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現役コンサルによる中小企業診断士試験対策&資格取得後のキャリア形成に関するブログ

【このブログの説明】
このブログでは、複数社のコンサルティングファームを渡り歩いた現役のコンサルタントが、中小企業診断士試験合格に向けたベスト戦略、中小企業診断士資格取得後のキャリア形成に関する情報を発信していく。コンサルティング経験に基づく本質的なコンサルティングスキルをベースに、独自の分析に基づく試験情報や経営コンサルタントとしてのキャリア形成上の要諦を公開していく。 読者が真の経営コンサルタントとして活躍できるような一石を世に投じられること、これを私の日々の目標とし、筆者自身もこのブログとともに成長していきたい。

【2次試験】マジコンの事例Ⅰ講評(Final)

平成29年度事例Ⅰのマジコン講評もいよいよ今回で最後。前回の記事(コチラ)に続いて講評をしていきたいと思う。

今回も前提条件の確認から。


【前提条件】

受験生のリアルを筆者自身が体感するために、敢えて設問解釈、与件文読解、ざっくり骨子作成までを筆者自身が制限時間40分間で行ったものをベースにお伝えしていく。なので、精度はあくまで上記制限時間の範囲で筆者が認識した水準のものであり、現時点では誤りを含んでいる可能性があるという点は前提としてご認識いただきたい。
※ガチ解答例は後日時間無制限で作成するつもりなので、後になって筆者の解釈は変わる可能性がある点はご容赦いただきたい。


今回は事例Ⅰの第5問である。

最初にお断りさせていただくくと、筆者は今回の事例Ⅰのタイムマネジメントをしくってしまったため、この第5問の骨子を作成する段階でほとんど時間は残されていなかった。ゆえに、今回の筆者の答案の方向性や根拠はグダグダである点をご了承いただきたい。本当はかっこよく終えたかったのだが、さすがにこの事例は厳しかった…。そのグダグダぶりも含めて、ご確認いただけたらと思う。
※ここからはいつも通りの作業を設問別に進めていく。


【第5問】

①題意を定めて答案の型を決定する
題意は「課題」なので、答案の型は「課題は~である。」となる。

②制約条件を把握する
題意が「組織的課題」なので、組織面以外の課題を書いても加点要素にはならない。

③仮説を立てる
・「第三の創業期」というからには、「第一の創業期」「第二の創業期」が与件文に書かれているはずなので、確認する。
・「A社の存続にとって懸念すべき組織的課題」とかなり仰々しい表現になっているので、組織課題の中でもA社の存続に関わるレベルの内容が求められていることを想定。

④答案の方向性
X社時代からの戦友の多くが定年退職し、すべての株式を保有する創業メンバーである社長、専務も高齢化
 ↓なので
①経営理念の社内浸透と確実な継承
②地元での主力商品の知名度維持のために、地元の理解を得られるような計画的な事業承継に着手
 ↓その上で
第三の創業期とも言うべき全国市場進出に向けて
③継続的に商品開発を行える組織・人材育成体制の整備
④営業部門長、総務部門長の新規登用を通じた権限移譲と直営店運営体制の整備
※とにかく時間がなかったため、①、②は思い付きで盛り込んだ要素と言われても文句は言えない。②は①段落に「すべての株式を保有」が書いてあった点を根拠に構成。③について、筆者は第4問ですでにこの根拠を使っているが、少しでも加点を得るために両問で根拠を重ねてしまえというかなり乱暴な感じ(筆者は、本来的には根拠を重ねる手法は好まないのだが、背に腹は代えられぬ…)。④はまあまあ無難な要素か?

⑤根拠
⑧段落「共に苦労を乗り越えてきた戦友の多くが定年退職したA社は、正に「第三の創業期」に直面しようとしているのである。」が直接の根拠。なので、「戦友の多くが定年退職した」と「第三の創業期」の2つの論点を元に、与件文から無理のない類推ができる範囲で答案を構成しようと努める。答案の方向性と対照すると、「戦友の多くが定年退職した」が①と②に、「第三の創業期」が③と④に該当。

<所感>
もう少し考える時間がほしかった…。とにかく盛り込めるものを盛り込めという感じの答案になってしまったことは否めない。


以上で、筆者の平成29年度事例Ⅰの講評は終了である。ハッキリ言って、この事例Ⅰに関しては筆者は撃沈したという感触なので、「マジコンってこの程度なんだ?」と思われた読者も多かったかもしれない。その場合は、本当にゴメンナサイ。。。
講評(1)でも書いたが、筆者に取って、この事例Ⅰは過去の出題の中でもかなり難しい部類に感じた。まあ、あくまで筆者の主観なので、ひょっとするとみなさんは筆者よりできているのかもしれないわけだが…。

