現役コンサルによる中小企業診断士試験対策&資格取得後のキャリア形成に関するブログ

【このブログの説明】
このブログでは、複数社のコンサルティングファームを渡り歩いた現役のコンサルタントが、中小企業診断士試験合格に向けたベスト戦略、中小企業診断士資格取得後のキャリア形成に関する情報を発信していく。コンサルティング経験に基づく本質的なコンサルティングスキルをベースに、独自の分析に基づく試験情報や経営コンサルタントとしてのキャリア形成上の要諦を公開していく。 読者が真の経営コンサルタントとして活躍できるような一石を世に投じられること、これを私の日々の目標とし、筆者自身もこのブログとともに成長していきたい。

【1次試験】企業経営理論の過去問チャレンジ ~集中戦略


【ご連絡】
ブログアンケート実施中です。お手数ですが、ご協力をお願いいたします(詳細はコチラから)。
※以下の画像をクリックすると、アンケートサイトへ飛びます。
【アンケートサイト】
※以下のアンケートサイトの画像をクリックすると、アンケートサイトに飛びます。
マジコンアンケート





<以下、本編>


今回は2018年度の1次試験突破を目指す受験生に向けた記事である。

それではさっそく過去問チャレンジ!

【過去問チャレンジ】
中小企業ではニッチ市場に特化したり、特定の市場セグメントに自社の事業領域を絞り込んだりする集中戦略がとられることが多い。そのような集中戦略をとる企業の戦略対応として、最も不適切なものはどれか。(平成23年度企業経営理論 第6問)

(ア) 自社が強みを発揮している市場セグメントに他社が参入してきた場合、自社のコンピタンスをより強力に発揮できるようにビジネスの仕組みを見直す。
(イ) 自社製品の特性を高く評価する顧客層に事業領域を絞り込むことによって、これまでの価格政策を見直し、プレミアム価格を設定して差別化戦略に取り組む。
(ウ) 自社の得意とする市場セグメントに事業領域を絞り込むことによって、業界大手の追随を振り切ることができるばかりか、好業績を長期に維持できる。
(エ) 絞り込みをかけた事業領域の顧客ニーズが、時間の経過とともに、業界全体のニーズと似通ったものにならないように監視するとともに、顧客が評価する独自な製品の提供を怠らないようにする。
(オ) 絞り込んだ事業領域で独自な戦略で業績を回復させることができたが、そのことによって自社技術も狭くなる可能性があるので、新製品の開発やそのための技術開発への投資を強めることを検討する。




















(解説)
まずは集中戦略に関しておさらいしておこう。集中戦略とは、簡単に言えば「市場を細分化し、特定の市場に集中する戦略」のことである。集中戦略には、コスト面で優位を確立する「コスト集中戦略」と、差別化面でで優位を確立する「差別化集中戦略」に分類される。以上の前提知識に基づく、各選択肢を検証する。

ア:特に違和感はない。自社が強みを発揮している市場に他社が参入してくれば、そのままボーっとしているわけにはいかないだろう。とは言え、新規参入してきた他社を意識しすぎて、闇雲にビジネスの仕組みを見直しては、ますます他社の思うつぼである。自社の競争優位性自社のコアコンピタンス(=競合他社に真似できない核となる能力のこと)をより強力に発揮できるような変革を行うことがポイントになるだろう。ゆえに〇。

イ:特に違和感はない。「自社製品の特性を高く評価する顧客層に事業領域を絞り込むこと」から、差別化集中戦略を指している。自社製品の特性を高く評価する顧客層であれば、その便益に見合ったプレミアム価格を設定することは可能であろう。中小企業が目指すべき戦略である。ゆえに〇。

ウ:因果関係をしっかりと見ていく。整理すると、「自社の得意とする市場セグメントに事業領域を絞り込むこと(因)」⇒「業界大手の追随を振り切ることができる(果①)」「好業績を長期に維持できる(果②)」ということになる。あなたがこの選択肢を〇と判定するためには、上記「因」の文から「果①」と「果②」が両方成立すると判断できなければならない。この因果関係に無理があることはおわかりいただけるだろう。仮に自社の得意とする市場セグメントに事業領域を絞り込んだところで、その得意分野において他社と比較して何かしらの優勢性がなければ、好業績を長期に維持できることにはならないだろう。単純に自社が得意で市場が狭いから好業績につながるわけではない。また、仮にこの絞り込んだ市場セグメントが何かしらの要因で拡大した場合、業界大手が参入してくる可能性が高まる。すると、仮に自社が得意だとしても、業界大手は豊富な経営資源を武器にそれを無効化してくる可能性もある。そのシナリオを前提とすれば、必ずしも業界大手の追随を振り切ることができるとも言い難い。ゆえに×。

エ:違和感はない。自社が絞り込みをかけた特定事業領域の顧客ニーズが時間の経過とともに業界全体のニーズと類似化してしまうと、市場規模が拡大する公算が高くなる。すると、業界大手が当該市場に参入してくる可能性が高まる。そうならないためにも、顧客ニーズを監視するとともに、顧客が評価する独自な製品の提供を怠らないようにすることが必要となろう。ゆえに〇。

オ:違和感はない。事業領域を絞り込むと、技術がニッチで狭くなる可能性が高まる。当該技術をコアコンピタンスとしながらも、その技術を活用した新製品開発や新たな技術開発への投資を高め、柔軟性を確保しておく必要があるだろう。ゆえに〇。


以上より、ウが正解となる。

(解答)
(ウ)


本記事で取り上げた過去問の選択肢をよく読んで、試験委員が集中戦略に関して何を問いたいのかをよく見ておいてほしい。その上でテキストを改めて復習しておくことで、実戦力を伴った理解を深めることができるだろう。


「本記事が参考になった」という方「次回の記事に期待している」という方は、お手数だが以下をポチっとお願いしたい。
         ↓
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村



マジコン診断士


【マジなコンサルタントの中小企業診断士情報】
Twitter
執筆(note)

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

マジコン

Author:マジコン
現役コンサルタント。中小企業診断士試験独学ストレート1発合格。モットーは卓越した本質的スキル・知恵に基づく”マジなコンサル診断士”であり続けること。
■Twitter→コチラ
■執筆(note)→コチラ

本ブログの意義
本ブログの意義
本ブログのターゲットとなる読者層
ターゲット
カテゴリ
関連記事
月別アーカイブ
最新コメント
最新記事
リンク
ブログランキング(今何位?)
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村
検索フォーム
マジなコンサル診断士のTwitter
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR