現役コンサルによる中小企業診断士試験対策&資格取得後のキャリア形成に関するブログ

【このブログの説明】
このブログでは、複数社のコンサルティングファームを渡り歩いた現役のコンサルタントが、中小企業診断士試験合格に向けたベスト戦略、中小企業診断士資格取得後のキャリア形成に関する情報を発信していく。コンサルティング経験に基づく本質的なコンサルティングスキルをベースに、独自の分析に基づく試験情報や経営コンサルタントとしてのキャリア形成上の要諦を公開していく。 読者が真の経営コンサルタントとして活躍できるような一石を世に投じられること、これを私の日々の目標とし、筆者自身もこのブログとともに成長していきたい。

【2次試験】マジコンの2次筆記試験後物語(3)

前回(コチラ)に続く、マジコンの2次筆記試験後物語である。本連載は物語形式となっているおり、今回から読見始めてもわからない。なので、最初に前回の記事を読んでから、本記事を読み進めるようにしてほしい。

それではさっそく。



2次試験の翌朝、筆者は携帯の目覚ましが鳴る前に目を覚ました。前日あれだけ疲労があったのに、やはり仕事の日は勝手に目が覚めてしまう(筆者は仕事がある日は、ほとんど目覚まし時計に頼らずに目を覚ましてしまう)。


身支度を終えてそのまま家を出ようとした時、ふと前日の2次試験のことを思い出した。


「念のため持っていくか」


筆者は前日に解いた2次試験の問題用紙と作成した再現答案を手に取ってカバンの中に入れ、そのまま家を出た。



いつも通り通勤電車の中で新聞を読んでいたのだが、ことあるこごとに前日の2次試験のことが思い出される。


「なぜあんなヘマをしたのだろう?」

「なぜいつも通りできなかったのだろう?」

「自分には何が足りないのだろう?」


昨日の試験の事を一度思い出してしまうと、やはりダメである。こんなことばかりを考えているので、当然のことながら新聞記事の内容など頭に入ってくるはずもない。


そんな思いを巡らしている内に、クラアイント先企業の最寄り駅に到着した。ここからはいつものルーティーンである。近くの喫茶店に入り、ホットコーヒーとモーニングセットを注文。朝食を取りながら、クライアント企業の社長との打ち合わせ準備に取り掛かった。ひとたび仕事のことを考え出すと、不思議と前日の試験の事を全く考えなくなった。筆者にとってはこれだけが救いだった。


クライアント企業の社長との打ち合わせを終えた時には、時刻は正午を過ぎていた。精神状態が不安定であったにもかかわらず、幸い打ち合わせのゴールは無事に達成することができた。次のクライアント企業との打ち合わせまでは時間があるので、その企業の最寄り駅まで移動した上で、昼食をとることにした。


店に入って本を読みながら食事を終えると、筆者は無意識に昨日の2次試験の問題用紙と再現答案を取り出していた。もう一度与件文と設問文を読んでみる。


「やっぱこの設問にこの答案はないよな」

「これでは合格は厳しいだろうな」


試験問題と再現答案を何度見ても、当然のことだがその自信が回復することはない。むしろ見れば見るほど自信を失う悪循環である。もちろん頭ではわかっている。でもなぜかその行動を自分自身でも止めることはできない。当時のことはしっかりと覚えていないが、恐らく筆者は、無意識に何度もため息をついていたことだろう。店内の周囲の客がその時の筆者を見たとき、一体どう思ったのだろうか?


