現役コンサルによる中小企業診断士試験対策&資格取得後のキャリア形成に関するブログ

【このブログの説明】
このブログでは、複数社のコンサルティングファームを渡り歩いた現役のコンサルタントが、中小企業診断士試験合格に向けたベスト戦略、中小企業診断士資格取得後のキャリア形成に関する情報を発信していく。コンサルティング経験に基づく本質的なコンサルティングスキルをベースに、独自の分析に基づく試験情報や経営コンサルタントとしてのキャリア形成上の要諦を公開していく。 読者が真の経営コンサルタントとして活躍できるような一石を世に投じられること、これを私の日々の目標とし、筆者自身もこのブログとともに成長していきたい。

【全読者対象】”連関”を意識した勉強の必要性

昨日の記事(コチラ)では、過去問チャレンジとして企業経営理論の論点である「事業部制組織」について取り上げた。


さて、その出題の選択肢に、以下が含まれていた。


(イ) 事業部制組織では、各事業部を評価する統一的な基準がないために、本社機構のオーバーヘッドコストが高くなる傾向がある。
(ウ) 事業部制組織では、本社と事業部の間に擬似的な資本市場が存在することになり、一般に各事業部の限界利益率に応じて予算配分が行われる。


各選択肢の出題のポイントを一言で言えば、選択肢イは「事業部制組織の評価基準」、選択肢ウは「事業部への予算配分の基準」ということになるであろう。


その関係性を本社の視点から言えば、大まかに以下のプロセスを経ることが想定できる。

①(本社は)事業部制組織における評価基準を定める
②(事業部は)事業部を運営し成果を出す
----評価対象期間終了----
③(本社は)評価対象期間における事業部の定量実績を集計し、①で定めた評価基準に基づき評価する
④(本社は)③の評価結果に基づき、翌期の予算配分を決定する


以上を踏まえると、学習の論点としては大別して以下の2点があると考えられる。

①企業経営理論の視点から、まず事業部制組織がどのような特性を持った組織形態であるかを理解する
②①を踏まえ、財務・会計の視点から本社は事業部をどのような経営指標に基づき評価すべきかを理解する



さて、以上の論点を整理しただけでもわかると思うが、この問題は1次科目である「企業経営理論」と「財務・会計」を絡めた出題であることがおわかりいただけると思う。


このように、科目を超えて互いに関わり合っているような内容を筆者は「連関」と呼んでいる。



ここで一度、あなたがコンサルタントとして実際のコンサルティング現場に立っている状況を想像してみてほしい。


あなたがクライアントA社の現状を分析した結果、今後の経営環境の変化や戦略の方向性を鑑みると、組織形態は現状の機能別組織から事業部制組織への移行が必要と判断したとしよう。


その時、あなたは中小企業診断士の学習で学んだ知識を活かし、A社の現状とあるべき組織形態をA社の経営者にプレゼンテーションできるはずである。


そのプレゼンテーションを受け、A社社長がは「仰る通りですね。我が社も事業部制組織へ移行する時期なのですね。ぜひやりたいです。」と言ったとする。


さて、ここであなたの仕事は本当に終わりなのだろうか?



A社は、あなたのプレゼンテーション結果だけで、きちんと事業部制組織への移行ができるのだろうか?



きっとA社は


「今の組織人員をどのように再配置すればよいのだろうか?」

「事業部制組織移管後の事業部評価はどのようにすればよいのだろうか?」

「現在の製造現場はどのように新組織に対応させればよいのだろうか?」

「利用している基幹システムは今のままで大丈夫なのだろうか?」


といった多くの問題が噴出し、A社はそれに1つ1つしっかりと対応せざるを得ない状況になるはずである。


それらの問題の性質を鑑みれば、問題・課題解決のためには企業経営理論(組織人事)の知識だけでは不十分であり、財務・会計や運営管理、経営情報システム等の様々な知識が求められることになるはずである。



事業部制組織への移行は、あくまでA社の戦略的手段でしかないので、当然移行後にきちんとした経営・運営をして、しっかりとした成果を出させねばならない。

その意味で言えば、事業部制組織への移行をあなたが提言したのであれば、それを軌道に乗せる実行をしっかりとサポートする責任があなたにはあるのではないか?


以上の論理をあなたが納得できたのであれば、あなたにはご理解いただけるはずである。


”連関”を意識した勉強をして身につけた知識でなければ、コンサルティング実務で使い物にならないこと


を。




では、”連関”を意識した勉強とは、具体的にどのような手段で行えばよいのだろうか?


心配は無用である。


今のあなたの勉強における意識を変え、必要に応じて作業をアドオンするだけでよい。


それは、

何かを勉強している際に、「この論点って過去に学んだ〇〇の論点と関係がある気がするなぁ」と何かしらの気づきを得たならば、その気づきをその場で確信に変わるまでインプット&思考すること

である。



例えば、企業経営理論の事業部制組織の勉強をしている時に、ROIが出てきた。ROIは財務・会計で学習したことを思い出す。つまり、あなたはここで初めて連関の気づきを得たことになる。


あなたはその時点で連関が来たことに気づき、財務・会計のテキストに戻ってROIの部分を見に行くのである。


そしてあなたは、なぜ事業部制組織でROIが必要なのかをしっかりと思考して理解する。


その時点で納得できたならそれでOK。


まだモヤモヤしているのなら、インターネットや書籍に当たってリサーチして、モヤモヤを解消する。


以上である。



この作業を勉強に加えてしっかりと取り組むだけで、あなたの知識はより盤石なものになり、診断士試験においても大きな武器になるだろう。
※1次試験において、今後も科目を跨いだ出題が一定数なされることは間違いないはずである。また、このような連関を意識した能力は言わば「応用力」であり、2次試験で求められている能力そのものと言えるだろう。


また、日々の仕事や生活において連関の気づきを得て、その部分をしっかりと勉強するで、より実践的な知識となっていくことだろう。



本記事を読んで、「”連関”を意識した勉強の必要性」に共感いただけた読者は、今日からさっそく行動に移してほしい。


そのようなプロセスを経て培った知識は、きっとあなたの助けになることだろう。


マジコン診断士

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現役コンサルタント。中小企業診断士試験独学ストレート1発合格。モットーは卓越した本質的スキル・知恵に基づく”マジなコンサル診断士”であり続けること。
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