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現役コンサルによる中小企業診断士試験対策&資格取得後のキャリア形成に関するブログ

【このブログの説明】
このブログでは、複数社のコンサルティングファームを渡り歩いた現役のコンサルタントが、中小企業診断士試験合格に向けたベスト戦略、中小企業診断士資格取得後のキャリア形成に関する情報を発信していく。コンサルティング経験に基づく本質的なコンサルティングスキルをベースに、独自の分析に基づく試験情報や経営コンサルタントとしてのキャリア形成上の要諦を公開していく。 読者が真の経営コンサルタントとして活躍できるような一石を世に投じられること、これを私の日々の目標とし、筆者自身もこのブログとともに成長していきたい。

中小企業診断士に求められる基本能力とは?(9)

TAC2次公開模試を受験した受験生はお疲れ様でした。予め定めた目標をどこまで達成できただろうか?達成できた人はそれを手応えとして感じておいて今後に活かせばよいし、達成できなかった人は課題を明確化し、本試験までに解決するとよいだろう。なお、出題された論点に関して、特に1次知識の観点から不足を感じた部分については、しっかりと復習をして盤石にしておいてほしい。


さて、今回は「中小企業診断士に求められる基本能力」連載の9回目である。
前回の記事(コチラ)では、「2次試験の答案を書くこと」と「論理」の関係性を紐解き始め、「論理の3点セット」の「終点(結論)」に関してご説明した。今回の記事では、以下の図の「経路(根拠)」と「終点(結論)」の関係について説明することにする。週末の記事は筆者の自己紹介やらウンチクやらで「2次試験の話をしてくれよ~」と思っている読者もいると思うので、今回は少しだけ実戦的な内容に踏み込んでご説明しよう。
「2次試験の答案を書くこと」と「論理」の関係性


「経路(根拠)」に関する記事(コチラ)では、「あなたが説得力を持って結論(主張)を他者に伝えるためには、その根拠が明確に示されている必要がある」ことが重要である点をお伝えした。また、「終点(結論)」に関する記事(コチラ)では、「問われたことに対して忠実に答える」ことが重要である点をお伝えした。


この2点を総合的に考えれば、合格答案の定義が明らかになる。それは、

「明確な根拠(=与件文の事実)に基づいて、問われたこと(=設問の題意)に対して忠実に答えている答案」

ということになる。



上記の定義を例を使って少し掘り下げて説明しようと思う。

以下は平成24年度事例Ⅲ 第2問の問題文である。

C 社は創業から 20 年以上が経過して、顧客や新製品の増加によってさらに変革が必要となっている。図 1~図3なども参考に、C社が直面している課題とその具体的改善策を 140 字以内で述べよ。



以下、ステップを追って説明していく。


【ステップ1】
前回の記事でもご説明した通り、あなたが設問で問われたことに対して忠実に答えるためには、「問われたことに対してオウム返しする」ことが重要である。上記の設問文で言えば、「…C社が直面している課題とその具体的改善策を …述べよ。」と書かれているので、オウム返しすれば、「課題は~である。改善策は~である。」ということになる。


【ステップ2】
ステップ1でオウム返しをした時点で、1点明らかになることがある。それは、本設問に対する合格答案を作成するためには、少なくとも2つの論点(「課題」と「改善策」)に対してモレなく解答をする必要があるということである。ここは答案作成において出発点となるので、きちんと意識してほしい。


【ステップ3】
ステップ2ですくなくとも2つの論点があることがわかった。次にあなたが考えなければいけないのは、抽出された2つの論点に対して、それぞれその小論点がいくつあるかということである。どういうことかと言えば、設問文を読んだ時点では「課題が1つとは書かれていないし、改善策が1つとも書かれていない」ので、それぞれの要素に対して複数の小論点がある可能性を疑わなければいけないということである。

考えられる可能性は以下の4つのケースである。

①課題:改善策 = 1:1(課題と改善策が1:1で対応しているケース)
②課題:改善策 = 1:n(課題1つに対して複数の改善策が必要なケース)
③課題:改善策 = n:1(複数の課題に対して1つの改善策で対応可能なケース)
④課題:改善策 = n:n(複数の課題に対して複数の改善策が必要なケース)
※nは複数の意味

この時点で、可能性として4つのケースが想定できた。それでは、どのようにこのケースを確定すればよいのか?それは与件文から確定する以外方法はない。つまり、本設問に関係する与件文を読み込み、そこから課題設定と改善策を定めることで初めて論点の数が明らかになるということである。このことは、あなたが答案の骨子を定めない限りは、論点の数を明らかにすることはできないということを意味している。
※設問の指定文字数140字から予め論点の数と論点ごとのおおよその文字数を予想してから解答骨子を検討する方法を採用している受験生もいることだろう。目安としての論点数と論点ごとの文字数を予め設定すること自体は大きな問題ではないが、それを絶対視することは危険である。なぜならば、指定文字数から導出される論点の数・論点ごとの文字数はあくまで目安でしかなく、与件文を読みに行った時点で目安の論点数・論点ごとの文字数と実態のそれとが大きく異なる場合もあり得るからである。その時点で「あ、目安と違うから論点の数と論点ごとの文字数が当初想定とは変わるな。柔軟に対応しよう」と柔軟に軌道修正できる受験生はよいが、目安の論点数と論点ごとの文字数を絶対視した結果、目安の方に引きずられて答案の中身が薄くなってしまった経験をしたことがある受験生はいなだろうか?これでは本末転倒である。本設問を読んだ時点で明らかなことは、2つの論点(「課題」と「改善策」)があるということだけなので、このような受験生は「目安はあくまで目安でしかない」と考え、与件文に合わせて柔軟な姿勢で設問に取り組むべきであろう。


【ステップ4】
設問で問われている論点は、あくまで「課題」と「改善策」の2つである(ステップ3で説明した通り、そこにさらに小論点がぶら下がっている可能性はある)。これらの論点を答案としてまとめる際に一番重要なことは、「明確な根拠(=与件文の事実)に基づいてそれぞれの論点をまとめる」ことである。シンプルに言えば、「(与件文にこう書いてあるから)〇〇なんです」ということをあなたは答案用紙で明らかにする必要があるということである。例えば、仮に解決策が「〇〇すること」とわかったとしても、あなたが答案に「改善策は〇〇することである。」とだけ書いて解答を終えてしまった場合、それは合格答案にはならない。なぜならば、その答案は根拠に基づいて作成されていないからである。このような場合は、「改善策は、××(=現状の事実)に対して(”なので”でも可)〇〇することである。」といった答案とすることで、根拠に基づいた答案とすることができる。


今回はここまで。次回は、今回の記事をよりシンプルにまとめてご説明する。


マジコン診断士

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現役コンサルタント。中小企業診断士試験独学ストレート1発合格。モットーは卓越した本質的スキル・知恵に基づく”マジなコンサル診断士”であり続けること。
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