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現役コンサルによる中小企業診断士試験対策&資格取得後のキャリア形成に関するブログ

【このブログの説明】
このブログでは、複数社のコンサルティングファームを渡り歩いた現役のコンサルタントが、中小企業診断士試験合格に向けたベスト戦略、中小企業診断士資格取得後のキャリア形成に関する情報を発信していく。コンサルティング経験に基づく本質的なコンサルティングスキルをベースに、独自の分析に基づく試験情報や経営コンサルタントとしてのキャリア形成上の要諦を公開していく。 読者が真の経営コンサルタントとして活躍できるような一石を世に投じられること、これを私の日々の目標とし、筆者自身もこのブログとともに成長していきたい。

【1次試験】2017年版中小企業白書を読もう ~開廃業の現状(後編)

今回は2018年度の1次試験突破を目指す受験生に向けた連載記事である。


前回の記事「【1次試験】2017年版中小企業白書を読もう ~開廃業の現状(中編)」に引き続き、今回も2017年版中小企業白書を一緒に見ていくことにする。



今回は2017年版中小企業白書のP28~P30以降に記載されている「開廃業の現状」を見ていく。


第1-2-8図


上図は、開業率・廃業率の推移を示している。

1980 年代には 6~7%で推移していたものの、89 年度以降は低下が続き、1993 年度以降は直近の 2014 年度まで5%以下の水準で推移している。

直近の2015年度の開業率は1993年度以来5%を上回った。また、直近の2015年度の廃業率3.8%とやや低水準となっている。




第1-2-9図


上図は、業種別開廃業率の分布状況を示している。

ざっと見るとわかりにくいが、縦軸が廃業率、横軸が開業率、各業種の円の面積が各業種の適用事業所数を示している。なぜ適用事業所数をわざわざ円の面積で示しているかと言えば、適用事業所数が多い業種はそれだけ全体の開業・廃業率に大きな影響を与える業種となり影響が大きいため、それを表現しようとしているものと思われる。


白書に記載されているポイントをいくつか列挙する。

<開業率に関してわかること>
開業率の水準は製造業が1.9%と最も低く、事業所数も多いため、全体の開業率を大きく押し下げている。
最も開業率が高い業種は、宿泊業,飲食サービス業の9.7%で、次いで、建設業、生活関連サービス、娯楽業。
・宿泊業,飲食サービス業は開業率が高いだけでなく事業所数が一定程度あること、また、建設業についても開業率の水準は2 番目に高く、事業所数は最も多いため、この2業種が全体の開業率を押し上げている。

<廃業率に関してわかること>
・廃業率については業種別の差異は小さくなっており、最も廃業率が低い業種は、医療、福祉の2.4%で廃業率を押し下げており、最も高い業種は宿泊業、飲食サービス業の6.4%で廃業率を押し上げている。
・開業率で差が見られた製造業と建設業については、廃業率はおおむね同水準。

<開業率・廃業率を通してわかること>
・開業率、廃業率の 2つを並べ、業種別に確認すると、開業率・廃業率共に平均を超え、事業所の入れ替わりが盛んであるのが、宿泊業,飲食サービス業、生活関連サービス,娯楽業であり、開業率が高く廃業率が低い業種が建設業開業率・廃業率とも低い業種は製造業、卸売業



1次試験対策上は、赤文字を中心に押さえておけば十分だろう。



ここで少し筆者の感想を。

と言っても、今回の開業率・廃業率に関してあまり感じることはないので、少し違った視点で実務寄りの話をしてみたい。



今回例示された「業種別開廃業率の分布状況」は、バブルチャートで表現されている。



あなたは散布図を覚えているだろうか?

運営管理のQC7つ道具で学習したあれである。

散布図は2つの特性を縦軸と横軸として定めグラフとし、観測データをグラフ上にプロットすることで2つの特性の相関を分析する際に用いられる図である。
※記憶が定かでない読者は、必ず運営管理のテキストを読み直して図とともに記憶を思い起こしておくこと。


実はこのバブルチャートは散布図の一種である。


散布図が2つの特性だけを分析するものであるのに対して、バブルチャートはプロットした点をバブルとしてその面積で情報を表現することにより、3つのデータを3次元ではなく2次元で表現することが可能な図である。


今回例示された「業種別開廃業率の分布状況」で言えば、縦軸に開業率、横軸に廃業率、そしてバブルの面積で各業種の適用事業所数を表現している。3つのデータを見事に2次元のグラフで表現している。


というわけで、もしあなたが3つのデータを2次元で表現したいケースに遭遇した場合は、バブルチャートを利用すればよいということである。


え?どうやって作るのかって?


Excelのグラフ機能を使って作成できる。[挿入] タブの [グラフ] グループで [散布図] の中に入っている。以下の画面を参考にして、作成してみてほしい。
バブルチャート-Excel


クライアントに対して分析結果を報告する場合は、相手に対する「見せ方」が極めて重要になる。


マジコン診断士を目指すあなたは、ぜひ様々なグラフの作成に関しても少しずつ覚えていっていただきたい。



マジコン診断士

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【読書をしましょう】筆者が大事にしているコンサルティングの勘所

今回の記事は「読書をしましょう」である。



「読書をしましょう」を楽しみに待っている読者には、受験生以外にすでに中小企業診断士に合格している方も多いと思う。


1次試験が迫っているので、どうしても受験生向けの記事が多くなり、読書をしましょうを含むキャリア系の記事の更新頻度が低くなってしまっている点に関してはお詫び申し上げたい。


試験前は受験生記事の更新頻度が高くなってしまうが、そういった中でも継続してキャリア系記事を更新していきたいと考えているので、これからもぜひ本ブログを読んでいただけたら幸いである。



さて、本ブログを読んでいる知的なあなたは、これまでも多くの読書を重ねてきていることだろうと思う。


読書の過程で、あなたは以下のような感覚をもったことはないだろうか?


「読書は著者との対話である」と筆者は考えているので、著者の考えに同意したり、反論したりとあたかも著者と対話するかのように本を読むのが筆者の読書スタイルである。

無論、1冊の本の中で同意できる点とそうでない点が混在しているというケースが大半なのだが、ごく稀に

「この本は本当に共感できるなぁ」

と感動する本に出合うことがある。


つい先日購入しした本が、正に上記のような感動を筆者に与えてくれたので、今回はその本を紹介しようと思う。



筆者はかつて、以下のツイートをした。


上記は、筆者のコンサルティングスタイルそのものを表しているツイートだと自分でも思っている。

というのもの、コンサルティングを通じて組織変革を起こすことができるという自負が、筆者コンサルタントとして差別化できる要素の1つと考えているからである。


上記に関して筆者なりに「こうしよう」というスタイルや方法論は持っているつもりなのだが、うまく言語化できていないという部分がある点も事実であった。


そこをバシッと言語化し、筆者に感動を与えた書籍が以下である。


著者は、ビジネスを行う目的で編成される組織においては、主な機能は「マーケティング機能」「ファイナンス機能」「生産マネジメント機能」「組織マネジメント機能」の4つしかないと言っている。
※偶然にも、中小企業診断士2次試験の科目と同じである。


そして、会社業績という家の屋根を、3つのシステム(「マーケティング・システム」「ファイナンス・システム」「生産マネジメント・システム」)が3本の大きな柱となって持ち上げて、「組織マネジメント・システム」がそれら3本を土台として支えていると著者は書いている。


ここで筆者が著者と全く同じ感覚を持っているのが、


組織マネジメント・システムだけは、他のシステムとは位置づけが異なる


ということである。


どういうことかと言えば、マーケティング戦略を立案するにせよ、生産マネジメント改革を行うにせよ、IT導入を行うにせよ、そもそも組織マネジメント・システムがグラグラしていたら成果は出ないということである。


つまり単純化すれば、コンサルティングをして成果を出したいのであれば、「マーケティング×組織」、「生産×組織」「財務×組織」「IT×組織」…といった形で、コンサルティング領域に関わらず組織改革は必ずセットで行わねばならないということである。


本記事で紹介した書籍をお読みいただければ、筆者が大事にしているコンサルティングの勘所をご確認いただけると思う。


マジコン診断士

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【1次試験】経営情報システムの過去問チャレンジ ~コンピュータの仕組み(後編)

今回は2018年度の1次試験突破を目指す受験生に向けた記事である。


それではさっそく、経営情報システムの過去問チャレンジ!


【過去問チャレンジ】
パソコンを利用して各種業務処理を行う場合、複数の処理を同時並行して行ったり、大容量のファイルを読み込んで処理したりする場合が多くなった。このような状況に対応するために、オペレーティングシステムやハードウェアの機能が充実してきている。そのような機能に関する記述として、最も適切なものはどれか。(平成20年度経営情報システム 第9問)

(ア) 仮想記憶管理とは、キャッシュメモリに主記憶の役割を仮想的に持たせることをいう。
(イ) スプール処理とは、低速の入出力装置などを使う場合に、他の処理を行えるようにCPUを早く解放するため、補助記憶装置などにデータを一時的に書き込み、後の空き時間に処理する方式をいう。
(ウ) スワッピングとは、デュアルコアCPUなど複数のCPUを用いて処理を交互に行う方式をいう。
(エ) 多重プログラミングとは、複数のプログラムをそのプログラムの数のCPUによって同時に処理させる方式をいう。




















(解説)
【1次試験】経営情報システムの過去問チャレンジ ~コンピュータの仕組み(前編)」に続いて、今回もコンピュータの仕組みに関する問題を取り上げた。

以下、各選択肢を検証する。

ア:「【1次試験】経営情報システムの過去問チャレンジ ~コンピュータの仕組み(前編)」の問題文②の解説で仮想記憶に関しては説明済みである。これは補助記憶装置に主記憶の役割を仮想的に持たせることであった。キャッシュメモリではないので、×。

キャッシュメモリとは、CPUと主記憶装置の速度差を補うためのメモリのことである。CPUは主記憶装置とデータのやり取りを行う必要があるが、CPUのデータ処理速度と比較してCPUと主記憶装置間のデータ転送速度は遅いため、それがボトルネックとなってコンピュータ全体の性能が低下してしまう。その問題を解消するために、小容量だが高速なメモリをCPUと主記憶装置の間に置くことで、コンピュータ全体の性能低下を防止するということである。

ちなみに、キャッシュメモリは一度読み出したデータを一時的に保存しておく記憶領域なので、必要なデータがキャッシュメモリに存在すれば高速アクセスが可能であるが、仮に必要なデータがキャッシュメモリに存在しなかった場合は主記憶装置からデータを読み出さねばならなくなるため、当然その分処理速度は遅くなる。このデータがキャッシュメモリに存在する確率をヒット率という。ヒット率を絡めたデータの平均読み出し時間の計算問題は出題される可能性があるため(過去問で見当たらなかったのだが…)、テキストでしっかりと復習しておきたい。


イ:「【1次試験】経営情報システムの過去問チャレンジ ~コンピュータの仕組み(前編)」の問題文③で解説済みである。正解選択肢である。


ウ:スワッピングは「【1次試験】経営情報システムの過去問チャレンジ ~コンピュータの仕組み(前編)」の問題文②の解説済みである。この選択肢はスワッピングとは全く関係のない内容を説明しているので、×である。


エ:多重プログラミングマルチタスク/マルチプログラミング)とは、1台のコンピュータで並行して複数の処理を行うことである。これは読者の多くは知っているはずである。読者の多くはスマートフォンを利用していると思うが、例えばLINEをやりながら、その裏でSafari(ブラウザ)を起動していたり、G-maliが起動されていたりするだろう。これは1台のスマートフォンデバイスで複数のアプリケーションを起動して並行して処理が行われていることを意味する。これがマルチプログラミングである。以上の内容を踏まえて本選択肢を見ると、「複数のプログラムをそのプログラムの数のCPUによって同時に処理させる」と書かれている。この選択肢の行っていることは、例えば5つのアプリケーションを起動する場合は、CPUの数は5つ必要ということになる。そんなはずはなかろう。ゆえに×である。




以上より、イが正解である。

(解答)
(イ)


【1次試験】経営情報システムの過去問チャレンジ ~コンピュータの仕組み(前編)」に続いて本記事を読んだ方はおわかりだろうが、出題されている論点は非常に似通っている。


無論これは偶然ではない。ぜひこの出題論点が似通っているという感覚を大事にして、重要論点に対しては理解度の向上と主t大パターンをきちんと把握し、効率的に弱点をつぶしていっていただきたい。


筆者も極力、あなたがそういう気づきを得られるような問題をセレクトしていこうと思う。


マジコン診断士

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【1次試験】運営管理の過去問チャレンジ ~商店街

今回は2018年度の1次試験突破を目指す受験生に向けた記事である。


それではさっそく、運営管理の過去問チャレンジ!


【過去問チャレンジ】
中小企業庁「平成 27 年度商店街実態調査報告書」から確認できる記述として、最も適切なものはどれか。(平成29年度運営管理 第22問)

(ア) 最近3年間に商店主が退店(廃業)した理由として最も回答が多いものは「大型店の進出」である。
(イ) 最近3年間の商店街への来街者数の変化について、「減った」と回答した商店街の割合は平成24年度調査よりも増加している。
(ウ) 商店街の最近の景況について、「衰退している」と回答した商店街の割合は平成24年度調査よりも増加している。
(エ) 商店街の全体の平均店舗数は平成24年度調査よりも増加している。




















(解説)
商店街に関する問題である。

出題頻度こそ高くないもの、中小企業診断士としては商店街の実態を把握しておくべきであろうという意図で取り上げた。

重要論点ではないので、この記事を通じて一度しっかり理解に努めれば、以降は本単元を学習しなくてもよい。ただし、今、この記事を通じて覚えてしまう意気込みで読んでみてほしい。


恐らく、「平成 27 年度商店街実態調査報告書」を読んで1次試験に臨んでいる受験生はほとんどいないはずなので、今回は各選択肢に基づいて重要なポイントを取り上げて行こうと思う。

ア:商店主が廃業した理由の1つに大型店の進出はあるかもしれないが、それが最も多い回答かと言われると疑問である。というのも、最も大型店出店の影響が出たタイミングと言えば、大店法が廃止されて大店立地法となった2000年近辺であることが推測されるからである。そこで実際のデータを見てると、以下の通りとなっている。
図表14
※「平成 27 年度商店街実態調査報告書」より

こうやってグラフを見てみると、納得がいくだろう。商店主が退店(廃業)した理由として最も回答が多いものは、「商店街の高齢化・後継者の不在」であることは覚えておこう。

ゆえに本選択肢は×である。

なお、本選択肢で論点となっている退店(廃業)した理由は、平成26年度運営管理の第25問においても、本選択肢と全く同様の問われ方をしているので、注意しておいてほしい。



イ:本選択肢に関連する図は以下である。
図表22
※「平成 27 年度商店街実態調査報告書」より

これは意外な結果である。商店街への来街者数の変化について、「減った」と回答した商店街の割合は平成24年度調査よりも減少している。なかなか嫌なところを出題してくるものである。

ちなみに来街者が「増えた」要因の上位5つについて前回調査と比較すると、「集客イベント等の実施」が11.3ポイント、「商店街の情報の発信(PR)」が7.6ポイント増加している。各商店街で一生懸命プロモーション施策を実施することで、来街者の減少を食い止めているということである。一方で、「減った」要因について同様に前回調査と比べると、「近郊の大型店の進出」が3.8ポイント減少している。これは商店街の各店舗が大型店と差別化してきたことにより、かつてほどは脅威でなくなりつつあるのかもしれない(詳細は不明なので、あくまで筆者の推測である)。

以上より、本選択肢は×である。



ウ:本選択肢に関連する図は以下である。
図表21
※「平成 27 年度商店街実態調査報告書」より

これもまた意外な結果である。商店街の最近の景況について、「衰退している」と回答した商店街の割合は平成24年度調査よりも減少している。これも嫌なところを出題してきたなぁという感じである。

背景こそわからないが、選択肢イで検証した来街者数、そして景況いずれも良化していることから考えると、商店街は何かしらの理由で少しずつ状況が改善してきている兆しが見えるということは言えるのかもしれない(もちろん、厳しい状況であることに変わりはないが…)。商店街一体となった取り組みの成果かもしれないし、多様化する消費者ニーズを的確に捉えた店主の企業努力の成果かもしれないし、素晴らしい中小企業診断士の支援が背景にもあるかもしれない。ここは興味深い所である。



エ:本選択肢に関連する図は以下である。
図表1
※「平成 27 年度商店街実態調査報告書」より

これもまたまた意外な結果である。商店街の全体の平均店舗数は平成24年度調査よりも増加している。

参考までにその内訳を見てみると、増加したのは「近隣型商店街」が446店(前回調査比:+1.6店)、「広域型商店街」が87.8店(同比:+5.4店)の2つの商店街タイプ。前者は「最寄品中心の商店街で地元主婦が日用品を徒歩又は自転車などにより買物を行う商店街」、後者は「百貨店、量販店を含む大型店があり、最寄品より買回り品が多い商店街」とのこと。

本選択肢が正解である。



以上より、エが正解である。

(解答)
(エ)


というわけで、辛うじて選択肢アは落とせたとしても、イ、ウ、エがかなり微妙なので、現場対応で確実に正解をするのは困難な問題と言えるだろう。ちなみに筆者が時間を計測してこの年度の運営管理の問題を回答した際は、筆者はこの問題は残念ながら不正解だった。

そんな感じの問題なので、本記事を通じて今この瞬間に感覚的に覚えてしまおう。



ついでに、平成26年度運営管理 第25問で出題された論点もまとめて確認してしまおう。


■商店街の空き店舗の状況
図表7-8
※「平成 27 年度商店街実態調査報告書」より

上図の内、見るべきは右側の図8。平成24年度比で、平成27年度は空き店舗数も空き店舗率も減少している。



■商店街組織の専従事務局員の有無
図表15
※「平成 27 年度商店街実態調査報告書」より

ポイントは、商店街組織の70.8%は専従事務局員(パート、アルバイトを含む)が「0名」の状態であること。



■商店街組織の会費未納入店舗の割合
図表19
※「平成 27 年度商店街実態調査報告書」より

平成26年度の問題では、「商店街組織への会費の未納率は、3割を超えている。」という選択肢が出た。そんなにいないって。会費の未納率は全会員平均2.0%であり、ほとんどの会員は会費を納めている点を押さえておこう。というか、チェーン店舗はちゃんと会費納めろよ!!



いかがだっただろうか?


今回取り上げた内容は、重要論点ではない。


しかし、ちょっとした時間でざっくりとしたポイントを押さえて感覚をつかんでしまえば、仮に本試験で出題された場合に正解できてしまうかもしれない。そんな期待を持ちながら、今回は本過去問を取り上げた。


この論点は本試験まで2度と見なくてもよいので、その代わり、

今この記事の内容はざっと理解して感覚的でよいので覚えてしまおう!!


あなたがわざわざ「平成27年度商店街実態調査報告書」を読まずとも、ほんの5分~10分のお時間さえいただければ記憶のとっかかりをあなたが作れるように工夫して書いたつもりなので、ぜひその筆者の思いを受け止めてほしい。


1次試験を見据えた場合、合格という成果を得るためには「出やすい出にくい」ということももちろんとても大事だが、勉強というものはそれだけではないのではないかとも筆者は思っている。というか、そういう勉強だけでは面白くないでしょ?本ブログを読んでいる読者のみなさんは知的な方が多いと思っているので、筆者はそういう精神も忘れずに情報発信していこうと思う。


今回のブログ記事のアウトプットを通じて、筆者もとても勉強になりました。本ブログの読者に感謝。


マジコン診断士

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【1次試験】筆者が過去問チャレンジを発信する理由

本ブログで、筆者は「過去問チャレンジ」という企画を継続している。



なぜ筆者はそのような企画を継続しているのか?



シンプルに考えれば、あなたは以下のような事項を思い浮かべることだろう。

・1次試験の知識のモレや定着度を再確認できる。
・1次試験への向き合い方、不正解選択肢の切り方などの実践的な対応方法を確認できる。
・筆者なりの私見を交えることで、記憶のとっかかりを作って知識を定着化できる。


もちろん、上記事項も正解である。



しかし筆者は、もっと本質的な部分で本ブログ読者を支援したいという思いで本企画を継続している。



その思いとは、


あなたが毎日1歩でも2歩でも前進できるようにすること


である。




中小企業診断士の資格取得を目指す受験生の多くは、働きながらスキマ時間を見つけて勉強している。



仕事の都合や家庭の都合で、1分も勉強ができない日も当然出てくることだろう。



しかし1分も勉強しない日が発生してしまうと、あなたはその時点で昨日のあなたよりも後退している可能性が高い。


なぜならば

「人間は忘れる生き物」なので、あなたが1分も勉強しなかったのであれば忘れた分だけ知識がそのままマイナスとなっており、あなたは後退している可能性が高い

からである。



ところが、もしあなたが毎朝の通勤電車や昼休み等で本ブログの「過去問チャレンジ」にトライするという作業をルーチン化していたらどうだろうか?