以上が試験翌日の筆者の状況である。その後の2~3日間、筆者のイベント(いわゆる仕事内容)はいつもの通り変化に満ちている。しかし、筆者はその過程で、時間があれば2次試験の問題用紙と再現答案を取り出し、見ては落ち込み、後悔するということを繰り返していた。つまり、2次試験に関する範囲で言えば、筆者は2~3日もの間、常に同じ行動を繰り返し、精神状態は落ち込んだままだったということになる。

この筆者の心境に変化が出始めたのは、断続的に受験校の解答例が発表され始めた後であった。


つづく

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【2次試験】マジコンの事例Ⅱ講評(2)

前回の記事(コチラ)に続いて、今回も平成29年度の事例Ⅱの講評をしていきたいと思う。

今回もまずは前提条件の確認から入る。


【前提条件】

受験生のリアルを筆者自身が体感するために、敢えて設問解釈、与件文読解、ざっくり骨子作成までを筆者自身が制限時間40分間で行ったものをベースにお伝えしていく。なので、精度はあくまで上記制限時間の範囲で筆者が認識した水準のものであり、現時点では誤りを含んでいる可能性があるという点は前提としてご認識いただきたい。
※ガチ解答例は後日時間無制限で作成するつもりなので、後になって筆者の解釈は変わる可能性がある点はご容赦いただきたい。


今回は事例Ⅱの第2問である。
※ここからはいつも通りの作業を設問別に進めていく。


【第2問】

①題意を定めて答案の型を決定する
題意は「施策」なので、答案の型は「施策は~である。」となる。

②制約条件を把握する
・「…この予約会を成功させようと考えている。そのためには、どのような施策を行うべきか。」
 →施策の目的は、「婦人用ハンドバックの予約会を成功させること」である。
 →「成功」の定義が何かは不明。
・「現在のデータベースを活用しながら、…」
 →現在のデータベースを活用した施策を解答する必要がある。

③仮説を立てる
・「ボランタリー・チェーン本部から…」
 →ボランタリー・チェーンの一次知識が必要な可能性がある。
・「現在のデータベースを活用しながら、…」
 →「現在のデータベース」には、予約会を成功につなげることができる有益な情報が入っている可能性が極めて高い。

④答案の方向性
(1)購買履歴と住所情報に基づき、重要顧客に対して予約会のDMを送付
 →予約会への来場促進を図る
(2)文字と画像情報を活用し、顧客の好みに合ったハンドバックに品揃えを厳選
(3)顧客の持つ婦人服や好みに応じた提案型の接客
 →来場者の購買意欲を喚起
※「予約会」が何かをしっかり理解する必要があると思ったので、(注)をしっかり確認した。
※⑥段落に過去に行った婦人服の予約会の記述があるが、それが好評を得ていることから、その「成功体験」を踏まえる必要があると考えて答案を構成。
※データベース活用は本設問を解答する上では肝となるので、「データベースに入っている情報」と「それをどのように予約会に活用できるか」という2つの観点で⑩段落を読んで検討した。
※データベースに登録されている好みや文字、画像情報に基づき、「顧客別にカスタマイズされたDM」を送付という方向性も一瞬考えたが、「婦人服の予約会の際に井戸端会議のメンバーが多く来店していること」と「予約会の継続を望む声がすでにある」ことから、特段DMに凝らなくとも多くの来場者があるだろうと踏んでやめた。婦人服の予約会の際には「日頃の交流を通じて、顧客の好みをよく把握している副社長が品揃えを厳選」と書かれているので、それをデータベースに基づく形にして品揃えの精度を一層高める方向性とすることにした。

⑤根拠
・第1問で解答したB社の強みを踏まえることを前提とするので、第1問の根拠とした①段落、⑤段落、⑥段落
・⑩段落のデータベースに関する記述。

<所感>
筆者の答案の方向性が試験委員の手元にある模範解答と近いかどうかは定かではないが、与件に基づいた比較的素直な答案の方向性になったのではないかと自分でも思っている。制約条件の確認時に検討した「成功」の定義については、与件文を読みに行った結果、「データベースに登録されている重要顧客の多くが予約会に来場」した上で、「来場者が1点でも多くの商品を購買すること」であると考えた。答案の方向性で言えば、前者が(1)で、後者が(2)(3)に該当する。
設問の特性上、受験生の答案は一定程度ばらつくとは思うが、本年度の事例Ⅱの中では比較的解答しやすい設問と言える。


次回に続く


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【2次試験】マジコンの事例Ⅱ講評(1)

今回の記事から平成29年度2次試験の事例Ⅱ講評をしていきたいと思う。

今回もまずは前提条件の確認から入る。


【前提条件】

受験生のリアルを筆者自身が体感するために、敢えて設問解釈、与件文読解、ざっくり骨子作成までを筆者自身が制限時間40分間で行ったものをベースにお伝えしていく。なので、精度はあくまで上記制限時間の範囲で筆者が認識した水準のものであり、現時点では誤りを含んでいる可能性があるという点は前提としてご認識いただきたい。
※ガチ解答例は後日時間無制限で作成するつもりなので、後になって筆者の解釈は変わる可能性がある点はご容赦いただきたい。



【全体講評】

1.難易度(昨年度)
昨年度比で言えば、同程度の難易度か?


2.特徴
①与件文の長さは例年と変わらないが、設問数が減少(詳細に調べていないが、出題数4問は初めてではないか?)
②第2問~第4問まではすべて「施策」の助言問題になった。受験生によって答案に一定程度のバラツキが出る可能性が高い。近年、事例Ⅱの試験委員はそれを覚悟して出題しているのはもはや明らか。かつては「与件文から抜き出して当てに行く問題」、いわゆる「ザ・試験問題」的な問題(本年度だと第1問が該当)も数問絡めて出題されていたのだが、近年はそのような出題が大幅に減少している。チープな言葉でいうと、かつての出題と比較して近年の事例Ⅱは「フワッとした」感じの出題のオンパレードになっている。この傾向は平成27年度から顕著になったと筆者は感じている。このような出題になると、当然本試験での自身の得点を予想することは難しくなってくる。
③多くても解答字数100字が事例Ⅱのスタンダードという印象なのだが、本事例は120字問題がなんと3問も出題されている。
④なんとなく平成27年度の事例Ⅱの出題に近い印象を受けた。
⑤やはり事例Ⅱはかなりの情報の処理スピードが求められると感じる。毎年のことだが。40分で設問解釈、与件文読解、ざっくり骨子作成を終えるのは、筆者も相当大変だった。


3.設問別の答案方向性(マジコン案) ※ここからはいつも通りの作業を設問別に進めていく。

【第1問】

①題意を定めて答案の型を決定する
(a)題意は「強み」なので、答案の型は「強みは~である。」となる。但し、解答文字数が60字と少ないので、文字数が足りなければ強みを列挙するだけでも問題なし。

(b)題意は「競合の状況」なので、答案の型は「状況は~である。」となる。但し、解答文字数が60字と少ないので、文字数が足りなければ型を崩して競合の状況を列挙するだけでも問題なし。


②制約条件を把握する
特になし。


③仮説を立てる
題意が「強み」と「競合の状況」なので、それぞれ与件文に記載されているはずであることを想定する。


④答案の方向性
(a)
①高い接客力とノベルティ作成技術力
②井戸端会議による潜在的ニーズの収集力
③顧客の購買履歴、好みの情報をDB化して蓄積していること
※ざっと見で60字に収まらなそうなので、答案作成時に文字数を圧縮することになる

(b)
大型スーパー
若年層住民の大半が利用
 ↓しかし
①高品質な商品が少ない
②従業員がほとんどおらず、十分な接客ができていない


⑤根拠
(a)①段落、⑤段落、⑥段落
(b)③段落、⑨段落


<所感>
この設問は、与えられた多くの情報から「与件文のどの情報を抜き出すか」「どのように60字に収めるか」がポイントとなる。その観点で言えば、過去問でも同様の出題形式の問題があったため、慣れている受験生は比較的対応しやすかったと思われる。本年度の出題で言えば、この設問は確実に取りたいところ。尤も、根拠は比較的与件文にばらけて存在しているので、緊張感MAXの本試験&厳しい制限時間下においてすべての要素を盛り込むことはそうそう容易い仕事ではない点は毎年同じである。


次回に続く


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【1次試験】企業経営理論の過去問チャレンジ ~ドメイン(2)

今回は2018年度の1次試験突破を目指す受験生に向けた記事である。

それではさっそく過去問チャレンジ!

