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現役コンサルによる中小企業診断士試験対策&資格取得後のキャリア形成に関するブログ

【このブログの説明】
このブログでは、複数社のコンサルティングファームを渡り歩いた現役のコンサルタントが、中小企業診断士試験合格に向けたベスト戦略、中小企業診断士資格取得後のキャリア形成に関する情報を発信していく。コンサルティング経験に基づく本質的なコンサルティングスキルをベースに、独自の分析に基づく試験情報や経営コンサルタントとしてのキャリア形成上の要諦を公開していく。 読者が真の経営コンサルタントとして活躍できるような一石を世に投じられること、これを私の日々の目標とし、筆者自身もこのブログとともに成長していきたい。

【1次試験】企業経営理論の過去問チャレンジ ~組織活性化(Final)

今回は2018年度の1次試験突破を目指す受験生に向けた記事である。

それではさっそく過去問チャレンジ!

【過去問チャレンジ】
企業が長期に成長・発展していくためには、シングルループ学習とダブルループ学習を適切に切り替えて行っていく必要がある。このことに関する記述として、最も適切なものはどれか。(平成20年度企業経営理論 第19問)


(ア) 業績評価基準を成果主義型から過程重視型にシフトすることを通じて、シングルループ学習を抑え、ダブルループ学習を促進する可能性が高くなる。
(イ) 計画策定部門と執行部門を明確に区分し、適切なコミュニケーションを確保する組織を構築することで、シングルループ学習とダブルループ学習を適切に切り替える可能性が高くなる。
(ウ) 執行部門により多くの権限を委譲することを進めると、シングルループ学習を促進し、ダブルループ学習を阻害する可能性が高くなる。
(エ) 職務を細分化し、過程別専門化を進めていくことが、シングルループ学習を阻害し、ダブルループ学習を促進する可能性を高める。
(オ) 専門化された各部門の責任・権限を明確化することを通じて、シングルループ学習を抑え、ダブルループ学習を促進する可能性が高くなる。




















(解説)
組織学習に関する問題である。

シングルループ学習とは、既存の考え方や枠組み、行動基準に基づいて問題解決を行う学習活動のことである。一方のダブルループ学習とは、既存の考え方や枠組み、行動基準そのものを見直して行う学習活動のことである。環境の変化が激しい中においては、組織はシングルループ学習だけでは継続的成長を実現することは困難である。既存の考え方や枠組み、行動基準そのものを見直すダブルループ学習することで、組織は革新的な進化を遂げる契機にすることができるということである。

以上の前提知識に基づき、各選択肢を検証する。

ア:「業績評価基準を成果主義型から過程重視型にシフトする」ということは、「成果重視」ではなく「プロセス重視」の業績評価へシフトすることを意味する。プロセス重視の業績評価を簡単な言葉にすれば、「プロセスをしっかりこなしていれば、成果は問わない」ということに他ならない。そのような評価制度であると、既存の考え方や枠組みにとらわれた学習プロセスを行うインセンティブを従業員に与えることになるだろう。一方で成果主義型の業績評価を簡単な言葉にすれば、「プロセスは問ないので、とにかく成果を出せ」ということである、このような評価制度であれば、成果を達成するために既存の考え方や枠組みにとらわれない学習プロセスを導きやすいと言える。以上より、選択肢の文「シングルループ学習を抑え、ダブルループ学習を促進する可能性が高くなる」は、「ダブルループ学習を抑え、シングルループ学習を促進する可能性が高くなる」が正しい。ゆえに×。

イ:特に違和感はない。執行部門は「現場」でリアルに顧客や競合と対峙しているため、どちらかというとシングルループ学習を行う傾向にある、一方で計画策定部門は、経営層と直接コミュニケーションを取りながら経営計画策定をすることも多く、リアルな現場から離れたポジションで業務遂行する役割であることから、どちらかというとダブルループ学習を行う傾向にある、この相反する性質を持つ2つの部門において「適切なコミュニケーションを確保する組織を構築」できれば、シングルループ学習とダブルループ学習を適切に切り替える可能性が高くなるだろう。ほぼ間違いなく正解選択肢であろうが、念のため他の選択肢を検証した上で判断する。

ウ:論点は「執行部門(いわゆる現場部門)により多くの権限を委譲した場合に促進されるのは、”シングルループ学習”と”ダブルループ学習”のいずれか?」ということである。もしわかりにくい場合は、問題文を反対の意味にひっくり返して、「執行部門への権限移譲をしない場合」はどちらの学習が促進されるか考えてみてほしい。権限移譲しないということは、「兵隊である執行部門は〇〇だけやっておけばよいのだ!」と計画部門が執行部門をガチガチに管理している状態である。このような状態であれば、もちろん促進されるのはシングルループ学習である。ということは、その逆の「より多くの権限を委譲した場合」に促進されるのはダブルループ学習になるはずである。以上より、選択肢の文「シングルループ学習を促進し、ダブルループ学習を阻害する可能性が高くなる」は誤りであり×となる。

エ:「職務を細分化し、過程別専門化を進めていく」と、職務が明確になると共に専門性は高まるが、職務・過程内での学習が進むことになり、シングルループ学習を促進する可能性が高まることになる。よって選択肢の文「シングルループ学習を阻害し、ダブルループ学習を促進する可能性を高める」は誤りなので、×。

オ:選択肢エとほぼ同様の論点である。「専門化された各部門の責任・権限を明確化する」と、部門の責任権限が明確になると共に専門性は高まるが、部門内での学習が進むことになり、シングルループ学習を促進する可能性が高まることになる。よって選択肢の文「シングルループ学習を抑え、ダブルループ学習を促進する可能性を高める」は誤りなので、×。


以より、イが正解である。

(解答)
(イ)


マジコン診断士

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現役コンサルタント。中小企業診断士試験独学ストレート1発合格。モットーは卓越した本質的スキル・知恵に基づく”マジなコンサル診断士”であり続けること。
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