筆者もまだまだ精進あるのみである。


次回からは事例Ⅱの講評に入っていくことにする。


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No title

「第三の創業」=新商品で首都圏進出を睨みながら事業承継していく課題が出題意図なのはおそらく正しいでしょうね。
問題は「何を」承継させるか。

・会社設立時は社長+7名の出資者が皆X社出身
・現在は社長と専務がほぼすべて保有

以上から推測できるのは株式譲渡制限付きの可能性。
「戦友の多くが退職」というフレーズから
公開会社のように誰でも株主になれるわけでなく
将来株式譲渡するにも譲渡先株主の個性が問題になると。
(1次試験の会社法の知識)


とすれば、問1の最大の要因もこれを裏返してやれば見えてくるのではないでしょうか。
(商標は事業承継後も残ると仮定すれば考えればやはり本質的な要因ではないと)



つまり問1と問5はペア構造の設問ですね。
おそらく問1と問5の対応関係が採点に反映されそうな気がします。

あと「第二の創業」はストレートに書いていませんがハサップ取得して
国際標準規格と量産体制を可能にしつつ老舗の味と食感を再現したことだと
推測します(供給力が計算できるようになったので全国市場を描くようになった)

Re: No title

いつもコメントありがとうございます。お名前がないので、失礼かもしれませんが本ブログでは「名無しさん」と呼ばさせてください(お名前がないと返信を書きにくいものでして…)。

素晴らしい見解ですね。私は講評作成後、まだ事例Ⅰを再度見直していないのですが、名無しさんの答案の方向性は論理性が極めて高い印象です。この事例Ⅰは、3つの創業期の特徴とそのストーリー展開をどれだけ正確に捉えられたかが得点に影響すると思います。今後、私も時期を見て時間無制限の解答例を作成するプロセスに入りますが、名無しさんの深い思慮に基づくアドバイスを参考にさせていただきます。

しかし名無しさんは80分でそこまで読めたのでしょうか?だとするとスゴイですね~。事例Ⅰは他の受験生を凌駕するようなかなりの高得点が期待できると思います。

またいろいろアドバイスください!どんな理由・経緯であれ、名無しさんのような極めて知的な方に本ブログを読んでいただいてること、このことが私はこの上なく嬉しく思っています。今後とも本ブログをよろしくお願いいたします。

マジコン診断士



> 「第三の創業」=新商品で首都圏進出を睨みながら事業承継していく課題が出題意図なのはおそらく正しいでしょうね。
> 問題は「何を」承継させるか。
>
> ・会社設立時は社長+7名の出資者が皆X社出身
> ・現在は社長と専務がほぼすべて保有
>
> 以上から推測できるのは株式譲渡制限付きの可能性。
> 「戦友の多くが退職」というフレーズから
> 公開会社のように誰でも株主になれるわけでなく
> 将来株式譲渡するにも譲渡先株主の個性が問題になると。
> (1次試験の会社法の知識)
>
>
> とすれば、問1の最大の要因もこれを裏返してやれば見えてくるのではないでしょうか。
> (商標は事業承継後も残ると仮定すれば考えればやはり本質的な要因ではないと)
>
>
>
> つまり問1と問5はペア構造の設問ですね。
> おそらく問1と問5の対応関係が採点に反映されそうな気がします。
>
> あと「第二の創業」はストレートに書いていませんがハサップ取得して
> 国際標準規格と量産体制を可能にしつつ老舗の味と食感を再現したことだと
> 推測します(供給力が計算できるようになったので全国市場を描くようになった)

事例企業のモデル

名前を記入していませんでしたがこれからは独学名無しのハンドルネームにします。
お手数をおかけしまして申し訳ございません。


事例1モデルはこの企業らしいです。

よみがえらせた大分の銘菓を全国区に [ざびえる本舗]

http://j-net21.smrj.go.jp/well/genki/2012/09/post_579.html

現実と事例与件で異なっているのは

 「そこで熱風式ラック窯で代用した。しかし昔ながらの食感がどうしても出せない。慣れない窯の焼条件を見つけるのに約3カ月間試行錯誤が続いたという。」

上記部分ですね。現実は3ヶ月。与件では数年の年月がかかっていますという表現。
おそらく第1問の核心はこの部分と設立当初の株主属性からVRIO分析して組織論でまとめるものと考えます。
与件でX社の菓子職人が入社したかどうかは敢えて書かれてないので試験当日はどうもはっきりしないのでおかしいなと感じたのですが、あえてこの点について書かないことで組織論でまとめてほしいという設問要求だったと解釈しました。

