現役コンサルによる中小企業診断士試験対策&資格取得後のキャリア形成に関するブログ

【このブログの説明】
このブログでは、複数社のコンサルティングファームを渡り歩いた現役のコンサルタントが、中小企業診断士試験合格に向けたベスト戦略、中小企業診断士資格取得後のキャリア形成に関する情報を発信していく。コンサルティング経験に基づく本質的なコンサルティングスキルをベースに、独自の分析に基づく試験情報や経営コンサルタントとしてのキャリア形成上の要諦を公開していく。 読者が真の経営コンサルタントとして活躍できるような一石を世に投じられること、これを私の日々の目標とし、筆者自身もこのブログとともに成長していきたい。

【1次試験】過去問を通じた勉強において意識しておきたいこと

2018年度の1次試験突破を目指す受験生に向けた記事である。


今回はいつもの過去問チャレンジではなく、少し趣向を変えて、過去問の勉強法に関する記事を書こうと思う。


一般的に、1次試験に向けてこの時期は基礎力を養成する期間に充てることが一般的なため、現時点で過去問に手を付けていない受験生も多いことと思う。そのような受験生は、数か月後に過去問演習をする際の留意点として覚えておいてほしい。



それではさっそく。


まず、以下の過去問を見てほしい。


(平成22年度企業経営理論 第27問)
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。

 消費者行動論の領域では、購買プロセスは、消費者が内部および外部からの刺激によって問題やニーズを認識した時に始まるとされている。こうした視点から消費者の購買行動をとらえると、消費者は一回一回の購買において、「問題認識」→「情報探索」→「代替案の評価」→「選択」→「結果の評価」からなる5段階の意思決定プロセスのすべて(または一部)を経由することになる。
(設問省略)




続いて、以下の過去問を見てほしい。


(平成21年度企業経営理論 第29問)
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。

消費者行動論の分野では、消費者の購買意思決定プロセスのモデル化が行われてきた。そのなかでも代表的なモデルは、問題の認識とその解決としての購買行動を前提として「問題認識」→「情報探索」→「【   】」→「選択」→「結果の評価」からなる5段階のプロセスによる説明を行っている。

(設問1)
文中の空欄に入る最も適切なものはどれか。

ア 購買目的の精緻化
イ 情報分散化
ウ 代替案の評価
エ トライアル購買
オ 取引条件の交渉


この2問を見比べて、あなたは何か感じないだろうか?


赤字部分に着目いただければ、あなたが確実に押さえるべきポイントが明らかになるはずである。




もう一つだけ例を挙げよう。


(平成24年度企業経営理論 第27問)
消費者行動に影響を及ぼす社会的要因のひとつである準拠集団に関する記述として、最も不適切なものはどれか

ア 近年家族の個人化が進んでおり、家族の消費者行動への影響を分析する際には、ライフサイクルだけでなく、ライフコースにも注目する必要がある。
(以下省略)




続いて、以下の過去問を見てほしい。


(平成26年度企業経営理論 第30問)
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。

 消費行動の分析においては、一般的に消費者個人ではなく、家族という【 A 】 単位、あるいは家計という【 B 】単位が基本的な分析の単位として用いられる。その理由は、 【 C 】の選択や【 D 】の配分において、家族人数に代表される規模的要因が大きく影響するため、個人ベースでの分析よりも家計単位での分析が適しているからである。
 【 D 】の配分としての消費行動は、生活様式や【 C 】によって規定されるが、消費行動を分析する視点には、3つの代表的アプローチがある。それらは、①ライフサイクル・アプローチ、ライフスタイル・アプローチ、ならびに②ライフコース・アプローチである。いずれも、生活主体としての家族ないし個人の生活構造上の特徴に着目し、その集約的指標と消費行動とを関連付けて分析するための視点である。

(設問2)
文中の下線部①に示す「ライフサイクル・アプローチ、ライフスタイル・アプローチ」に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 近年の家計調査によれば、家族ライフサイクルの終点近くに位置する後期高齢者による耐久消費財支出の増加傾向が読み取れる。
イ ライフサイクル・アプローチに示されるフルネスト(full nest)段階におかれた家計の消費支出をみると、医療、外食、ファッションといった項目の構成比が高まることが分かる。
ウ ライフサイクル・アプローチは、家族という集団を人の一生に例え、「家族のライフサイクル」の普遍的な共通性に着目したアプローチである。個別の家族に固有な出来事の影響を反映した分析を行う点に最も大きな特徴がある。
エ ライフスタイル・アプローチは、モチベーション・リサーチやパーソナリティ研究から発展したサイコグラフィクスを源流とするとされる。

(設問3)
文中の下線部②に示す「ライフコース・アプローチ」に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア F さんは、アメリカ人の夫とともに英会話による学童保育施設を開業した。これは DINKS 型ライフコースを選択する家族の増加を受けてのことである。
イ ライフコース・アプローチでは、近年着目される「絆」の重視や「家族回帰」を通じた家族や友人グループの中での合意に基づいた集団的な意思決定の影響が尊重されている。
ウ ライフコースの概念では、ライフイベントごとの選択のあり方が個々の人生の道筋の多様化を生み出すとされている。これら選択の多様化によって、社会人教育や婚活(結婚活動)など新たな消費機会が生まれる。
エ ライフコースの複雑化により、年齢別労働力率曲線にみる女性の年齢階級別の就労状況は「V 字曲線」と呼ばれるようになっている。



上記の2問の例で言えば、平成24年度の過去問を勉強した際に「ライフサイクル」と「ライフコース」の意味をしっかりと理解していた受験生は、平成26年度の問題を受験した際には難なく対応できた可能性が高いだろう。



今回の記事で筆者があなたに伝えたいことは、


過去問を使用した勉強は、問題が解けかどうかはそれほど重要ではない


ということである。



もちろん過去問を解くことができれば、それはあなたにとって精神安定剤になるかもしれない。


せっかく時間をかけて過去問を解いたのだから、自己採点をして自分の実力を測りたいと思うかもしれない。


それ自体は特段悪いことではない。



しかしそれ以上に重要なことは、


”過去問”という試験委員が我々に提示してくれている最良の教材から、あなたがどれほど多くの学びを得ることができるか


ということである。




診断士の1次試験においては、過去問と全く同じ問題は基本的には出題されない。


ゆえに、その問題が解けたからと言って、それを本試験であなたが再現できるとは限らない。



しかし過去問と類似の問題、同様の論点に関して視点を変えた問題はかなり多く出題される。


つまり、過去問から多くを学ぶことができれば、あなたは本試験で闘える確かな実力をつけることができる可能性は飛躍的に高まる。



本記事を通じて、1次試験突破に向けた過去問演習の取り組みスタンスの参考としてほしい。


マジコン診断士

「本記事が参考になった」という方、または「次回の記事に期待している」という方、または「本ブログを応援している」という方は、お手数だが以下をポチっとお願いしたい。
         ↓
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村

follow us in feedly

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

マジコン

Author:マジコン
現役コンサルタント。中小企業診断士試験独学ストレート1発合格。モットーは卓越した本質的スキル・知恵に基づく”マジなコンサル診断士”であり続けること。
■Twitter→コチラ
■執筆(note)→コチラ

本ブログの意義
本ブログの意義
本ブログのターゲットとなる読者層
ターゲット
カテゴリ
関連記事
月別アーカイブ
最新コメント
最新記事
リンク
ブログランキング(今何位?)
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村
検索フォーム
マジなコンサル診断士のTwitter
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR