現役コンサルによる中小企業診断士試験対策&資格取得後のキャリア形成に関するブログ

【このブログの説明】
このブログでは、複数社のコンサルティングファームを渡り歩いた現役のコンサルタントが、中小企業診断士試験合格に向けたベスト戦略、中小企業診断士資格取得後のキャリア形成に関する情報を発信していく。コンサルティング経験に基づく本質的なコンサルティングスキルをベースに、独自の分析に基づく試験情報や経営コンサルタントとしてのキャリア形成上の要諦を公開していく。 読者が真の経営コンサルタントとして活躍できるような一石を世に投じられること、これを私の日々の目標とし、筆者自身もこのブログとともに成長していきたい。

【2次試験】事例Ⅲに関するマジコンの独り言(Final)

事例Ⅲに関する筆者の独り言も今日で最後。今回もリラックスして読んでほしい。



<独り言>

そういえば以前、読解に関して「鳥の目で読む読み方」と「アリの目で読む読み方」に関して発信したっけ(コチラの記事)。事例Ⅲにおいて、この読み方は非常に重要だよね。なぜならば、事例Ⅲの生産面の問題解決においては、結構な水準の読解力が要求されているから。


この点を踏まえると、あなたが事例Ⅲで高得点を取るための仕事としては以下の2つになる。

①「鳥の目」で読んで設問と与件文を対応付けする
②「アリの目」で特定した与件文の箇所をしっかりじっくり読解する


まあ、平成27年度みたいに例外的に対応付けがややこしい年度もあるけど、事例Ⅲは比較的対応付けまでは容易なはず。本ブログの読者であれば、リンクワードをたどってかなりの精度で①の対応付けはクリアできるはずだよ。勝負は実はそこからなんだよね。つまり、②をどこまでしっかりじっくりやれるかということ。


前回の記事(コチラ
で、生産面の問題解決におけるポイントを3点あげた。

(1)与件文に書かれている目の前の現象を正直に見ること
(2)ベタに問題点が出てくるので、そこを丁寧にしっかりとらえること
(3)(2)で抽出した問題点を、1つ1つていねいに解決していくこと


あなたが知りたいのは、きっと上記の「丁寧に」「しっかり」が一体どの程度なのか?ということだよね。筆者の読解有料コンテンツ(コチラ)を読んだ人は大体感覚的につかめていると思うけど、今日はもう1つ例を出してあなたに感覚を確かめてもらおう。

以下の平成24年度事例Ⅲの与件文を見てほしい。

平成24年度 事例Ⅲ 与件文(抜粋)
牛肉および豚肉は同じ設備で加工されている。そのため肉種の変更時および部位の変更時などの製品品種切り替え時には、衛生管理を徹底するため各設備機器の洗浄、消毒を行うことになっており、その作業には約 1 時間を要する。また毎日の作業終了時には作業スペースの清掃のほか、各設備機器は分解して洗浄、消毒することから、2 時間程度の時間を必要とする。この清掃、洗浄、消毒の作業は、作業者によってその方法が異なり、所要時間もそれによって変動する。


上記の与件文から、以下の2文を抜粋してみるね。

・肉種の変更時および部位の変更時などの製品品種切り替え時には、衛生管理を徹底するため各設備機器の洗浄、消毒を行うことになっており、その作業には約 1 時間を要する。

・毎日の作業終了時には作業スペースの清掃のほか、各設備機器は分解して洗浄、消毒することから、2 時間程度の時間を必要とする。

上記の2つの洗浄、消毒の違いってわかる?


こう質問すると、

「んなもんわかるわ。上は品種切り替え時の洗浄、消毒で、下は作業終了時の洗浄、消毒やろ?」
「簡単だよ。上は洗浄、消毒作業には1時間要し、下は2時間要すんでしょ?時間が2倍違うやん!」

って回答する人もいるだろう。


もちろんそれも正解。でも、せっかく生産事例の与件文なんだから、もっと本質的なとこをついてほしいかなぁという感じがしている。そして実は、その本質的な部分が当該事例の問題を解く際に重要なポイントだったりするんだよね~。


え?その本質は何かって?

上の文は、牛肉および豚肉は同じ設備で加工されている事に起因する「製品品種切り替え時の洗浄、消毒」なんだよね?ってことは、その洗浄、消毒が何回も発生したらどうなる?そう。その日の生産数量は少なくなっちゃうよね?例えば、1日に製品品種切り替えが4回発生する生産計画だったとしたら、4時間(消毒・洗浄時間1時間×製品品種切り替え回数4回)分の生産ができなくなるってことでしょ?つまり、製品品種切り替え時の洗浄、消毒作業は生産性に影響するものってことだね。

一方で下の文はどうかというと、「毎日の作業終了時の清掃、洗浄、消毒」なんだよね?作業終了時ってことは、その日の作業は終了しているから生産性には影響しない。じゃあ問題ないのかしら?作業終了時に清掃、洗浄、消毒は誰がやっているの?ロボットじゃなくてC社の従業員だよね?作業終了時にやっているんだよね?作業には2時間かかるんだよね?C社の社員は2時間ボランティアで作業しているのかね?そんなことしたら労働基準法違反になっちゃうよね?これでわかったでしょ?つまり、毎日の作業終了時の清掃、洗浄、消毒は人件費に影響するものってことだね。


試験委員の手口はおわかりだよね?敢えて「洗浄、消毒」という同じ言葉を使って区別しにくくしているけど、本質的には全く異なる要素を並べているのよ。その違いを見極めるポイントはただ1つ。その洗浄、消毒作業が「製造作業中に発生しているもの」なのか「製造作業終了後に発生しているもの」なのかということ。そこを敏感に見極めてほしいってことだね。

ちなみにこのことが切り分けられば、上の文の「洗浄、消毒」は第2問に、下の文の「洗浄、消毒」は第4問に対応付けられちゃうわけ(時間があるときに復習してみるとよいよ~)。


以上の説明で、事例Ⅲは結構シビアな読解を求められていることがわかったでしょ?

本試験まで時間がないけど、本記事でそんな不安になることはないからね。今日この事実を知ったことだけで、あなたは大きな前進をしたはずだから。別に本試験で新しい特別なことをする必要はない。ただ、「C社の問題点はしっかりと丁寧に読まなきゃいけないんだな」ってことを本記事であなたが意識できたなら、もうそれで十分ってこと。実際は80分の時間制約があって、なかなかじっくり読むわけにいかないことも多いから。でも、「丁寧に」「しっかりと」ってことは意識してね。この意識があなたの事例Ⅲの得点を高めるかもしれないから。

本試験では、時間に気を付けながらしっかりとC社の問題点・課題に向き合ってきてほしい。きっと良い結果が出ると思うから。


P.S.
明日は2018年度1次試験受験生向けの記事の日だけど、超直前期なので2次の記事も投稿することにする。正午に更新予定なので、ちゃんと読んでほしい。

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