現役コンサルによる中小企業診断士試験対策&資格取得後のキャリア形成に関するブログ

【このブログの説明】
このブログでは、複数社のコンサルティングファームを渡り歩いた現役のコンサルタントが、中小企業診断士試験合格に向けたベスト戦略、中小企業診断士資格取得後のキャリア形成に関する情報を発信していく。コンサルティング経験に基づく本質的なコンサルティングスキルをベースに、独自の分析に基づく試験情報や経営コンサルタントとしてのキャリア形成上の要諦を公開していく。 読者が真の経営コンサルタントとして活躍できるような一石を世に投じられること、これを私の日々の目標とし、筆者自身もこのブログとともに成長していきたい。

【1次試験】企業経営理論の過去問チャレンジ ~リストラクチャリング


【ご連絡】
ブログアンケート実施中です。お手数ですが、ご協力をお願いいたします(詳細はコチラから)。
※以下の画像をクリックすると、アンケートサイトへ飛びます。
【アンケートサイト】
※以下のアンケートサイトの画像をクリックすると、アンケートサイトに飛びます。
マジコンアンケート





<以下、本編>


今回は2018年度の1次試験突破を目指す受験生に向けた記事である。

それではさっそく過去問チャレンジ!

【過去問チャレンジ】
リストラクチャリング(事業構造の再構築)に関する記述として、最も適切なものはどれか。(平成27年度企業経営理論 第10問)

(ア) リストラクチャリングの一環として事業売却を行う場合は、対象となる事業の従業員に時間をかけて納得してもらい、ボトムアップで売却ステップを検討していくことが課題となる。
(イ) リストラクチャリングの一環として事業を子会社として独立させる場合は、各子会社に大幅に権限を委譲し、意思決定の迅速化を図ることが課題となる。
(ウ) リストラクチャリングを円滑に進めるうえでは、既存の取引先との取引量を増やすことを目的に、リベートや割引販売などの販売促進策を積極的に行うことが課題となる。
(エ) リストラクチャリングを円滑に進めるうえでは、業務プロセスを抜本的に見直すことによって業務を再設計し、業務の効率化を図ることが課題となる。
(オ) リストラクチャリングを円滑に進めるうえでは、従業員のモチベーションを上げていくために、ストックオプションを導入していくことが課題となる。




















(解説)
「リストラクチャリング」は事業構造を再構築することである。日本では、「リストラ」と称して人員削減や事業縮小等のネガティブな趣旨で用いられることも多いが、本来的には不採算部門の事業縮小や撤退、統廃合といった不採算事業などの整理だけでなく、成長事業や高収益事業への経営資源集中化等もリストラクチャリングに当たる。

なお、本設問文には「リストラクチャリング(事業構造の再構築)に関する記述として…」と書かれているので、その点を十分注意してほしい。

以上の前提知識を元に、選択肢を検証する。

ア:「ボトムアップで売却ステップを検討していくこと」で違和感を感じたあなたは、その感覚でOK。ボトムアップとはボトム(底)がアップ(上がる)の意味通り、「従業員から経営陣へ意見や提案をすること」である。ボトムアップで売却ステップを検討しては、多様な利害が錯綜し、円滑にリストラクチャリングが進まなくなってしまう。トップダウンで進めるべきである。ゆえに×。

イ:特に違和感はない。事業を子会社化(分社化)するということは、その背景により独立性を高めなければならない事情があるということである。独立性を高めるのであれば、それを適切に反映したアクションを起こさねばならないはずである。その意味で、権限移譲による意思決定の迅速を図ることは独立性を高める上で有効なアクションであり、当然課題になるだろう。なお、「大幅に権限を委譲し」の”大幅に”が気になる受験生もいるかもしれないが、分社化は親会社が影響力を与え得る組織戦略においては最も独立性が高い方法(事業部制やカンパニー制より独立性が高い)であるため、特段大げさな修飾ではないだろう。本選択肢の内容は問題なさそうだが、他の選択肢を検証した上で判断する。

ウ:「既存の取引先との取引量を増やすことを目的に、リベートや割引販売などの販売促進策を積極的に行うことが課題となる」に違和感を感じたあなたは、その感覚でOK。リストラクチャリングの過程で販促策を積極に行うことが必ずしもないとは言えないが、リストラクチャリングはそもそもそういう次元の話ではない。つまり、リストラクチャリングに関する記述ではないのである。既存の取引先との関係で言えば、例えば「事業の選択と集中を進めるために、既存の取引先数そのものを絞り込む」という次元の話であるべきである。その意味で、リストラクチャリングに関する記述とは言えない。ゆえに×。

エ:非常に悩ましい選択肢であるが、これも選択肢ウと同様の判断軸である。リストラクチャリングの過程で業務プロセスの抜本的見直し(ビジネスプロセス・リエンジニアリング:BPR)を行う場合も多いのでそれ自体は誤りとは言えないかもしれないが、リストラクチャリングに関する記述ではない。あくまで業務改革の論点となるので、その意味でリストラクチャリングに関する記述とは言えない。ゆえに×。

オ:これも選択肢ウ、エと同様の判断軸である。ストックオプションとは、「予め決められた価格で自社株を買う権利」のことで、上場を目指す企業が従業員のモチベーションを高める施策としてよく利用されるものである。その意味でリストラクチャリングに関する記述ではない。仮に百歩譲ってリストラクチャリングの論点として解釈したとしても、リストラクチャリングを進める上でストックオプションが従業員のモチベーション向上につながるとは考えにくく、ましてそれを課題とは言えないだろう。ゆえに×。


以上より(イ)が正解である。

(解答)
(イ)


「リストラクチャリングに関する適切な記述を選ぶ」ということを強く意識して選択肢を読めば、論点のレベル感としてマッチするのが(イ)だけであることが分かると思う。しかし、「リストラクチャリングの過程で〇〇な施策はやるよな」というレベルで選択肢を読みに行ってしまうと、選択肢ウ・エ・オ(特にエ)あたりはかなり紛らわしくなる。ここは注意したい。

個人的には、問題の質としてどうかと言われれば若干?である問題だが、こういう出題方法もあるものとして認識いただけたら幸いである。


マジコン診断士

「本記事が参考になった」という方「次回の記事に期待している」という方は、お手数だが以下をポチっとお願いしたい。
         ↓
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村

プロフィール

マジコン

Author:マジコン
現役コンサルタント。中小企業診断士試験独学ストレート1発合格。モットーは卓越した本質的スキル・知恵に基づく”マジなコンサル診断士”であり続けること。
■Twitter→コチラ
■執筆(note)→コチラ

本ブログの意義
本ブログの意義
本ブログのターゲットとなる読者層
ターゲット
カテゴリ
関連記事
月別アーカイブ
最新コメント
最新記事
スポンサーリンク
リンク
ブログランキング(今何位?)
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村
検索フォーム
マジなコンサル診断士のTwitter
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
スポンサーリンク