【過去問チャレンジ】
A 社は医療分野での先端的な製品開発を通じて社会に貢献するという理念の下で、現在の医療機器事業に加えて新薬開発の支援や再生医療の分野を包含した将来的なドメインの定義を企図している。企業ドメインと事業ドメインの決定に関する記述として、最も適切なものはどれか。(平成25年度企業経営理論 第5問)

(ア)企業ドメインの決定は、現状追認ではなく将来の方向性を明示しているが、注意の焦点を絞り込んで資源分散を防止するのには適さない。
(イ)企業ドメインの決定は、差別化の基本方針を提供し、新たに進出する事業の中心となる顧客セグメントの選択の判断に影響する。
(ウ) 企業ドメインの決定は、将来の企業のあるべき姿や経営理念を包含している生存領域を示すが、現在の生存領域や事業分野との関連性は示していない。
(エ)事業ドメインの決定は、将来手がける事業をどう定義するかの決定であり、企業戦略策定の第一歩として競争戦略を結びつける役割を果たす。
(オ)事業ドメインは、全社的な資源配分に影響を受けるため、企業ドメインの決定に合わせて見直すこともありうる。




















(解説)
ア:「注意の焦点を絞り込んで資源分散を防止するのには適さない」という文に違和感を感じたあなたは、その感覚でOK。企業ドメインには、注意の焦点を絞り込んで経営資源の分散化を防ぐ機能もある。企業ドメインが「将来の方向性を明示」する機能がある点は、前回の問題でも確認済みなので、しっかりと覚えておくこと。
イ:一見すると正しそうに見えるが、「顧客セグメントの選択の判断に影響」という部分が事業ドメインの内容に該当するようにも思える。事業ドメインで学ぶエーベルの3次元「誰に(=事業の対象となる顧客)、何を(=満たされるべき顧客ニーズ)、どのように(=ニーズを満たすための技術)」を思い出すと気づける。尤も、この時点では少し正誤判定がしづらいので一応保留。
ウ:「現在の生存領域や事業分野との関連性は示していない」という文に違和感を感じたあなたは、その感覚でOK。企業ドメインは現在から将来に向けての企業の方向性を示すものなので、現在との関連性を示さないはずがない。
エ:「将来手がける事業をどう定義するかの決定」も「企業戦略策定の第一歩として競争戦略を結びつける役割を果たす」もどちらも×。前者はウと同様に現在との関連性を含んでいない点がNGであり、後者は企業ドメインに関する記述である点がNGである。
オ:これは異論なし。企業ドメインの決定→事業ドメインの決定となるので、事業ドメインは企業ドメインの決定に合わせて見直すことも当然あり得る。

イを念のため保留していたが、オの選択肢が明らかに正解なので、相対比較で自信を持ってオを正解とする。



(解答)
(オ)


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【2次試験】マジコンの2次筆記試験後物語(2)

前回(コチラ)に続く、マジコンの2次筆記試験後物語である。本連載は物語形式となっているおり、今回から読見始めてもわからない。なので、最初に前回の記事を読んでから、本記事を読み進めるようにしてほしい。

