マジなコンサルタントによる中小企業診断士試験対策ブログ

【このブログの説明】
このブログでは、複数社のコンサルティングファームを渡り歩いた現役のコンサルタントが、中小企業診断士試験合格に向けたベスト戦略、中小企業診断士資格取得後のキャリア形成に関する情報を発信していく。コンサルティング経験に基づく本質的なコンサルティングスキルをベースに、独自の分析に基づく試験情報や経営コンサルタントとしてのキャリア形成上の要諦を公開していく。 読者が真の経営コンサルタントとして活躍できるような一石を世に投じられること、これを私の日々の目標とし、筆者自身もこのブログとともに成長していきたい。

★2次事例Ⅲにも通ず 【1次試験】運営管理の過去問チャレンジ ~その他生産方式に関する事項(前編)

今回は2018年度の1次試験突破を目指す受験生に向けた記事である。


それではさっそく、運営管理の過去問チャレンジ!


【過去問チャレンジ】
生産ラインの生産性の向上を狙った次の改善施策のうち、最も不適切なものはどれか。(平成21年度運営管理 第20問)

(ア) 異品の組付けによる不良発生を防ぐために、部品棚にポカよけ装置を設置した。
(イ) 各工程の作業者の作業効率を高めるために、部品や工具をできるだけ作業者の作業位置に近づけて供給した。
(ウ) 生産ラインのバランスロスを抑制してライン全体の生産効率を高めるために、直線ラインをU字化し、作業分担を見直した。
(エ) 段取作業による生産ラインの停止時間を抑制するために、外段取作業を内段取化した。




















(解説)
生産ラインの生産性の向上を狙った改善施策に関する問題である。


ちなみに記事タイトルに”★2次事例Ⅲにも通ず”と書いたが、その理由は

本選択肢の改善施策は、2次試験事例Ⅲの答案に活用できる可能性がある

からである。


生産ラインの生産性の向上を狙った改善施策に関して、試験委員が自ら「これは正しい施策なんだよ」とわざわざ示してくれているわけなのだから、これを活用しない手はないということである。



それではさっそく各選択肢を検証していく。


ア:特に違和感はない。ポカヨケとは、工場の生産ラインにおける人為的な作業ミス(ポカミス)を防止する仕組みや装置のことである。「ポカミスを除(よ)ける」という本来的意味から、ポカヨケというネーミングとなる。本内容に照らし合わせると、選択肢の内容は正しいことがわかるので、〇。


イ:特に違和感はない。部品や工具をできるだけ作業者の作業位置に近づけて供給すれば、その分無駄な動作や移動を削減できるので、作業者の作業効率は高まる。動作経済の原則に則った改善施策なので、〇。動作経済の原則に関しては、本選択と照らし合わせながらもう一度テキストを眺めてみてほしい。


ウ:特に違和感はない。U字ラインは「U字型の形状をとる生産方式で、この形状をとることによって、1人の作業者に割り付ける作業の組み合わせが豊富になる(JIS)」と定義されている。U字ラインでは、1人で複数の作業工程をこなす前提で生産設備がU字型に配置される方式である。故に、作業者の作業に要する速度の違いや作業自体の所要時間による工程間の待ち時間が発生しなくなる生産方式であるため、バランスロスの抑制につながる。そして当然のことながら、直線ラインをU字化する上では、作業分担の見直しも必要となる。以上より、選択肢の内容は正しいため、〇。


エ:本選択肢を解釈する上では、段取替えの意味を知っている必要がある。段取り替えとは、製品種類や工程内容が変わる際に生じる生産前の準備作業のことである。具体的には、生産品種をA製品からB製品に変えるため、金型や治工具等をB製品製造用のそれに取り換える作業のことである(A製品の製造とB製品の製造とで利用する製造器具が異なれば、当然それを取り替えないとB製品を製造することはできない)。段取り替えそのものが時間の浪費につながるため、その抑制が生産性に影響するということである。

外段取作業とは機械設備を停止しないで行う段取作業のこと、内段取は機械設備を停止して行う作業のことである。当然のことながら、内段取は機械設備を停止して行うことから、段取り替えの作業を行っている時間がそのまま生産性の低下につながる。よって、内段取りは極力外段取化する方が生産性向上につながるということになる。以上より、選択肢「外段取作業を内段取化」は誤りであり、「内段取作業の外段取化」が正しいので、×。この出題の仕方自体は極めて初歩的な内容である。「内段取りの外段取り化」と30回くらい声に出して唱えれば、間違うことがない問題である。

なお、シングル段取というものもあるが、これは機械設備の停止時間が10分未満の内段取のことである。内段取ではあるものの機械停止時間が短い(つまり内段取の時間短縮版)という意味で、単なる内段取よりは生産性が高いと理解しておけばよい。
※もちろん、10分以内に届かずとも、内段取りそのものの時間を短縮するという改善方法も存在する。

なお、本選択肢を正しい内容にした文は以下の通り。

段取作業による生産ラインの停止時間を抑制するために、内段取作業を外段取化した。



以上より、正解はエである。

(解答)
(エ)


今回はなぜ誤っている選択肢エを正しくした文を敢えて提示した理由について触れておこう。


それは先ほども説明した通り

選択肢ア~(正した)エは2次試験事例Ⅲの答案に活用できる可能性があるため

である。


本過去問に書かれている選択肢に関しては、2次試験事例Ⅲで事例企業に対して改善施策として提案できるくらいにしっかり理解を踏まえておいてほしい。


マジコン診断士

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Author:マジなコンサル診断士
現役コンサルタント。中小企業診断士試験独学ストレート1発合格。モットーは卓越した本質的スキル・知恵に基づく”マジなコンサル診断士”であり続けること。
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