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現役コンサルによる中小企業診断士試験対策&資格取得後のキャリア形成に関するブログ

【このブログの説明】
このブログでは、複数社のコンサルティングファームを渡り歩いた現役のコンサルタントが、中小企業診断士試験合格に向けたベスト戦略、中小企業診断士資格取得後のキャリア形成に関する情報を発信していく。コンサルティング経験に基づく本質的なコンサルティングスキルをベースに、独自の分析に基づく試験情報や経営コンサルタントとしてのキャリア形成上の要諦を公開していく。 読者が真の経営コンサルタントとして活躍できるような一石を世に投じられること、これを私の日々の目標とし、筆者自身もこのブログとともに成長していきたい。

【1次試験】企業経営理論の過去問チャレンジ ~マーケティングミックス

今回は2018年度の1次試験突破を目指す受験生に向けた記事である。

それではさっそく企業経営理論の過去問チャレンジ!


【過去問チャレンジ】
以下の図は、マーケティング・ミックスにおける価格の位置付けを示したものである。この図に関する記述として、最も不適切なものを下記の解答群から選べ。(平成26年度企業経営理論 第31問)

        keiei-H26-31.jpg

(ア) 図中の点線 A に示す関係からは、広告や営業などの形で投下するマーケティング費用が需要数量の増加を意図していることが分かる。
(イ) 図中の点線 B に示すマーケティング費用と価格との関係からは、特定の製品の価格水準が、製品差別化の程度や販売経路の特徴といった他のマーケティング・ミックス属性の影響を受けていることが分かる。
(ウ) 図中の点線 C に示す関係からは、設定した価格によって需要数量が変動することが分かる。ブランド化した製品では需要の価格弾力性が大きくなり、高価格でも多くの販売数量の実現が可能となる。
(エ) マーケティング費用は、管理費用などの間接費の製品配賦額や製造原価という直接費とは区別される、マーケティング活動に固有の費用として識別される。




















(解説)
マーケティングミックスの内、価格に関する問題である。図の意味を読み取りながら、知識を踏まえて解答する必要がある。さっそく各選択肢を検証する。

ア:点線Aが示す関係を見ると、「マーケティング費用」⇒「需要数量」となっている。図中の点線矢印は「市場関係を表す」と図下の注に記載があるので、「マーケティング費用」が「需要数量」に対してどのような影響を与えているかを考えれば、選択肢の文章の妥当性を判断できる。
選択肢の文書を読むと、「広告や営業などの形で投下するマーケティング費用が需要数量の増加を意図していることが分かる」と書かれている。「需要数量」は数量である以上、「増える」か「変わらない」か「減る」のいずれかしか考えられないので、マーケティング費用を投下した結果として「増える」のであれば本選択肢は〇、「変わらない」もしくは「減る」のであれば本選択肢は×となる。当然、「マーケティング費用」を投下するのは「需要数量を増やすため」に他ならないので、本選択肢の文章は正しいことがわかる。ゆえに〇。

イ:点線Bが示す関係を見ると、「マーケティング費用」⇒「価格」となっている。アと同様、図中の点線矢印は「市場関係を表す」と図下の注に記載があるので、「マーケティング費用」が「価格」に対してどのような影響を与えているかを考えれば、選択肢の文章の妥当性を判断できる。
選択肢の文章を読むと、「特定の製品の価格水準が、製品差別化の程度や販売経路の特徴といった他のマーケティング・ミックス属性の影響を受けていることが分かる」と書かれている。この文章だけ読むと、「製品差別化の程度や販売経路の特徴といった他のマーケティング・ミックス属性の影響なんて図に書いてないぞ」と思って混乱するかもしれない。しかし冷静に考えてみてほしい。図に書かれている「マーケティング費用」は、そもそもどのような要因により発生するのだろうか?当然のことながら、何かしらのマーケティング戦略やマーケティングアクションの結果として発生するものであろう。本仮説は選択肢アの文章「広告や営業などの形で投下するマーケティング費用」もヒントになるだろう。以上の点を踏まえれば、「他のマーケティングミックスの属性(製品差別化の程度や販売経路の特徴等)」⇒「マーケティング費用」⇒「価格」という因果関係は十分妥当性があるものと判断でき、本選択肢の文章は正しいことがわかる。ゆえに〇。

ウ:点線Cが示す関係を見ると、「価格」⇒「需要数量」となっている。この時点で、選択肢の文章の前半部「設定した価格によって需要数量が変動することが分かる」の内容は正しいことがわかる。
問題は選択肢の文章の後半部である。「ブランド化した製品では需要の価格弾力性が大きくなり、高価格でも多くの販売数量の実現が可能となる」に違和感を感じたあなたは、その感覚でOK。需要の価格弾力性とは、「価格の変化に対して需要がどれだけ変化するか」を示す指標である。簡単に言えば、価格を上げ下げした時に需要量が大きく変化する場合は「需要の価格弾力性は大きい」と言い、価格を上げ下げした時に需要量があまり変化しない場合は「需要の価格弾力性は小さい」と言う。
一般的に、ブランド化した製品は価格変化が需要数量に与える影響は小さく、需要の価格弾力性は小さくなる。なぜならば、ブランド化した製品は消費者にとって他の製品と区別された特別な価値を持つものであり、価格に左右されずに購入する傾向が強くなる(例えば、ブランド化した製品は価格を上げても需要は大きく減少しない)ためである。ゆえに「ブランド化した製品では需要の価格弾力性が大きくなり」が誤りなので、×である。なお、以上の説明から「高価格でも多くの販売数量の実現が可能となる」はその通りである。

エ:いろいろ書いてあるが、つまり「マーケティング費用は”管理費用などの間接費の製品配賦額”や”製造原価という直接費”ではないから、マーケティング活動に固有の費用として識別される」ことが〇か×かを聞いている。まず、前者の”管理費用などの間接費の製品配賦額”は、”製品配賦”と書かれているので、製造間接費と考えられる。また、後者は製造直接費である。つまり、「マーケティング費用は製造原価ではないですよね?」に対して〇か×かということなので、当然〇ということになる。また、マーケティング費用は一般的にそれ単体でコストパフォーマンスを評価する目的で、上記2つの費用(製造原価)とは識別される。ゆえに本選択肢は〇となる。


以より、ウが正解である。

(解答)
(ウ)


マーケティングコストが利益に対してどのように影響を与えるかのロジックを復習する意味では、非常におもしろい図である。ぜひ一度この問題の図をしっかり読んで、理解してみてほしい。マーケティングミックスの理解を一段深めることができるだろう。


マジコン診断士

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現役コンサルタント。中小企業診断士試験独学ストレート1発合格。モットーは卓越した本質的スキル・知恵に基づく”マジなコンサル診断士”であり続けること。
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