それではさっそく。




気がついたら、家の前に着いていた。あまりの疲れで、試験会場から家までどうやって帰ってきたのか全く覚えていない。そんな状態だった。


家に入ると、嫁がお疲れ様パーティー仕様の夕食を用意して待っていた。


嫁が「お疲れ様」と声をかけてきた。「試験どうだった?」とは聞いてこなかった。嫁なりの配慮なのだろう。


筆者が嫁に最初に発した言葉は

「1年間いろいろ我慢して協力してくれたのに本当にゴメン。今回はダメかもしれない。来年もまたチャレンジさせてほしい」

であった。

嫁は頷きながら、「そっか。今日疲れたでしょう。ご飯食べよう。」と言った。



食事をとっている時の俺は、言葉少なだったかもしれない。今振り返っても、食事の時のシーンをあまり覚えていないのだ。

食後、あまりの疲れと精神的ダメージで再現答案を作成する気などなれず、30分ほどソファーでボーっとしていた。そのとき、ふとこんな思いが浮かんだ。

「後悔がないと言ったらウソになる。でも、今俺が持っている力は確かに出し切ったんだし、もう振り返って後悔するのはやめよう。」


そう思った瞬間、嫁に

「ゴメン、ちょっと書斎にこもるわ」

と一言。


嫁にはその理由はわからなかったことだろう。筆者はそのままカバンから問題用紙を取り出し、それを片手にそのまま書斎に走りこみ、デスクで黙々と答案を再現し始めた。時刻は確か筆記試験当日の大体21時ころだったと記憶している。



いざやる気を出して再現答案を作成し始めたものの、今度は本試験で気づかなかった粗がイヤというほどわんさか出てくる。


「なんでこんな簡単な問題に対処できなかったんだ!」

「ここに解答の根拠がわかりやすく書いているじゃないか!」

「なんでもっと冷静に対応できなかったんだ!」

「おい!本試験で難度計算しても出なかった計算結果が、ものの30秒くらいで出たじゃないか。俺は試験場で一体何をしていたんだ!」


正に、傷口に塩を塗りこむような苦行である。事例Ⅰの再現答案作成でズタズタになったメンタルは、事例Ⅱ、事例Ⅲ、事例Ⅳと再現答案作成を進めるたびにますますズタズタになっていく。

再現答案を作り終えたのはちょうど23時頃だったと思う。4事例文の再現答案を作成し終えた俺は、何も考えず呆然としながら書斎の椅子に寄り掛かって天井を見上げていた。


「俺の今年の2次筆記試験は終わった・・・。この答案では間違いなく合格できない」


その言葉が幾度となく頭の中をよぎる。頭ではその現実を理解しているのだが、その現実を受け入れられない自分がどこかにいた。

そのとき、翌日は朝一でクライアント企業先の社長と打ち合わせがあることをふと思い出した。

「明日の打ち合わせ内容を振り返っとかないといけなかったな」

それを思い出した時、一瞬試験のことを忘れることができた。

「明日早起きして、打ち合わせの準備をしないと」

そう思って、寝ることに決めた。風呂に入って歯磨きを終えた筆者は、そのまま床についた。ベッドに入った後も、2次試験中の色々なことが頭の中を駆け巡り始めた。色々考えて寝つきは決してよくなかったものの、疲れていたせいかその日はいつのまにか眠りについていた。


つづく

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【2次試験】マジコンの事例Ⅰ講評(Final)

平成29年度事例Ⅰのマジコン講評もいよいよ今回で最後。前回の記事(コチラ)に続いて講評をしていきたいと思う。

今回も前提条件の確認から。


【前提条件】

受験生のリアルを筆者自身が体感するために、敢えて設問解釈、与件文読解、ざっくり骨子作成までを筆者自身が制限時間40分間で行ったものをベースにお伝えしていく。なので、精度はあくまで上記制限時間の範囲で筆者が認識した水準のものであり、現時点では誤りを含んでいる可能性があるという点は前提としてご認識いただきたい。
※ガチ解答例は後日時間無制限で作成するつもりなので、後になって筆者の解釈は変わる可能性がある点はご容赦いただきたい。


