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現役コンサルによる中小企業診断士試験対策&資格取得後のキャリア形成に関するブログ

【このブログの説明】
このブログでは、複数社のコンサルティングファームを渡り歩いた現役のコンサルタントが、中小企業診断士試験合格に向けたベスト戦略、中小企業診断士資格取得後のキャリア形成に関する情報を発信していく。コンサルティング経験に基づく本質的なコンサルティングスキルをベースに、独自の分析に基づく試験情報や経営コンサルタントとしてのキャリア形成上の要諦を公開していく。 読者が真の経営コンサルタントとして活躍できるような一石を世に投じられること、これを私の日々の目標とし、筆者自身もこのブログとともに成長していきたい。

【1次試験】企業経営理論の過去問チャレンジ ~速度の経済性


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<以下、本編>


今回は2018年度の1次試験突破を目指す受験生に向けた記事である。

それではさっそく過去問チャレンジ!

【過去問チャレンジ】
どのようにして早く競争力のある製品を開発し、市場に供給するか、という時間をめぐる競争は「タイムベース競争」と呼ばれるが、タイムベース競争に関する記述として、最も不適切なものはどれか。(平成27年度企業経営理論 第5問)

(ア) 製品開発では、最初に製品を生産・販売することにより、企業のブランドを一般名詞のように使うことで顧客の頭の中に刷り込み、商品選択の際に有利となるような先発者の優位性が生じる。
(イ) 製品開発では、最初に製品を生産・販売することで競合他社よりも早期に量産化し、大規模生産による経験効果を連続的に享受できるような先発者の優位性が生じる。
(ウ) タイムベース競争の効果は、開発から生産・販売までのリードタイムの短縮による販売上の機会損失の発生の防止にも現れる。
(エ) タイムベース競争の効果は、工場での生産リードタイムの短縮による原材料費の削減によって、原材料購入にかかわる金利の削減にも現れる。
(オ) タイムベース競争の効果は、顧客ニーズに俊敏に対応することで価格差を克服し、結果的に競合他社よりも高い利益率を実現することにも現れる。




















(解説)
タイムベース競争とは、一言で言えば「時間が競争優位を築く」という考え方に基づく競争である。つまり、スピードを重視(時間を短縮)することで競争優位性を築こうとする競争を指す。以下、本前提知識に基づいて解説する。

ア:特に違和感はない。最初に製品を生産・販売すれば、先発の優位性により消費者の中に強力なブランドを構築することができるので、商品選択の際に優位に働く。企業のブランドを一般名詞のように使う例としては、「コカ・コーラ」「バスクリン」「バンドエイド」等の例が挙げられる。これらのブランドは、固有名詞であるにも関わらず、あたかも一般名詞であるかのように呼ばれることがあることをあなたも経験しているだろう。ゆえに〇

イ:「大規模生産による経験効果」というワードに違和感を感じた人は、その感覚でOK。本ブログでもすでにお伝えしている(コチラの記事)ことだが、経験曲線効果はその効果を得るのに時間を要するが、必ずしも事業拡大や生産規模の拡大が必要なものではない。故に、×である。この時点で自身がない受験生は、他の選択肢を確認してから判定してほしい。
なお、タイムベース競争において、最初に製品を生産・販売できれば、先発の優位性により当然早期に経験曲線効果を実現することができるので、その点は正しい。

ウ:特に違和感はない。「開発から生産・販売までのリードタイムの短縮」⇒「販売上の機会損失の発生の防止」の因果関係をは十分想定できる。要は、開発から生産・販売までのリードタイムが短ければ、顧客の欲しい時に製品が手に入ることになるので、企業から見れば販売機会損失の発生を防止できるということである。ゆえに〇

エ:特に違和感はない。「工場での生産リードタイムの短縮による原材料費の削減」⇒「原材料購入にかかわる金利の削減」の因果関係は十分想定できる。ゆえに〇。
ここで「なぜ金利が関係するのか?」と疑問に思う人もいるかもしれないので補足する。原材料の調達をする際、手持ち資金のみで仕入先への支払いを行えない場合もあり得る。その場合、金融機関からの借入等により原材料調達を行う場合も十分あり得るが、当然金融機関からの借入金には金融費用(金利)がかかるというわけである。原材料費が削減されれば原材料の調達金額そのものが削減されるので、借入金額が圧縮されて結果的に金利の削減につながるということである。ゆえに〇

オ:特に違和感はない。顧客ニーズに俊敏に対応することそのものが付加価値となるので、それが価格差を克服(要は競合他社より高くても顧客は選ぶ)することはあり得る。競合他社より高価格でも顧客から選ばれるのであれば、当然利益率は高くなるだろう。ゆえに〇


以上より、イが正解となる。

(解答)
(イ)


本設問は速度の経済性とタイムベース競争に関する問題であるが、経験曲線効果の正確な知識を織り込んでそれを誤りと判断させる形式であった。このように分野を跨いで、正確な知識を要求するのが中小企業診断士の1次試験であることを認識しておくとよいだろう。
※本設問は企業経営理論の中の分野を跨いだ問題であるが、科目を跨いだ出題もある。例えば、企業経営理論の試験で経営法務の論点が出題されたりする等である。


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現役コンサルタント。中小企業診断士試験独学ストレート1発合格。モットーは卓越した本質的スキル・知恵に基づく”マジなコンサル診断士”であり続けること。
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