Re: 事例企業のモデル

独学名無しさん

先日は貴重なコメントをいただき、ありがとうございました。

おぉ!これは正に平成29年度事例Ⅰで出題された企業で間違いなさそうですね!


平成29年度の事例に関して、筆者はマダ時間無制限の解答例作成に着手していないのですが、僭越ながら独学名無しさんからいただいたアドバイスは大いに検討の価値ありと思っています。筆者が先日時間内で作成した答案の方向性には「昔ながらの食感」に触れていませんでしたが、現時点では解答要素として入れ込むべき論点であったと思っています。独学名無しさんに新たな学びと気づきをいただいたこと、心より感謝しております。
※これも筆者のブログを独学名無しさんのような優秀な方から読んで頂いていたおかげですね(笑)


筆者の受験指導の経験を踏まえると、実は事例Ⅰってセンスのある人はスパンと核心を当ててしまう傾向にあるんですよね。残念ながら筆者にはそこまでのセンスがまだ身についていない。そこで少し教えて頂きたいのですが、独学名無しさんは一体どのような勉強法で事例Ⅰの学習を進めていたのでしょうか?あつかましいお願いかもしれませんが、そこまでお出来になる上でのヒントを少しでもいただきたいなどと思っています。独学名無しさんには、きっと筆者には見えていない世界が見えているのだと思います。もし秘伝ということでしたら、非公開コメントでも結構です。


マジコン診断士





> 名前を記入していませんでしたがこれからは独学名無しのハンドルネームにします。
> お手数をおかけしまして申し訳ございません。
>
>
> 事例1モデルはこの企業らしいです。
>
> よみがえらせた大分の銘菓を全国区に [ざびえる本舗]
>
> http://j-net21.smrj.go.jp/well/genki/2012/09/post_579.html
>
> 現実と事例与件で異なっているのは
>
>  「そこで熱風式ラック窯で代用した。しかし昔ながらの食感がどうしても出せない。慣れない窯の焼条件を見つけるのに約3カ月間試行錯誤が続いたという。」
>
> 上記部分ですね。現実は3ヶ月。与件では数年の年月がかかっていますという表現。
> おそらく第1問の核心はこの部分と設立当初の株主属性からVRIO分析して組織論でまとめるものと考えます。
> 与件でX社の菓子職人が入社したかどうかは敢えて書かれてないので試験当日はどうもはっきりしないのでおかしいなと感じたのですが、あえてこの点について書かないことで組織論でまとめてほしいという設問要求だったと解釈しました。

使用教材

事例1に関しては

知識のインプットは新世社コア・テキスト 「マクロ組織論」 「事業戦略」の2冊


与件読解力については「論理トレーニング101題」 野矢 茂樹

あとは過去問分析でしたね。

Re: 使用教材

独学名無しさん

お忙しい中、使用教材を教えていただきありがとうございます。

「論理トレーニング101題」はよい教材ですよね。私は試験対策としてではなく、だいぶ昔に解いた記憶があります。

新世社コア・テキスト「マクロ組織論」「事業戦略」は全く知らない書籍です。書店に行って中身を確認してこようと思います。

独学名無しさんは他の受験生とは全く異なるアプローチで2次試験に挑まれている感じがしますね。ご紹介いただいた教材で勉強している受験生を私は見たことがありません。さっそくご紹介いただいた書籍を読み直して、独学名無しさんの勉強法を読み解いてみます。

本当にありがとうございました。


マジコン診断士

> 事例1に関しては
>
> 知識のインプットは新世社コア・テキスト 「マクロ組織論」 「事業戦略」の2冊
>
>
> 与件読解力については「論理トレーニング101題」 野矢 茂樹
>
> あとは過去問分析でしたね。
プロフィール

マジコン

Author:マジコン
現役コンサルタント。中小企業診断士試験独学ストレート1発合格。モットーは卓越した本質的スキル・知恵に基づく”マジなコンサル診断士”であり続けること。
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