マジなコンサルタントによる中小企業診断士試験対策ブログ

【このブログの説明】
このブログでは、複数社のコンサルティングファームを渡り歩いた現役のコンサルタントが、中小企業診断士試験合格に向けたベスト戦略、中小企業診断士資格取得後のキャリア形成に関する情報を発信していく。コンサルティング経験に基づく本質的なコンサルティングスキルをベースに、独自の分析に基づく試験情報や経営コンサルタントとしてのキャリア形成上の要諦を公開していく。 読者が真の経営コンサルタントとして活躍できるような一石を世に投じられること、これを私の日々の目標とし、筆者自身もこのブログとともに成長していきたい。

【1次試験】企業経営理論の過去問チャレンジ ~組織構造の設計原理(2)

今回は2018年度の1次試験突破を目指す受験生に向けた記事である。


今日は2017年最後の過去問チャレンジなので、ぜひバシっと当ててほしい。


それでは過去問チャレンジ!

【過去問チャレンジ】
組織階層の高さを決める要因に「管理の幅 (span of control)」がある。「管理の幅」に関する記述として適切なものはどれか。(平成20年度企業経営理論 第13問)

(ア) 作業工程などのマニュアル化が進むと、例外事項が発生する可能性が高くなるので「管理の幅」は狭くなる。
(イ) 職務間で同期をとる必要性が高い職場では複数の業務にまたがる調整が必要になるので「管理の幅」は広くなる。
(ウ) 部下が複数の業務に熟練している場合には業務間の相互依存度が高くなるので「管理の幅」は狭くなる。
(エ) 部下間の職務の相互依存度が高く環境が不規則に変化する場合には「管理の幅」を広くとることができる。
(オ) 部下や下位部門が標準化された業績評価指標で統一的に管理できる場合には「管理の幅」は広くなる。




















(解説)
「管理の幅 (span of control、統制範囲)」とは、1人の上司が適切に指揮監督可能な部下の人数である。目安となる部下の最適な管理人数は組織の業務内容や上司、部下のスキルに依存するので、「〇人です」と一般化して伝えるのはかなり難しい性質のものである。

以上の前提知識を元に、各選択肢を検証していく。

ア:「作業工程などのマニュアル化が進むと、例外事項が発生する可能性が高くなる」で違和感を感じたあなたは、その感覚でOK。業務のマニュアル化が進めば、おおよその業務に関してはマニュアルを参照することで対応可能となるため、例外事項は減少するはずである。そして例外事項が減少すれば、上司の管理負担は軽減されるため、その分「管理の幅」は広くなるはずである。ゆえに選択肢記載の「「管理の幅」は狭くなる」も誤りであるため、×。
なお、ここで言う「管理の幅が広くなる(狭くなる)」について補足しておく。
「管理の幅が広くなる」とは、より多くの人数の部下を管理可能な状態を指し、逆に「管理の幅が狭くなる」とは、多くの部下の管理が困難な状態を指している。


イ:因果関係を整理すると、「職務間で同期をとる必要性が高い職場では複数の業務にまたがる調整が必要になる(因)」⇒「「管理の幅」は広くなる(果)」となる。この時点で違和感を感じたあなたはその感覚でOK。(果)が「管理の幅が広くなる」ためには、(因)にそれをつながるような要因、すなわち「上司の管理負担が少ない」という趣旨の内容が書かれている必要がある。本選択肢の(因)を確認すると、上司の管理負担が高くなる要因が記載されているため、因果関係が成立しない。ゆえに×。

ウ:「部下が複数の業務に熟練している場合には業務間の相互依存度が高くなる」に違和感を感じたあなたは、その感覚でOK。部下が複数の業務に熟練しているのであれば、複数の業務をこなすことができるはずなので、むしろ業務間の相互依存度は低くなるはずである。ゆえに×。なお、「部下が複数の業務に熟練している場合」には、一般的には上司の管理負担は軽減されるはずである(但し、管理する上司も複数の業務に係る管理的意思決定をする必要があるので、その管理能力が問われることにはなる)。

エ:「部下間の職務の相互依存度が高く環境が不規則に変化する場合」は、上司にとって管理負担が増加する状況である。ゆえに管理の幅を広くとることはできず、むしろ狭くするべきである。ゆえに×。

オ:特に違和感はない。「部下や下位部門が標準化された業績評価指標で統一的に管理できる場合」は、上司の管理負担は軽減するので、管理の幅は広くなるであろう。ゆえに〇。


以上より、(オ)が正解である。

(解答)
(オ)


なんか昔の過去問の方が変なひねりがないので、基礎力養成には向いていると感じる今日この頃。それに比べて最近の過去問は…。



というわけで、2017年の過去問チャレンジはこれにて終了。


2018年もやっていきますよ、企業経営理論の過去問チャレンジ。


え?まだ企業経営理論が続くのかって?


ハイ、当然です。


過去記事(コチラ)でもお伝えしている通り、企業経営理論は中小企業診断士の基幹科目である。あなたが2018年度に企業経営理論を受験するか否かに関わらず、その基礎知識をしっかりと押さえることは極めて重要であると筆者は考えている。
※今年診断士試験に合格した読者も、実務補修や実務従事に向けた基礎知識の確認にはうってつけだと思う。

筆者の意図をご理解いただき、本ブログを効果的に活用いただけると幸いである。


マジコン診断士

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Author:マジなコンサル診断士
現役コンサルタント。中小企業診断士試験独学ストレート1発合格。モットーは卓越した本質的スキル・知恵に基づく”マジなコンサル診断士”であり続けること。
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