マジなコンサルタントによる中小企業診断士試験対策ブログ

【このブログの説明】
このブログでは、複数社のコンサルティングファームを渡り歩いた現役のコンサルタントが、中小企業診断士試験合格に向けたベスト戦略、中小企業診断士資格取得後のキャリア形成に関する情報を発信していく。コンサルティング経験に基づく本質的なコンサルティングスキルをベースに、独自の分析に基づく試験情報や経営コンサルタントとしてのキャリア形成上の要諦を公開していく。 読者が真の経営コンサルタントとして活躍できるような一石を世に投じられること、これを私の日々の目標とし、筆者自身もこのブログとともに成長していきたい。

【1次試験】運営管理の過去問チャレンジ ~需要予測

今回は2018年度の1次試験突破を目指す受験生に向けた記事である。


それではさっそく、運営管理の過去問チャレンジ!


【過去問チャレンジ】
過去の需要量の時系列データを用いる需要予測法に関する記述として、最も不適切なものはどれか

(ア) 移動平均法では、データが過去にさかのぼるほど、その重みが増加する。
(イ) 移動平均法の予測精度は、用いるデータの数に影響される。
(ウ) 指数平滑法では、データが過去にさかのぼるほど、その重みが減少する。
(エ) 指数平滑法の予測誤差は、平滑化定数の値に影響される。




















(解説)
需要予測に関する問題である。

見込生産方式の企業においては、需要予測に基づいて見込生産を行う。当然のことながら、「予測した需要量 > 実際の需要量」となれば製品が売れ残って多くの在庫を抱えることになるし、「予測した需要量 < 実際の需要量」となれば、欠品による販売機会損失につながる。

以上より、見込生産方式の企業にとっては、需要予測の精度向上が重要な経営課題となる。


本記事で取り上げた過去問では需要予測の方法として「移動平均法」と「指数平滑法」が出題されているので、簡単に説明する。

移動平均法とは、「過去の観測値(例えば売上等)の移動平均を算出して将来を予測する手法」である。例えば、過去3か月の売上が1,000円、1,200円、800円だとすれば、移動平均法に基づく売上予測は(1,000円+1,200円+500円)÷3(ヵ月)=900円となる。
なお、移動平均法の中には「単純移動平均法」と「加重移動平均法」がある。前者は先ほどの例のように過去の観測値の単純平均を求める方法、後者は過去の観測値の実績データに重みを与えた上で平均を求める方法である。

指数平滑法とは「得られた過去の観測値の内、より新しいデータに大きなウェイトを置き、過去になるほど小さなウェイトを掛けて移動平均を算出して将来を予測する手法」である。具体的には、以下の式を用いて計算する。

予測値 = 前回予測値 + α × ( 前回実績値 - 前回予測値 )
※α=平滑化定数( 0 < α < 1 ) → αが1に近いほど直近の観測値に対する重みを大きくすることとなる。


以上の前提知識を踏まえ、各選択肢を検証する。


ア:本選択肢で言う移動平均法の中でも「加重移動平均法」であれば、より過去の観測値の重みを増すことにより、本選択肢のような「データが過去にさかのぼるほど、その重みが増加する」という観測方法を採用することは可能である。しかし、本選択肢で言う移動平均法が「単純移動平均法」であればそのようなことはできない。その区別を明確にせず、「移動平均法では、データが過去にさかのぼるほど、その重みが増加する。」という言い回しをしている本選択肢は、果てしなく×に近い表現であると推測できる。とはいえ、本選択肢が加重移動平均法を指しているという可能性もわずかながらに残っているので、一旦保留する。

イ:特に違和感はない。3個のデータに基づき移動平均する場合と、10万個のデータに基づき移動平均する場合を比較すれば、データの数が多ければ多いほど予測精度は高まることは推測できるだろう。ゆえに〇。
※このように2つの事象を比較してその差異を明らかにする場合は、極端なもの同士を比較するとその差がわかりやすくなるという手法は知っておいてもよいだろう。

ウ:特に違和感はない。先ほど説明した通り、「得られた過去の観測値の内、より新しいデータに大きなウェイトを置く」のが指数平滑法の特徴である。要は「より新しいデータの方が最新の市場における需要動向を反映している」という考え方に基づいているということである。ゆえに〇。

エ:特に違和感はない。先ほど説明した通り、平滑化定数αが1に近いほど直近の観測値に対する重みを大きくするアクションとなる。つまり、指数平滑法の予測誤差は平滑化定数の値に影響を受けるので、〇。


以上より、消去法でアの選択肢が誤りとわかるので、正解はアである。
※アが正解ということは、「単純移動平均法」「加重移動平均法」の双方を括った文字通りの「移動平均法」を想定して試験委員は出題したことがわかった。「単純移動平均法」では重みのコントロールができないので、それを含んだワードである「移動平均法」は誤りであるという出題の意図だろう。


(解答)
(ア)


本記事で取り上げた需要予測の問題は極めてベーシックな出題である。

平成27年度第9問で指数平滑法の計算問題、平成26年度第11問で本記事では取り上げていない線形計画法の問題が出題されている。この2問も必ず解けるように訓練しておいてほしい。線形計画法に関しては、財務・財務でもセールスミックスで勉強したあの論点である。


マジコン診断士

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Author:マジなコンサル診断士
現役コンサルタント。中小企業診断士試験独学ストレート1発合格。モットーは卓越した本質的スキル・知恵に基づく”マジなコンサル診断士”であり続けること。
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