今回は事例Ⅰの第5問である。

最初にお断りさせていただくくと、筆者は今回の事例Ⅰのタイムマネジメントをしくってしまったため、この第5問の骨子を作成する段階でほとんど時間は残されていなかった。ゆえに、今回の筆者の答案の方向性や根拠はグダグダである点をご了承いただきたい。本当はかっこよく終えたかったのだが、さすがにこの事例は厳しかった…。そのグダグダぶりも含めて、ご確認いただけたらと思う。
※ここからはいつも通りの作業を設問別に進めていく。


【第5問】

①題意を定めて答案の型を決定する
題意は「課題」なので、答案の型は「課題は~である。」となる。

②制約条件を把握する
題意が「組織的課題」なので、組織面以外の課題を書いても加点要素にはならない。

③仮説を立てる
・「第三の創業期」というからには、「第一の創業期」「第二の創業期」が与件文に書かれているはずなので、確認する。
・「A社の存続にとって懸念すべき組織的課題」とかなり仰々しい表現になっているので、組織課題の中でもA社の存続に関わるレベルの内容が求められていることを想定。

④答案の方向性
X社時代からの戦友の多くが定年退職し、すべての株式を保有する創業メンバーである社長、専務も高齢化
 ↓なので
①経営理念の社内浸透と確実な継承
②地元での主力商品の知名度維持のために、地元の理解を得られるような計画的な事業承継に着手
 ↓その上で
第三の創業期とも言うべき全国市場進出に向けて
③継続的に商品開発を行える組織・人材育成体制の整備
④営業部門長、総務部門長の新規登用を通じた権限移譲と直営店運営体制の整備
※とにかく時間がなかったため、①、②は思い付きで盛り込んだ要素と言われても文句は言えない。②は①段落に「すべての株式を保有」が書いてあった点を根拠に構成。③について、筆者は第4問ですでにこの根拠を使っているが、少しでも加点を得るために両問で根拠を重ねてしまえというかなり乱暴な感じ(筆者は、本来的には根拠を重ねる手法は好まないのだが、背に腹は代えられぬ…)。④はまあまあ無難な要素か?

⑤根拠
⑧段落「共に苦労を乗り越えてきた戦友の多くが定年退職したA社は、正に「第三の創業期」に直面しようとしているのである。」が直接の根拠。なので、「戦友の多くが定年退職した」と「第三の創業期」の2つの論点を元に、与件文から無理のない類推ができる範囲で答案を構成しようと努める。答案の方向性と対照すると、「戦友の多くが定年退職した」が①と②に、「第三の創業期」が③と④に該当。

<所感>
もう少し考える時間がほしかった…。とにかく盛り込めるものを盛り込めという感じの答案になってしまったことは否めない。


以上で、筆者の平成29年度事例Ⅰの講評は終了である。ハッキリ言って、この事例Ⅰに関しては筆者は撃沈したという感触なので、「マジコンってこの程度なんだ?」と思われた読者も多かったかもしれない。その場合は、本当にゴメンナサイ。。。
講評(1)でも書いたが、筆者に取って、この事例Ⅰは過去の出題の中でもかなり難しい部類に感じた。まあ、あくまで筆者の主観なので、ひょっとするとみなさんは筆者よりできているのかもしれないわけだが…。

筆者もまだまだ精進あるのみである。


次回からは事例Ⅱの講評に入っていくことにする。


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【2次試験】マジコンの事例Ⅰ講評(4)

昨日、新たな企画として「マジコンの2次筆記試験後物語(コチラ)」を投稿したところ、ポチの数が2倍になった。ということは、この企画記事に対して読者は「継続して読みたい」という反応があったものと解することができる。なので、読者の応援にお応えして、ちょこちょこと投稿していきたいと思っている。
※本ブログの企画は、このように読者の応援によって成り立っているのである。


さて本題に入ろう。

前回の記事(コチラ)に続いて、今回も平成29年度の事例Ⅰの講評をしていきたいと思う。

今回も前提条件の確認から。


【前提条件】

受験生のリアルを筆者自身が体感するために、敢えて設問解釈、与件文読解、ざっくり骨子作成までを筆者自身が制限時間40分間で行ったものをベースにお伝えしていく。なので、精度はあくまで上記制限時間の範囲で筆者が認識した水準のものであり、現時点では誤りを含んでいる可能性があるという点は前提としてご認識いただきたい。
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今回は事例Ⅰの第4問である。
※ここからはいつも通りの作業を設問別に進めていく。


【第4問】

①題意を定めて答案の型を決定する
題意は「リスク」なので、答案の型は「リスクは~である。」となる。

②制約条件を把握する
・指示語「それ」をきちんと特定して丁寧に設問文を読むと、題意は「全国市場に拡大することでビジョン達成することを進めていく上で、障害となるリスクの可能性」となる。

③仮説を立てる
・「全国市場に拡大」ということは、直観的にまず投資リスクが浮かぶ。そのほかにも仮説は立てようと思えばいくらでも立てられるが、ここで予想ゲームをして時間を浪費しても仕方ないと考え、仮設立案を潔くストップ。

④答案の方向性
主力商品の認知度の高さを活かした商品展開の成否は不透明
 ↓なので
進出先市場のニーズに合った新たな主力商品開発が必要
 ↓しかし
新商品開発の経験がない
 ↓なので
商品開発の停滞や新商品開発を促進する人材確保・育成が滞ると売上が低迷
 ↓
市場拡大に伴う出店等の投資が重荷となる
 ↓その結果
事業継続が困難となるリスクがある

⑤根拠
「全国市場拡大→ビジョン達成」の因果関係となっているので、ビジョンの中身を確認する。すると①段落に「売上高30億円の中堅菓子メーカーになること」と書かれているので、売上向上の阻害要因を考えればよいと判断。
⑦段落「売上30億円というビジョンを達成するためには」とあるので、その文の後にビジョン達成の手段が書かれていると判断し読みに行く。すると、「X社が築き上げてきた主力商品に依存&主力商品はA社が独自で創り上げたものではない」「全国の市場で戦うことのできる新商品の開発が不可避、それを実現していくための人材の確保や育成も不可欠」と書かれている。この時点で、「①(強みである)主力商品の認知度の高さを全国市場で活かせるかはわからない」点と「②売上向上の阻害要因は”新商品の開発の停滞、それを実現するための人材の確保や育成”」である点を確認。以上を元に論理展開を終えようとするが、しっくりこず。設問文を再度確認すると、仮設立案時に書いたメモ「投資リスク」を思い出し、与件文の記述のどこかで見たことに気づく。与件文を探すと、③段落に「販路拡大・生産力増強のための過剰投資によって巨額の負債を抱え、事業の継続を断念せざるを得なくなった」を発見。この時点で、この記述を市場拡大に伴う出店投資に絡め、事業継続リスクとしてまとめた。

<所感>
無難にまとめたと思っているが、そもそも「事業継続リスク」と最初から書こうと思って書いたわけではなく、答案骨子を検討している過程で無意識に読解力を駆使してしまいそのようにまとまってしまったというのが正直なところ。その意味で、与件に忠実に答案作成できたという点で大外しはしていないと思っている反面、これが試験委員の期待している解答かと言われれば正直自信なし。タイムマネジメントでしくった影響から、徐々に答案が淡白になってきているのがおわかりだろう。
本設問の題意である「リスクの可能性」と問われると、書こうと思えばなんでも書けてしまう。ここは「アイデア解答」にならないような工夫が必要だった設問かもしれない。
なお、上記の答案の方向性は「なので」「しかし」「その結果」と接続詞やつなぎ言葉が乱立し読者には読みにくくなっているかもしれないが、答案作成時にこれを分かりやすい文章に持っていくことは、筆者としては特段支障はない。


次回に続く


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【1次試験】企業経営理論の過去問チャレンジ ~ドメイン(1)

今回は2018年度の1次試験突破を目指す受験生に向けた記事である。

それではさっそく過去問チャレンジ!