もしかすると、その作業により1歩も2歩も前進しているかもしれない。


仮に忘れている内容が多かった場合においては、前進せずともも後退している度合は減らすことができているかもしれない。


これこそが、過去問チャレンジを情報発信する理由(=筆者の思い)である。




どんなに忙しくても、どんなに勉強時間を確保することが困難な状況であっても、毎日何かしらの形で勉強し、その日に1歩でも2歩でも前進するという意識を持つ



1次試験の直前期であるこの時期は、このことが今まで以上に重要である。



テキストの特定の単元だけ暗記するでもよい。

過去問を1問だけ解くでもよい。

もちろん、筆者の思いを受け止めていただいて過去問チャレンジだけは必ずやるでもよい。



後退することは極力回避しつつ、可能であれば1歩でも2歩でも前進できるように勉強を進める。


その意識と地道な努力の積み重ねこそが、きっとあなたを1次試験突破に導くはずである。



マジコン診断士

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【2次試験】2次試験のお悩み相談室

今回は2018年度の2次試験突破を目指す受験生に向けた記事である。


今回の記事はいつもと違ったテイストで。




現在1次試験の直前期に突入しようとしているが、本年度の1次受験を回避して2次試験に専念する読者も多いことだろうと思う。



この時期はどうしても1次受験生に対する情報発信が中心になりがちなのだが、一方で2次突破を目指す受験生のことを忘れているわけでは決してない。



ここで1つ企画を実施しようと思う。



その名も


「2次試験のお悩み相談室」


である。




これまで、本ブログでは筆者なりの視点で2次試験に関する情報を一方的に発信してきた。



もちろんそれらの情報があなたのニーズにマッチしたものであることもあったであろうし、逆にそうでない場合もあったかもしれない。



以上の経緯を踏まえ、あなた自身から発信されたお悩みに対して筆者がそれに応えることで、課題解決を通じてあなたの2次試験突破の一助になろうという企画である。



いわば、ネット上におけるマジコンの2次試験に関するコンサルティングだと思っていただければよいだろう。


注意事項は以下の3点である。

・いただいたお悩みは本ブログで発信することになりますので、その点はご了解ください。
・可能な限りすべてのご相談内容をブログで取り上げようとは思いますが、内容によっては取り上げない場合もあり得ますので、その点はご了解ください。
・過去問等の個別の問題に対するご質問はご遠慮ください(例示等による引用はOKです)。


というわけで、以下の登録方法に沿ってあなたのお悩みや疑問点をどしどし送っていただきたい。


【登録方法】

以下のいずれかの方法であなたのお悩みを登録してください。

<方法①>
本ブログのコメント欄にお悩みを登録する。


ブログ本文の冒頭に「2次試験のお悩み相談室」と記入いただいた上で、お悩み内容を登録ください。ハンドルネームは、コメント欄の「名前」に記載したものを使用します。なお、本件に係るコメントは、非公開コメント欄にチェックを入れなくともすべて非公開とします(公開可否は筆者で操作できるようになっているため)ので、ご安心ください。


<方法②>
Twitterのメッセージ機能でお悩みを送る。


Twitterを利用している方は、メッセージ機能を使って「2次試験のお悩み相談室」と記入いただいた上で、筆者のアカウントへ直接送ってください。ハンドルネームはTwitterの登録名とさせていただきますが、別のハンドルネームを希望される方は、メッセージ内で希望するハンドルネームを記載してください。



正直初めての企画なので、お悩み相談が来るのか来ないのかも全くわからない状況である。ゆえに募集期間もまだ何も考えていない。



もし来なければひっそりと企画を終了するし、もし多く来たら1つずつ可能な範囲で対応させていただき、どこかで期限を切ろうと思う。



「こんなつまらない悩みを相談してよいのかしら?」などと難しく考えずに、気軽にご相談いただきたい。


マジコン診断士

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【1次試験】2017年版中小企業白書を読もう ~開廃業の現状(中編)

今回は2018年度の1次試験突破を目指す受験生に向けた連載記事である。


前回の記事「【1次試験】2017年版中小企業白書を読もう ~開廃業の現状(前編)」に引き続き、今回も2017年版中小企業白書を一緒に見ていくことにする。



今回は2017年版中小企業白書のP25~P27以降に記載されている「開廃業の現状」を見ていく。


第1-2-5図


上図は2009年~2014年の企業規模別従業者数の変化を示している。

中規模企業では 201万人増加している一方、大企業では 56万人の減少小規模企業では 115万人の減少となっており、全体では4,803万人から 4,794万人へと微減している。

従業者数に関しては、「中規模企業は増加、大企業と小規模企業は減少、全体では微減」である点を押さえておきたい。




第1-2-6図


上図は、2009年~2014年の開廃業・存続企業別従業者数の変化を示している。

存続企業は1,318万人の従業者を増加させ、1,223万人減少させ、全体として 95万人増加させている一方、開業企業は551万人の従業者を増加させ、廃業企業は656万人の従業者を減少させている。

これを規模別に確認すると、開業企業の中で従業者数を最も増加させているのは中規模企業であり、開業企業の生み出した従業者数の約57%を占めている。

また、廃業企業の中で従業者数を最も減少させているのは小規模企業であり、廃業企業が減少させた従業者数の約45%を占めている。

存続企業では、大企業及び小規模企業が従業者数を減少させている一方、中規模企業は従業者数を増加させている




第1-2-7図


上図は、2009年~2014年の企業規模別1者当たり従業者数の変化を示している。

大企業については、企業数、従業者数共に減少したものの、企業数の減少幅が従業者数の減少幅よりも大きかったため、1者当たりの従業者数は3.8%の増加している。

中規模企業については、企業数、従業者数ともに増加しており、従業者数の増加幅が企業数の増加幅よりも大きかったため、1者当たりの従業者数は5.8%の増加している。

小規模企業については、企業数、従業者数共に減少しており、従業者数の減少幅が企業数の減少幅よりも少し大きかったため、1者当たりの従業者数は0.9%の減少となっている。



1次試験対策上は、赤文字を中心に押さえておけば十分だろう。



ここで少し筆者の感想を。


第1-2-5図「企業規模別従業者数の変化」に関しては、全体で従業者数が減少している中で中規模企業だけが従業者数を増加させて健闘している点が目を引いた。


第1-2-6図「開廃業・存続企業別従業者数の変化」に関しても、やはり開業企業の中で従業者数を最も増加させている中規模企業の健闘が目を引く。
一方で、廃業企業は656万人もの従業者を減少させている点は無視できないだろう。無論この中には経営が立ち行かなくなって廃業してしまった企業も多いだろうが、その内の一定数は後継者の不在によりやむにやまれず廃業した企業なのであろう。廃業による従業者の減少を抑制する上でも、事業承継は中小企業診断士にとって重要なテーマであることを改めて痛感させられるデータである。


後編に続く。


マジコン診断士

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【1次試験】経営情報システムの過去問チャレンジ ~コンピュータの仕組み(前編)

今回は2018年度の1次試験突破を目指す受験生に向けた記事である。


それではさっそく、経営情報システムの過去問チャレンジ!


【過去問チャレンジ】
業務等に利用する各種のアプリケーションプログラムの実行が円滑に行われるように、コンピュータには様々な仕組みが組み込まれている。しかし、コンピュータの種類によってそれらの仕組みの装備状況が異なり、機能にも能力差があるので仕組みの内容を理解することも必要である。
コンピュータの仕組みに関する以下の①〜④の記述と、その名称の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。(平成28年度経営情報システム 第3問)

① 主記憶装置の記憶領域において、実行中のプログラムが使用しなくなった領域のうち断片化したものを整理し、連続して利用可能な記憶領域を確保すること。
② コンピュータが仮想記憶の仕組みを備えている場合、主記憶装置と補助記憶装置の間でデータの入れ替えを行うこと。
③ 演算装置の処理能力に比べて大幅に処理が遅い装置に対するデータの入出力処理において、データを一時的に補助記憶装置等に保存して処理することで、コンピュータの処理効率を向上させること。
④ 半導体の記憶装置を実装したハードディスクで、使用頻度が高いデータを半導体記憶装置に記憶させ、低速の磁気ディスクからの読み出し回数を減少させて処理の高速化を図ること。

[解答群]

(ア) ①:ガーベージコレクション  ②:スワッピング  ③:ファイルダンプ  ④:キャッシング
(イ) ①:ガーベージコレクション  ②:ホットスワップ  ③:スプーリング  ④:ページング
(ウ) ①:コンパクション  ②:スワッピング  ③:スプーリング  ④:キャッシング
(エ) ①:コンパクション  ②:ホットスワップ  ③:ファイルダンプ  ④:ページング




















(解説)
コンピュータの仕組みに関する問題である。

①~④の文章を読んだ時点で、選択肢のそれぞれについて「これだ」という用語を引き当てることができるかどうかの問題である。つまり、各用語の知識を正確に覚えていれば容易に対応できるし、そうでない場合は当然苦しむことになる。

とは言え、この手の問題は①~④すべての用語を理解していなくても、正解に行き着くことは可能である。

本問題の選択肢で言えば、①はガーベジコレクションorコンパクション、②はスワッピングorホットスワップ、③はスプーリングorファイルダンプ、④はキャッシングorページングのいずれかをチョイスする形式となっており、それら4つの要素の組み合わせは4パターンしかない。もっと言えば、①~④の内、2つの用語が特定できれば本問題は正解に行き着くようにできている。その点をしっかり意識しておきたい。

以下、問題文①~④を読んだ上で、それに相当する用語を特定していく。


① 主記憶装置の記憶領域において、実行中のプログラムが使用しなくなった領域のうち断片化したものを整理し、連続して利用可能な記憶領域を確保すること。
→これがガーベージコレクションを指すのかコンパクションを指すのかを判別するのはかなり難しい。というのも、双方は厳密には区別されるものであるが、両者を同じものとして解釈する場合もあるからである。一旦保留としよう。


② コンピュータが仮想記憶の仕組みを備えている場合、主記憶装置と補助記憶装置の間でデータの入れ替えを行うこと。

→これはスワッピングを説明した内容であることを特定したい。スワッピングを理解する上では、前提として仮想記憶を理解していなければならない。
仮想記憶とは、補助記憶(≒本棚)の一部を主記憶(≒デスク)と見なして、見かけ上の主記憶の容量(≒デスクの大きさ)を拡大する技術のことである。つまり、主記憶は高速な反面、小容量なので大きなプログラムや複数のプログラムの同時実行ができない。このようなときに、実行に必要のない主記憶上の記憶内容を一時的に補助記憶に退避させ(主記憶から外に出すのでこれをページアウトという)、退避させた記憶内容が必要な時に再度補助記憶から主記憶に戻す(主記憶に取り込むのでこれをページインという)ことである。そしてこの記憶内容の出し入れのことをスワッピングという。例えれば、デスクで作業すると効率的にできるのだが、デスクの大きさには限りがあるので、作業に不要な本を一時的に本棚に退避させることでデスクに空きを作り、退避させた本が必要な時にまたデスクに持ってくるということである。

この時点で、正解選択肢は②をスワッピングとしているアかウに絞られる。


③ 演算装置の処理能力に比べて大幅に処理が遅い装置に対するデータの入出力処理において、データを一時的に補助記憶装置等に保存して処理することで、コンピュータの処理効率を向上させること。

→これはスプーリングを説明した内容であることを特定したい。低速な周辺機器へデータを出力する場合、処理を終えるまでCPUを占有してコンピュータ全体の処理能力が低下してしまうので、それを防ぐために別の場所にデータを一時的に書き込むことで、CPUを当該処理から解放する仕組みのことである。コンピュータを利用してプリンターで印刷出力する場合を例に挙げると、プリンターはPCのCPUの処理速度よりはるかに遅いため、印刷開始から終了まで印刷処理でCPUを占有してしまうとPCの処理が非効率になってしまう。そこで、印刷処理をする場合はスプールと呼ばれる場所にデータを書き込むことで、CPUを印刷処理から解放してしまうということである。この仕組みをスプーリングと呼ぶ。

選択肢アとウの③を確認すると、スプーリングと記載されているのはウとなるので、この時点でウが正解とわかる。


④ 半導体の記憶装置を実装したハードディスクで、使用頻度が高いデータを半導体記憶装置に記憶させ、低速の磁気ディスクからの読み出し回数を減少させて処理の高速化を図ること。

→これは難しい。要は使用頻度が高いデータを高速のメモリに記憶させることで、高速化を図ることのようである。あまり重要度は高くないので無視してしまってもよいだろう。但し、類似の概念であるキャッシュメモリは押さえておくこと。


以上より、ウが正解である。

(解答)
(ウ)


以上の通り、①と④がわからなくても正解に行き着くことができる。

というより、試験委員は本問題を作問した際に、「さすがに勉強しているなら②と③はわかるはずだよね。この2つが分かった人は正解選択肢に行きつけるような問題にしよう」という意図で本問題を作成していると思って間違いないだろう。


ちなみに①に関して少しだけ補足しておく。
①はコンパクション(メモリコンパクション)が正解である。過去記事「【1次試験】経営情報システムの過去問チャレンジ ~コンピュータの5大装置」で、主記憶装置を「作業をするデスク」に例えたが、要は本棚から本を出し入れしている過程で本をデスクに残してしまう場合があってデスクの至るところに本が散らばってしまったので、本を収集してデスクのどっか1か所に寄せ集めることで、デスクの作業スペースを確保するようなイメージを持っておけばよい。このイメージから①の文章「実行中のプログラムが使用しなくなった領域のうち断片化したものを整理し、連続して利用可能な記憶領域を確保する」を正解と判断できれば十分である。コンパクションは覚えておきたい。
ちなみにガーベージコレクションは「本の収集」のイメージである。散らばった本をガーベージコレクションで収集し、コンパクションで1か所に寄せ集めてデスクを空ける作業と思えばよいだろう。
※この区別そのものは論点として細かすぎるので、試験対策上は重要ではないと筆者は考える。ガーベージコレクション、コンパクションの両方の用語を記憶しておき、「主記憶上の記憶領域の断片化を整理し、連続して利用可能な記憶領域を確保すること」と覚えておけば十分であろう。


最後に。

経営情報システムが苦手な受験生は、どうしても単元ごとの個別論点として暗記に終始しがちである。その勉強法でも合格はもちろんできるのだが、全体像を押さえた上で個別の内容とのつながりを意識した方が、圧倒的に暗記と理解が進むはずだし、応用もきくはずである。

筆者が過去記事「【1次試験】経営情報システムの過去問チャレンジ ~コンピュータの5大装置」で最初にコンピューターの5大装置を説明したのは、この単元が以降の内容を理解する上での全体像を示しているからに他ならない。

本記事でも、①は主記憶装置の話、②は主記憶装置と補助記憶装置との連携による仕組みの話、③は演算装置と入出力装置との関連の話、④も主記憶装置と補助記憶装置の話となっている。

今日の内容を理解しつつ、もう一度コンピューターの5大装置に戻って内容を確認してみてほしい。あなたの脳の中でいろいろなことがつながり、理解がこれまで以上に深まるはずである。


マジコン診断士

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【1次試験】運営管理の過去問チャレンジ ~立地条件

今回は2018年度の1次試験突破を目指す受験生に向けた記事である。


今回からは店舗・販売管理から問題を取り上げていく。


それではさっそく、運営管理の過去問チャレンジ!


【過去問チャレンジ】
経済産業省の『買物弱者応援マニュアル Ver.3.0』における「買物弱者」に対する流通業者やサービス業者の取り組みとして、最も不適切なものはどれか。(平成28年度運営管理 第26問)

(ア) 郊外での大型店の出店・開発
(イ) 消費者からの注文に応じて商品を届ける宅配サービス
(ウ) 消費者の居住地域での仮設店舗の出店
(エ) 商品を積載した車による移動販売
(オ) 来店手段となるバス等の運行




















(解説)
「買物弱者」に関する問題である。

日本はどの国にも例を見ない超高齢社会を迎えるため、「買物弱者問題」は非常に重要な問題となる。


経済産業省では、買物弱者を「流通機能や交通網の弱体化とともに、食料品等の日常の買物が困難な状況に置かれている人々」と定義している。『買物弱者応援マニュアル Ver.3.0』を読んでいない限りは、本設問はこの定義に基づいて、それに対する流通業者やサービス業者の取組みとして適切なものを類推して解答する以外方法はなかろう。

ちなみに「買物弱者なんてテキストに載ってなかったよ」というあなた。平成23年度運営管理第26問で買物弱者に関する問題が出題されている。この問題に触れた際にしっかりと学習していた受験生は、買物弱者に関しておおよその定義を想起できるはずである。


以下、各選択肢を検証する。

ア:「郊外での大型店」という文言だけを読むと一見よさそうにも思えるのだが、そもそもよく考えてほしい。たとえ郊外に大型店があったとしても、過疎地域にそのような大型店が多く存在するだろうか?仮に存在したとしても、家から大型店まではそれなりに距離がある場合もあり、その際は自動車を運転のできない老人等が店に買物に行くことはは困難だろう。恐らくこれが正解選択肢(不適切なもの)だろうが、念のため他の選択肢も検証する。

イ:宅配サービスがあれば、自宅にいながら日常の買い物を済ませることができる。2次試験の受験経験がある読者は、宅配サービスは事例Ⅱでよく出てくる内容なので、この選択肢は正しい内容と判断できるだろう。

ウ:地域に密着した仮設店舗の出店が住居の近辺にあれば、買い物難民の買い物のハードルは大幅に下がるはずである。

エ:ウと同様にこれも問題なさそうである。よく考えると、ウとエは店が「仮説の店舗」か「移動販売の店舗」かの違いだけであり、住居地域の近くに店を出すというレベルで言えば同様の概念であることがわかる。その時点で、不適切なものが1つである以上、ウとエが解答選択肢であるはずがないことがわかる。

オ:バス等の運行により移動手段が提供されれば、買い物難民の買い物のハードルは大幅に下がるである。この選択肢は正しいだろう。


以上より、アが正解である。

(解答)
(ア)



『買物弱者応援マニュアル Ver.3.0』を見てみると、以下の図が記載されている。

買物弱者マニュアルー取組の概要
※「買物弱者応援マニュアル Ver.3.0」より


上図の①と選択肢イ、②と選択肢ウ、エ、③とオが対応していることがわかる。ざっと見ておくとよいだろう。


ちなみに平成26年度に実施した買物弱者問題の調査報告書が経産省のホームページに掲載されているのだが、内容はもちろん、資料の作り方やレポートのまとめ方という観点であなたの参考になるだろう。なぜならば、この調査報告書は外資系の戦略ファームであるアーサー・D・リトルが作成しているからである。
※調査報告書の左上に社名が入っている。

以下にリンクを貼っておく。

買物弱者等に関する報告書(要約抜粋版)(PDF形式:784KB)
買物弱者等に関する報告書(PDF形式:2,071KB)PDFファイル


コンサルティングファームと接点のない読者は、なかなかコンサルが作成した資料を見るチャンスというものがないと思う。受験生の読者は忙しくて今は読む暇がないと思うが、診断士試験合格後にぜひじっくりと読んでみてほしい。


マジコン診断士

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【1次試験】2017年版中小企業白書を読もう ~開廃業の現状(前編)

今回は2018年度の1次試験突破を目指す受験生に向けた連載記事である。


前回の記事【1次試験】2017年版中小企業白書を読もう ~中小企業の課題(後編)」に引き続き、今回も2017年版中小企業白書を一緒に見ていくことにする。



今回は2017年版中小企業白書のP21~P25に記載されている「開廃業の現状」の前半部を見ていく。


第1-2-1図


上図は企業規模別企業数の推移を示している。

我が国の企業数は、1999年以降一貫して減少傾向にある。

2009年から2014年の5年間で、企業数は39万者減少しているが、企業規模別にみると、小規模企業41万者、大企業約800者がそれぞれ減少しているが、中規模企業は2万者増加している。




第1-2-2図


上図は、企業数の変化の内訳を示している。

2009年から2012年は開業が30万者、廃業が62万者であったのに対し、2012年から2014年は開業が36万者、廃業が51万者と開業が6万者増加、廃業が11万者減少している。

2014 年時点で、5 年以内に開業した企業は全体の約 17%を占めており、企業数が減少傾向にある中でも、一定程度企業が新たに誕生している。




第1-2-3図


上図は、企業規模別開廃業の内訳を示している。

小規模企業については、開業が 54.6万者、廃業が102.7万者と、廃業数が開業数を大きく上回っているものの、中規模企業については、開業が11.1 万者、廃業が9.9 万者と、開業数が廃業数を上回っている




第1-2-4図


上図は、存続企業の規模間移動の状況を示している。

2009年から2014 年にかけての存続企業304万者のうち、約95%に当たる 287万者の企業は、企業規模に変化がない

規模を拡大させた企業が7.2万者、規模を縮小させた企業が9.1万者で、ほとんどが小規模企業から中規模企業への拡大、中規模企業から小規模企業への縮小で占められている


1次試験対策上は、赤文字を中心に押さえておけば十分だろう。



ここで少し筆者の感想を。


第1-2-1図「企業規模別企業数」に関しては、小規模企業、大企業が減少する中で、中規模企業が増加している点は1つのポイントだと感じた。


第1-2-2図「企業数の変化の内訳」に関しては、少々意外だった。というのも、我が国は「起業が少ない」と言われているので、企業数減少の内訳は、開業が減少して廃業が増加していると思っていたからである。実際は開業が増加して廃業が減少している点はポイントになるだろう。


第1-2-3図「企業規模別開廃業の内訳」に関しては、中規模企業は開業数が廃業数を上回っている点がポイントとなるだろう。中規模企業は大活躍である。


第1-2-4図「存続企業の規模間移動の状況」に関しては、5年間という期間で企業規模が変化する企業はたった5%しかいないという点が興味深い。つまり、95%の企業は企業規模の観点では現状維持というわけである。そして規模間移動の中身を見ると、①「規模を拡大させた企業数<規模を縮小させた企業数」となっている点、②企業数が多い規模間移動は「小規模企業↔中規模企業」であり、大企業への移動のハードルは極めて高い点の2点がわかる。

筆者がコンサルティングしたクライアント企業の中には、「企業規模はこれ以上大きくしたくない」という意志を強く持つ社長もおり、またそれらの企業は課題こそあったものの、非常に素晴らしい価値を世に提供している企業であった。業態によっては、闇雲に規模だけを求めればよいというわけではない場合も多いので、必ずしも企業規模の大きさ=優れた企業にはならない点は意識しておきたい。


中編に続く。


マジコン診断士

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現役コンサルタント。中小企業診断士試験独学ストレート1発合格。モットーは卓越した本質的スキル・知恵に基づく”マジなコンサル診断士”であり続けること。
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