FC2ブログ

現役コンサルによる中小企業診断士試験対策&資格取得後のキャリア形成に関するブログ

【このブログの説明】
このブログでは、複数社のコンサルティングファームを渡り歩いた現役のコンサルタントが、中小企業診断士試験合格に向けたベスト戦略、中小企業診断士資格取得後のキャリア形成に関する情報を発信していく。コンサルティング経験に基づく本質的なコンサルティングスキルをベースに、独自の分析に基づく試験情報や経営コンサルタントとしてのキャリア形成上の要諦を公開していく。 読者が真の経営コンサルタントとして活躍できるような一石を世に投じられること、これを私の日々の目標とし、筆者自身もこのブログとともに成長していきたい。

【1次試験】受験科目を決定する上でのポイント

今回は2018年度の1次試験突破を目指す受験生に向けた記事である。

前回の記事(コチラ)では、1次試験の特性に関してお話しした。今回はその話を踏まえ、あなたの来年の1次試験受験科目を決定する上でのポイントをお伝えする。


前回の記事でお伝えした通り、1次試験は年度によって科目ごとの難易度が大きく変動する。それは以下のグラフを見れば一目瞭然である。
1次試験の科目別合格率の推移


上のグラフを見ていただくとわかるように、毎年サービス科目と地雷科目がそれぞれ1~2科目ずつ存在する傾向にある(年度によって異なる)。仮にあなたが苦手としている科目であったとしても、受験年度にその科目がサービス科目となった場合は、あなたがその科目で合格点を取れる可能性は高くなる。逆にあなたが得意としている科目であっても、受験年度にその科目が地雷科目となった場合は、あなたはその科目で貯金を作るどころか、合格点を取ることも難しくなるかもしれない。中小企業診断士試験の1次試験とはそういう試験であるということをまずご認識いただきたい。


さて、以上の特性を踏まえると、受験科目とポートフォリオ効果は以下の図の通りになる。
1次試験:受験科目数とポートフォリオ効果

あなたは「ポートフォリオ効果」という言葉を知っているだろうか?(診断士試験では財務のファイナンスで習う用語)。ポートフォリオとは「資産構成」、要は投資家が保有している金融商品の一覧や、その組み合わせのことである。ポートフォリオ効果とは、「複数の値動きの異なる金融商品を組み合わせて分散投資することにより、個々の金融商品のリターンとリスクが相殺され、ポートフォリオ全体としてのリスクが軽減されること」である。

さて、上記内容を診断士1次試験に当てはめて考えると、どうなるだろうか?ここで金融商品を「受験科目」、リスクとリターンを「科目の難易度」に置き換えて考えればわかる。つまり、7科目で受験するとリスクとリターンが相殺されるので、ポートフォリオ効果が高くなり不合格リスクが最も低くなる。一方で、1科目のみで受験すると、リスクかリターンのいずれかになりポートフォリオ効果は0となる(つまり博打になる)ので、不合格リスクが最大となるということである。
※厳密に言えば、地雷科目を凌駕するほどあなたの実力が高ければリスクはリスクでなくなる、つまりポートフォリオ効果が無関係となることは事実である。しかし、診断士1次試験の地雷科目は科目合格率が2~3%になる場合もある。そのことを前提に、本ブログではそれをコントロールできないリスクと捉えて話を進める。


以上より、あなたが確実に1次試験を突破したいと考えているのであれば、ポートフォリオ効果を踏まえた上で受験科目数を決定する方がベターということになる。




では、具体的にどのように受験科目を決定すればよいのだろうか?単純にポートフォリオ効果のみを重視して、科目免除権を持つ科目があるにも関わらずいつも7科目を受験すべきなのだろうか?

