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現役コンサルによる中小企業診断士試験対策&資格取得後のキャリア形成に関するブログ

【このブログの説明】
このブログでは、複数社のコンサルティングファームを渡り歩いた現役のコンサルタントが、中小企業診断士試験合格に向けたベスト戦略、中小企業診断士資格取得後のキャリア形成に関する情報を発信していく。コンサルティング経験に基づく本質的なコンサルティングスキルをベースに、独自の分析に基づく試験情報や経営コンサルタントとしてのキャリア形成上の要諦を公開していく。 読者が真の経営コンサルタントとして活躍できるような一石を世に投じられること、これを私の日々の目標とし、筆者自身もこのブログとともに成長していきたい。

【1次試験】企業経営理論の過去問チャレンジ ~マーケティング目標設定(後編)

今回は2018年度の1次試験突破を目指す受験生に向けた記事である。

それではさっそく過去問チャレンジ!

【過去問チャレンジ】
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。(平成25年度企業経営理論 第24問 設問2)


 企業は、その利益実現のための要素のひとつとして売上高の変化に関心を持つ。そして、売上高の変化にどのように戦略的に対応していくかを意思決定することが求められる。
 ここで、

  企業の売上高=対象市場規模×市場シェア

という定義式を用いることにする。この式の内容を図式化すると下図でとらえることができる。これを見ると、企業の売上高は対象とする市場全体の成長率だけでなく、市場シェアの変化によっても多様に変動することが分かる。また、このことは企業の戦略適応の方法が異なることも示している。
            H25-24.png

(設問)
文中の下線部に示す「異なる戦略適応」のパターンとそれらの特徴に関する記述として、最も適切なものはどれか。

(ア) 象限Aでは、対象市場の適否についての分析を早急に進めるとともに競争戦略の再検討が求められる。
(イ) 象限Bでは、対象市場の再選択が優先順位の高い作業となる。
(ウ) 象限Bと象限Cの状態でそれぞれ同じ程度の売上増を目標として設定した場合、Bの方がより多くのマーケティング費用が必要となる。
(エ) 象限Dでは、市場が飽和に達しつつあり、現状の戦略をさらに推進することにはリスクが伴う。




















(解説)
本設問を解く上での前提条件に関しては、前回の過去問チャレンジ(コチラ)で説明済みなので、それを踏まえてさっそく各選択肢を検証する。

ア:特に違和感はない。象限Aは「企業の市場シェア=減少」「対象市場の成長率=減少」なので、売上高は大きく減少することになる。そもそも対象市場として適切なのかを再考した上で、場合によっては当該市場から撤退することも視野に入れた検討が必要となるだろう。もちろん対象市場の適否判断の結果として、競争戦略を再検討することも求められることになる。恐らく正解選択肢だと思われるが、他の選択肢を確認した上で最終判断する。一旦保留。

イ:象限Bにおいては対象市場の成長率は増加している一方で、企業の市場シェアは減少している。ここからわかることは、問題は対象市場そのものにあるわけではなく、当該企業自体にのふるまいに問題があるということである。より具体的に言えば、当該企業が対象市場における競合企業と競争劣位である、すなわち競争戦略自体に何かしらの問題があることが考えられる。以上の仮説に基づく当該企業が最初にとるべきアクションは、対象市場の再選択ではなく競争戦略そのものの見直しであるべきだろう。よって「対象市場の再選択が優先順位の高い作業となる」は誤りなので、×である。

ウ:シンプルに言えば、「象限Bと象限Cとで同程度の売上増を目標設定した場合、どちらが多くのマーケティング費用を要するか」という題意である。ここで象限BとCとでそれぞれ減少している要素に着目すると、象限Bは「企業の市場シェア」、象限Cは「対象市場の成長率」であることがわかるが、ではどちらの減少を食い止める方がより大変(≒多くのマーケティング費用を要する)だろうか?シンプルに言えば、「より枠組みが大きい要素」の減少を食い止める方が当然より大変なはずであり、その前提で考えれば、マーケティング費用の大きさは「対象市場の成長率 > 企業の市場シェア」となるだろう。よって「Bの方がより多くのマーケティング費用が必要となる」は誤りなので、×である。
より中小企業診断士っぽい解説をすると、「対象市場の成長率」は例えて言えばSWOT分析における「PEST分析レベル」の内容であり、「経済的に~」「政治的に~」「社会的に~」「技術的に~」のようなマクロレベルの脅威に対して自社の強みを活かして対応していかねばならない。一方で「企業の市場シェア」は「5force分析」や「競争戦略レベル」の内容であり、ミクロレベルの脅威に対して自社の強みを活かして対応していくことになる。以上を踏まえても、マーケティング費用の大きさは「対象市場の成長率 > 企業の市場シェア」となることをご理解いただけるだろう。

エ:象限Dでは「対象市場の成長率=増加」となっていることから、市場は成長しているということになる。その前提を踏まえれば、「市場が飽和に達しつつあり」は誤りなので、×である。


以より、アが正解である。

(解答)
(ア)


マジコン診断士

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現役コンサルタント。中小企業診断士試験独学ストレート1発合格。モットーは卓越した本質的スキル・知恵に基づく”マジなコンサル診断士”であり続けること。
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