現役コンサルによる中小企業診断士試験対策&資格取得後のキャリア形成に関するブログ

【このブログの説明】
このブログでは、複数社のコンサルティングファームを渡り歩いた現役のコンサルタントが、中小企業診断士試験合格に向けたベスト戦略、中小企業診断士資格取得後のキャリア形成に関する情報を発信していく。コンサルティング経験に基づく本質的なコンサルティングスキルをベースに、独自の分析に基づく試験情報や経営コンサルタントとしてのキャリア形成上の要諦を公開していく。 読者が真の経営コンサルタントとして活躍できるような一石を世に投じられること、これを私の日々の目標とし、筆者自身もこのブログとともに成長していきたい。

【1次試験】運営管理の過去問チャレンジ ~能力と負荷(後編)

今回は2018年度の1次試験突破を目指す受験生に向けた記事である。


世間はGWだが、本ブログは平常運転で参ります。


それではさっそく、運営管理の過去問チャレンジ!


【過去問チャレンジ】
工数計画およびそれに対応した余力管理に関する記述として、最も不適切なものはどれか。(平成28年度運営管理 第11問)

(ア) 各職場・各作業者について手持仕事量と現有生産能力とを調査し、これらを比較対照したうえで手順計画によって再スケジュールをする。
(イ) 工数計画において、仕事量や生産能力を算定するためには、一般的に作業時間や作業量が用いられる。
(ウ) 工数計画において求めた工程別の仕事量と日程計画で計画された納期までに完了する工程別の仕事量とを比較することを並行的に進めていき、生産能力の過不足の状況を把握する。
(エ) 余力がマイナスになった場合に、就業時間の延長、作業員の増員、外注の利用、機械・設備の増強などの対策をとる。




















(解説)
前回の「【1次試験】運営管理の過去問チャレンジ ~能力と負荷(前編)」に続いて余力管理に関する問題である。

前回のチャレンジの内容を活かして確認できただろうか?


以下、各選択肢を検証する。


ア:「各職場・各作業者について手持仕事量と現有生産能力とを調査し、これらを比較対照したうえで」までは特に違和感はないのだが、「手順計画によって再スケジュールをする。」という時点で少しでも違和感を覚えられると理想的である。
手順計画とは、「製品を生産するにあたり、その製品の設計情報から、必要作業、工程順序、作業順序、作業条件を決める活動。(JIS)」である。シンプルに言えば、「設計情報を元に、製品の生産方法を決めること」である。この前提を踏まえれば、手順計画は生産計画の前に実施しておくべき計画であるということがわかる。

本設問文を読み直すと、「工数計画およびそれに対応した余力管理に関する記述として…」と書かれていることから、本選択肢を判定する上での論点は、手順計画が「工数計画」ないしは「余力管理」の作業範囲に含まれる計画か否かをということになるが、果たしてあなたはどう考えるだろうか?

上記のJISの定義から明らかなことは、手順計画は工数計画や余力管理よりも前段階(厳密に言えば生産計画の前)で実施するものであり、工数計画や余力管理とは異なるフェーズに属する計画である。以上より×であることがわかるため、この時点で本選択肢が正解とわかる。

なお、仮に手持仕事量と現有生産能力を比較対照して再スケジュールするのであれば、工数計画で実施するべきであろう。

念のため、以下他の選択肢も検証する。


イ:特に違和感はない。余力管理では、工程又は個々の作業者に関して現在の負荷状態と現有能力とを把握する必要があるが、その負荷状態や現有能力を測るための定量的な尺度が必要となる。その尺度としては、本選択肢に記載されている通り、一般的に「作業時間」や「作業量」が用いられる。すなわち〇。

なお、作業時間は「各作業ステーションに割り付けられた要素時間の総和。(JIS)」、作業量は「作業密度と作業時間の積。 備考 同じ作業でも、作業者の能力が異なれば作業密度に差が現れる。(JIS)」と定義されている。


ウ:特に違和感はない。「工数計画において求めた工程別の仕事量(①とする)」と「日程計画で計画された納期までに完了する工程別の仕事量(②とする)」を比較することで、①>②の場合は余力がある、①<②の場合は余力が不足していると言った具合に生産能力の過不足の状況を把握することができる。ゆえに〇。


エ:特に違和感はない。余力が不足しているのであれば、何かしらの対策を講じることになる。選択肢にあるような「就業時間の延長(いわゆる残業)」「作業員の増員」「外注の利用」「機械・設備の増強」等が具体的な対策になる。

おっ!この選択肢は余力が不足した際の対策に関して試験委員自らが「こうするとよいと」ということを書いてくれているではないか。2次試験対策を見据えた場合、あなたはこの選択肢を見逃してはいけない。


以上より、正解はアである。

(解答)
(ア)


今回の問題は少し難しい問題であると筆者は感じた。

というのも、選択肢アを誤りと判定する上では「手順計画」に関する知識を持ち合わせている必要があるからである。


筆者の記憶が正しければ、手順計画は受験校テキストでそれほど重要なワードとして扱われていなかったと認識している。

その意味で、知識が曖昧な「手順計画」が正誤判定の重要ワードに選ばれている点で、やや難な問題と言えるだろう。


本記事を読んだことを契機に、しっかり覚えておいてほしい。


マジコン診断士

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現役コンサルタント。中小企業診断士試験独学ストレート1発合格。モットーは卓越した本質的スキル・知恵に基づく”マジなコンサル診断士”であり続けること。
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