もちろん、答えはNoである。


受験科目を決定する上では、

①1次試験を突破できる確率が高い方法
②1次合格後そのまま2次試験突破へつなげられる確率が高い方法
③科目の得意・不得意を踏まえた方法


の3点を考慮すべきであると考える。

①については、上記でご説明した内容である。つまり、負担にならない範囲で受験科目数を増やしてポートフォリオ効果を出すということになる。

②、③については補足の説明が必要であろう。

まず②についてであるが、2次試験は4つの事例(事例Ⅰ~事例Ⅳ)が出題される。2次試験の各事例と1次試験との関係は、以下の通りである。

・事例Ⅰ(組織・人事に関する事例):主に企業経営理論と関係
・事例Ⅱ(マーケティング・流通に関する事例):主に企業経営理論と関係
・事例Ⅲ(生産・技術に関する事例):主に運営管理と関係
・事例Ⅳ(財務・会計に関する事例):主に財務・会計と関係

この点を踏まえれば、先ほどお示しした「1次合格後そのまま2次試験突破へつなげられる確率が高い方法」の意味をご理解いただけるだろう。つまり、2次試験と関係性の高い科目はなるべく受験したほうがベターということである。なお、財務に関しては他の科目と比較して特に2次試験とのシナジー効果が大きいと筆者は考えている。誤解を恐れずに言えば、1次財務でしっかりと公式をマスターし計算を無意識レベルでできるまでに鍛錬すれば、2次試験で合格点を確保することはそれほど難しくないと思っている。つまり、1次試験と2次試験のギャップが最も小さい科目はどれかと聞かれれば、筆者は財務であると答える。

③得意・不得意科目に関しては、やはり考慮が必要な要素であろう。ポートフォリオ効果を得るために、わざわざ不得意な科目を追加して結果的に多くの勉強時間を投入することになってしまっては非常にムダが多い。もしポートフォリオ効果を得たいのであれば、得意科目から優先的に追加していくのが最もベターな方法になるということである。


以上色々説明してきたが、今回のポイントをまとめる。ポイントは以下の3点である。

複数年での合格を目指す、または現在科目合格中の受験生は、ポートフォリオ効果を踏まえて受験科目を決めるべし
その時に考慮すべき点は、「①2次試験とのシナジー」と「②得意・不得意」の2点である
科目難易度に関してはコントロール不可能な要素として考え、考慮しない


今回お伝えした内容は、あなたの診断士試験突破戦略上非常に重要である。ぜひ十分に検討した上で、決定してほしい。



最後に今年初めて1次試験を受験する読者へ。

現在はおそらく「企業経営理論」を勉強しているのだろうか?企業経営理論は比較的勉強していて楽しいので良いのだが、今後「うわっ!この科目キツイ!挫折しそう」と思う科目が出てくるはずである。ちなみに筆者に取っては「経済」と「中小」であった。前者はこれまで勉強したことがない科目であったため、後者に関しては理屈抜きで「とにかく覚えるだけ」のものが他の科目より相対的に多かったためである。

後になってビックリしないようにする上では、以下の書籍がオススメである。


筆者も手に取って一通り読んでみたが、ハッキリ言ってこの本だけで診断士1次試験に受かるのは100%不可能である。しかし一方で、1次試験全7科目の概要をわかりやすく解説しているので、「1次試験の各科目(7科目)ではどういうことを勉強するのか?」「自分が得意となりそうな科目、苦手となりそうな科目はどれか?」を事前に把握する上では、有用な書籍だと思う。この書籍で確認した内容を基に、現時点での科目合格戦略を立ててみるのもよいかもしれない。


「本記事が参考になった」という方「次回の記事に期待している」という方は、お手数だが以下をポチっとお願いしたい。
         ↓
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村



マジコン診断士


【マジなコンサルタントの中小企業診断士情報】
Twitter
執筆(note)

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

マジコン

Author:マジコン
現役コンサルタント。中小企業診断士試験独学ストレート1発合格。モットーは卓越した本質的スキル・知恵に基づく”マジなコンサル診断士”であり続けること。
■Twitter→コチラ
■執筆(note)→コチラ

本ブログの意義
本ブログの意義
本ブログのターゲットとなる読者層
ターゲット
カテゴリ
関連記事
月別アーカイブ
最新コメント
最新記事
リンク
ブログランキング(今何位?)
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村
検索フォーム
マジなコンサル診断士のTwitter
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR