成に関するブログ

【このブログの説明】
このブログでは、複数社のコンサルティングファームを渡り歩いた現役のコンサルタントが、中小企業診断士試験合格に向けたベスト戦略、中小企業診断士資格取得後のキャリア形成に関する情報を発信していく。コンサルティング経験に基づく本質的なコンサルティングスキルをベースに、独自の分析に基づく試験情報や経営コンサルタントとしてのキャリア形成上の要諦を公開していく。 読者が真の経営コンサルタントとして活躍できるような一石を世に投じられること、これを私の日々の目標とし、筆者自身もこのブログとともに成長していきたい。

【1次試験】運営管理の過去問チャレンジ ~外注管理(前編)

今回は2018年度の1次試験突破を目指す受験生に向けた記事である。


それではさっそく、運営管理の過去問チャレンジ!


【過去問チャレンジ】
外注管理に関する記述として、最も不適切なものはどれか。(平成20年度運営管理 第19問)

(ア) 外注先の負荷状況は、外注先を選定するための重要な基準の1つである。
(イ) 外注したほうがコスト低減になっても、自社で生産可能な場合は必ず内作を利用する。
(ウ) 外注品は、購入側企業の仕様が加えられた品物で、一般市販品と区別される。
(工) 外注を利用する目的には、経営上の危険分散、生産の平準化などがある。




















(解説)
外注管理に関する問題である。

外注管理とは、「生産活動に当たって、内外製の最適分担のもとに、原材料、部品を安定的に外部から調達するための手段の体系。 備考 自社の技術、生産能力の不足分を補完し、要求品質を満足し、コスト効率がよいことが外注の要件となる。(JIS)」である。

JISの定義の通り、「自社の技術、生産能力の不足分を補完すること」「要求品質を満足すること」「コスト効率がよいこと」が外注を活用する主目的となる。外注先に委託したからといって外注先に任せきりにするのではなく、自社の求めるQCDを満たすモノを納入できるように委託側企業の責任として主体的な管理が求められる。

なお、中小企業は経営資源が乏しいため、外注活用が極めて重要な論点となる。これは2次試験の事例Ⅲにおいても同様なので、きちんと押さえておきたい。


以下、各選択肢を検証する。


ア:特に違和感はない。例えば外注先が高負荷の状態であった場合、自社が委託したモノが要求品質通りに製造されない、要求納期通りに製造されない等のQCD上の問題が発生する可能性が高くなる。たとえどれほど優良な外注先であったとしても、負荷状況をきちんと確認した上で外注先を選定すべきであろう。ゆえに〇。


イ:JISの定義にあった通り、「コスト効率がよいこと」も外注先を選定する目的の1つである。その点を踏まえれば、「外注したほうがコスト低減になっても、自社で生産可能な場合は必ず内作を利用する。」という理由付けが不明である。つまり、外注した方がコスト低減になるのであれば、外注すればよいではないか?ということである。

もちろん、たとえ外注した方がコストパフォーマンスがよい場合でも、技術情報の外部流出防止や自社でのノウハウ蓄積といった観点であえて内作する場合ある。しかし、本選択肢の「自社で生産可能な場合は必ず内作を利用する」は言い過ぎである。ゆえに×であるため、本選択肢が正解である。

なお、マーク式の問題で「必ず」というワードが出てきたら要注意である。「必ず」というのは「確率100%」ということなのだが、世の中に確率100%の事象といったものは実はそれほどないものである。ゆえに「必ず」というワードが出てきたら、「本当に確率100%なのか?」と確認した上で、選択肢を検証してほしい。
※もちろん「必ず」というワードが入っている選択肢でも正解選択肢になる可能性はあるのだから、「必ずと書かれているからこの選択肢は×だ!」等と安易な方法で問題を解いてはいけない。


ウ:特に違和感はない。外注品は仕入先に対して仕様や図面を提示して製造委託するものである。一方で一般市販品(購買品)は仕様や図面の提示をしない購入品のことである。「仕様や図面の提示の有無」で外注品と一般市販品を区別するので、覚えておいてほしい(実務でも重要な論点である)。以上より〇である。


エ:特に違和感はない。外注に委託する場合は、(外注先に設備支給しない限りは)自社での設備投資が不要となり、投資リスクがなくなるため、経営上の危険分散につながる。また、外注先に製造委託することで生産能力の不足分を補完することができるため、生産の平準化につながる。ゆえに〇である。



以上より、イが正解である。

(解答)
(イ)


先ほどもお伝えした通り、経営資源の制約がシビアな中小企業にとって、外注活用は極めて重要な論点となる。


今回の過去問チャレンジを通じて、外注管理の目的に関してしっかりと理解を深めてほしい。


マジコン診断士

「本記事が参考になった」という方、または「次回の記事に期待している」という方、または「本ブログを応援している」という方は、お手数だが以下をポチっとお願いしたい。
         ↓
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村

follow us in feedly

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

マジコン

Author:マジコン
現役コンサルタント。中小企業診断士試験独学ストレート1発合格。モットーは卓越した本質的スキル・知恵に基づく”マジなコンサル診断士”であり続けること。
■Twitter→コチラ
■執筆(note)→コチラ

本ブログの意義
本ブログの意義
本ブログのターゲットとなる読者層
ターゲット
カテゴリ
関連記事
月別アーカイブ
最新コメント
最新記事
リンク
ブログランキング(今何位?)
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村
検索フォーム
マジなコンサル診断士のTwitter
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR