現役コンサルによる中小企業診断士試験対策&資格取得後のキャリア形成に関するブログ

【このブログの説明】
このブログでは、複数社のコンサルティングファームを渡り歩いた現役のコンサルタントが、中小企業診断士試験合格に向けたベスト戦略、中小企業診断士資格取得後のキャリア形成に関する情報を発信していく。コンサルティング経験に基づく本質的なコンサルティングスキルをベースに、独自の分析に基づく試験情報や経営コンサルタントとしてのキャリア形成上の要諦を公開していく。 読者が真の経営コンサルタントとして活躍できるような一石を世に投じられること、これを私の日々の目標とし、筆者自身もこのブログとともに成長していきたい。

【1次試験】運営管理の過去問チャレンジ ~購買管理(前編)

今回は2018年度の1次試験突破を目指す受験生に向けた記事である。


それではさっそく、運営管理の過去問チャレンジ!


【過去問チャレンジ】
購買管理に関する記述として、最も適切なものはどれか。(平成20年度運営管理 第20問)

(ア) 経済的発注量(EOQ)は、一般に、発注費、在庫保管費および品切れ費の総計を最小にする発注量である。
(イ) 定期発注方式における安全在庫量は、一般に、発注間隔が長くなると多くなる。
(ウ) 定期補充点方式などで用いられる補充点は、発注間隔中の推定需要量として求められる。
(エ) 定量発注方式などで用いられる発注点は、調達期間中の推定需要量として求められる。




















(解説)
購買管理に関する問題である。

購買管理とは、「生産活動に当たって、外部から適正な品質の資材を必要量だけ、必要な時期までに経済的に調達するための手段の体系。 備考 その機能として,内外製区分,購買計画,仕入先開拓と選定,取引契約,発注管理,価格管理,原価低減活動,納期管理,品質管理,検収支払管理,仕入先管理,リスク管理,購買業務規定の整備などが含まれる。(JIS)」


要点を整理すると、購買管理とは生産活動に当たり、外部から資材を調達するための手段の体系のことで、以下の4点のバランスをとりながら資材を調達する管理活動と言える。
 ・適正な品質の資材を(品質)
 ・必要量だけ(量)
 ・必要な時期までに(納期)
 ・経済的に(コスト)


以下、各選択肢を検証する。


ア:経済的発注量とは、「一定期間の在庫関連費用を最小にする 1 回当たりの発注量。(JIS)」のことである。1回あたりの発注量を増やせば発注回数を減らすことができるため、発注費用(発注・受入処理に要する費用)は減少するが、在庫費用(在庫の維持に要する費用)は増加する。一方、1回あたりの発注量を減らすと在庫費用を減らすことができるが、発注回数が増加するため発注費用は増加する。以上のトレードオフの関係を踏まえ、総費用(発注費用+在庫費用)を最小とする発注量のことを経済的発注量(EOQ:Economic Order Quantity)という。
以上の前提知識を踏まえれば、選択肢にある「品切れ費」は経済的発注量とは無関係なので、×。


イ:特に違和感はない。定期発注方式とは、「あらかじめ定めた発注間隔で、発注量を発注ごとに決めて発注する在庫管理方式。 備考 発注量は、次の式で表される。発注量=(発注間隔+調達期間)中の需要推定量−発注残−手持在庫量+安全在庫量(JIS)」である。
上記のJISの定義の通り、定期発注方式では発注ごとの発注量は異なる一方で、発注サイクルは同じ(定期)ということである。この特性を踏まえれば、発注間隔が長くなればなるほど一般的に安全在庫量は多くなる。ゆえに〇。


ウ:定期補充点方式とは、「あらかじめ定めた補充間隔と最大在庫量(補充点)について、定期的に補充点まで発注する在庫管理方式。(JIS)」である。
なお、補充点とは「発注する際の発注量を定めるために、現在の有効在庫と発注量との和として設定された値。 備考 最大在庫量に相当するもので、棚の容量などによって決められる。(JIS)」である。棚の容量を踏まえた最大在庫量と考えればよいだろう。

つまり、定期補充点方式は、在庫量が減少した際に減少した分の在庫を定期補充して在庫量を維持しようとする購買管理方式と言える。

本選択肢は補充点の定義に関してストレートに問うているが、補充点は先ほど説明した通り「棚の容量を踏まえた最大在庫量」のことなので発注間隔中の推定需要量ではない。ゆえに×。


エ:定期発注方式の定義は選択肢イの解説の通り。本選択肢の論点は発注点の定義であるが、発注点とは「発注点方式において、発注を促す在庫水準。 備考 注文点ともいい、調達期間中の推定需要量と安全在庫の和として求められる。(JIS)」である。

本選択肢を検証する上では、上記定義の備考「調達期間中の推定需要量と安全在庫の和として求められる」と照らし合わせればよいが、本選択肢には”安全在庫”が含まれてないため、×。



以上より、イが正解である。

(解答)
(イ)


運営管理(生産管理)の過去問チャレンジを解いていてもうお分かりだと思うが、本試験ではJISの定義に準じてその理解度を試す問題の出題比率が高い

もちろんテキストに書かれているわかりやすい定義を理解することも重要なのだが、その際に併せて必ずJISの定義の確認を通じて理解を深めるプロセスを踏むようにしてほしい。

きっとその方が得点に直結することだろう。


マジコン診断士

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現役コンサルタント。中小企業診断士試験独学ストレート1発合格。モットーは卓越した本質的スキル・知恵に基づく”マジなコンサル診断士”であり続けること。
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