マジなコンサルタントによる中小企業診断士試験対策ブログ

【このブログの説明】
このブログでは、複数社のコンサルティングファームを渡り歩いた現役のコンサルタントが、中小企業診断士試験合格に向けたベスト戦略、中小企業診断士資格取得後のキャリア形成に関する情報を発信していく。コンサルティング経験に基づく本質的なコンサルティングスキルをベースに、独自の分析に基づく試験情報や経営コンサルタントとしてのキャリア形成上の要諦を公開していく。 読者が真の経営コンサルタントとして活躍できるような一石を世に投じられること、これを私の日々の目標とし、筆者自身もこのブログとともに成長していきたい。

【1次試験】企業経営理論の過去問チャレンジ ~競争戦略

今回は2018年度の1次試験突破を目指す受験生に向けた記事である。

それではさっそく過去問チャレンジ!

【過去問チャレンジ】
どの業種にもいわゆる勝ち組と負け組が見られる。激しい競争にもかかわらず他社よりも優れた業績をあげている企業の特徴に関する記述として、最も不適切なものはどれか。(平成22年度企業経営理論 第2問)

(ア)ある通信機器メーカーでは、生産を国内工場に集約して生産現場で厳格な品質管理体制をとり、堅牢な機器と先進的なデータ処理を売りに、顧客の信頼を得ながら業界水準よりも高い価格で売り上げを伸ばしている。
(イ)ある町工場では単品物の受注に特化しているが、熟練を活かした加工技術を武器に、あらゆる注文に応えられる受注生産体制を敷いて、特定業種にこだわらない受注先を確保している。
(ウ)健康食品を製造販売しているある企業では、顧客からのダイレクトな注文や問い合わせに応えるべく、コールセンターの充実を図るとともに、それを基にした顧客データベースを活かして、逆に顧客への情報発信を行い、顧客との強い信頼関係の構築を目指している。
(エ)創業間もない中小化粧品メーカーでは、肌に潤いを与える希少な天然素材を活用した高価な基礎化粧品に絞り込んで、全国的な広告宣伝と大手百貨店や量販店への出店を目指している。
(オ)激しい価格競争と急激な利益率低下のため大手の電子機器メーカーが撤退した市場で、ある中堅メーカーでは海外企業からの低価格な中間財の調達と自社が得意とする実装技術を活かして、実用本位の機能に絞り込んだ低価格製品で安定した売り上げを確保している。




















(解説)
ア:特に違和感はない。「厳格な品質管理体制と「堅牢な機器、先進的なデータ処理」といった強みを活かすことで、顧客の信頼を得ながら業界水準よりも高価格で販売できているという意味で、差別化戦略を採用していると推測される。工場の海外移転を加速させた日本企業においても、高付加価値な製品製造の国内回帰という流れは見られる傾向である。製品の付加価値を高め、それが市場から受け入れられれば、業界より高価格でも売上は伸長する。
イ:特に違和感はない。「熟練を活かした加工技術とそれによるあらゆる注文に応えられる受注生産体制」といった強みを活かすことで、単品物の受注に特化しながらも特定業種にこだわらない受注先を確保できているという意味で、差別化戦略もしくは差別化集中戦略を採用していると推測される。単品物でありながらも、強みの加工技術とあらゆる注文に応えられる受注生産体制を活かすことで、多様化する顧客ニーズに対応できる点を競争優位性としているということであろう。
ウ:特に違和感はない。顧客データベースを活すことで、顧客との強い信頼関係の構築により差別化を図っているという意味で、差別化戦略もしくは差別化集中戦略を採用していると推測される。コールセンターをもつ企業では、コールセンター自体が顧客との接点となる重要な場となり、そこから得られた情報を元に新製品開発や既存製品の改良に活かすことが戦略上重要になる点は覚えておいてほしい。2次試験の勉強をしたことがある受験生は、平成25年度事例ⅠのA社を思い出してみるとよいだろう。
エ:「創業間もない中小化粧品メーカー」「肌に潤いを与える希少な天然素材を活用した高価な基礎化粧品に絞り込んで」まではスッと読めるが、「全国的な広告宣伝と大手百貨店や量販店への出店」と来た段階で「え?マジかよ!」と違和感を持っていただきたい。ポイントは、①「創業間もない中小化粧品メーカー」であることから、経営資源制約がシビアである点、②「高価な基礎化粧品に絞り込む」ことで、①の経営資源制約を踏まえた差別化集中戦略を採用するのだろうとあなたが想定できたのであれば、「全国的な広告宣伝と大手百貨店や量販店への出店」という広告戦略・販路戦略はマズイと気づくことができるだろう。まず、全国的な高広告宣伝は、投資負担としてはかなり厳しいことになるはずであり、市場からの消費者認知度がない創業間もない中小企業がそのような広告宣伝を打ったとこで、果たして高い効果を得られるかは甚だ疑問である。また、高価な基礎化粧品に絞り込む戦略にも関わらず、量販店のチャネルを通じた販売を行うという販路戦略は、高価格維持が困難となり、ブランド価値低下の懸念もある。つまり、本選択肢の企業はマーケティングミックスの不整合が発生しているという点で非常に怪しい。他の選択肢を確認するために、いったん保留。
オ:特に違和感はない。「海外企業からの低価格な中間財の調達と自社が得意とする実装技術」という強みを活かすことで、実用本位の機能に絞り込んだ低価格製品で安定した売り上げを確保しているという意味で、コスト集中戦略を採用していると推測される。

以上より、エが正解となる。

(解答)
(エ)


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現役コンサルタント。中小企業診断士試験独学ストレート1発合格。モットーは卓越した本質的スキル・知恵に基づく”マジなコンサル診断士”であり続けること。
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