【過去問チャレンジ】
複数事業を営む企業の企業ドメインおよび事業ドメインの決定に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

(ア)企業ドメインの決定は、現在の活動領域や製品・事業分野との関連性とともに、将来の企業のあるべき姿を包含して経営理念を反映している。
(イ)企業ドメインの決定は、全社戦略策定の第一歩として自社の存続のために外部の多様な利害関係者との間の様々な相互作用の範囲を反映している。
(ウ)企業ドメインの決定は、多角化した企業において個々の事業の定義を足し合わせることではなく、企業ドメインに合わせて事業の定義を見直すことが重要である。
(エ)事業ドメインの決定は、将来の事業領域の範囲をどう定義するかについて、企業が自らの相互作用の対象として選択した事業ポートフォリオの決定であり、特定の市場での競争戦略に影響を受ける。
(オ)事業ドメインの決定は、日常的なオペレーションがルーティン化していたとしても、競争優位を持続するためには必要である。




















(解説)
ア:特に突っ込みどころはない。企業ドメインは企業の活動範囲を表すので、その意味では企業の方向性を決めるものでもある。その意味で、「将来の企業のあるべき姿を包含して経営理念を反映している」とも言える。
イ:特に突っ込みどころはない。企業ドメインは企業の活動範囲を表すので、その範囲によって外部の利害関係者との相互作用も変わっていくものである。ここで言う外部の利害関係者で最も分かりやすいのは得意先、仕入先だろう。
ウ:特に突っ込みどころはない。難しく書かれているが、シンプルに言えば、多角化した企業において「企業ドメインを決めてから事業ドメインと決める」のか、「事業ドメインを決めてから企業ドメインを決める」のかということである。言わずもがな、企業ドメインを決めてから事業ドメインを決める。なぜならば、企業の生存領域(=企業ドメイン)が決まるからこそ、各事業の生存領域(=事業ドメイン)を決められるからである。
エ:うだうだ長い文章が書いてあるが、つまるところ「事業ドメインの決定=事業ポートフォリオ」とこの選択肢は言っている。この時点で「違うだろ」と突込みを入れてほしいところ。事業ポートフォリオとは、簡単に言えばその会社が手掛けている事業のリストだと思えばよい。事業のリストを決めるのは企業レベルの「企業ドメイン」であり、事業レベルの「事業ドメイン」であるはずがない。なぜならば、事業レベルはそもそも事業のリストの1行でしかないからである。
オ:特に突っ込みどころはない。事業ドメインの決定は、事業の戦場を決めることに他ならないわけであり、オペレーションとはそもそも検討レイヤーが異なる。日常のオペレーションがルーティン化しているからと言って、事業ドメインが不要となるはずがない。


以上より、エが正解となる。



(解答)
(エ)


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【2次試験】マジコンの2次筆記試験後物語(1)

事例講評ばかり発信していてもあまり面白くないと思うので、ここらで少し、筆者の2次試験受験生時代の今ごろのことを物語形式で書いていこうとふと思ったので書く。

それではさっそく。


最後の事例Ⅳが終わった。問題用紙をカバンにしまい、会場から最寄の駅まで歩き始める。とにかく疲れきっていて、これ以上は何も考えられないという状態だったことを覚えている。


筆者が2次筆記試験が終わった段階で最初に思ったことは

「あんなに勉強したのに、なぜ出来なかったんだ?」

ということであった。


もちろん後悔もあった。

それは、最初の事例である事例Ⅰで起こった。

試験開始後、ほぼほぼ予定どおり設問解釈、与件文の読解、答案骨子を作成し終え、解答用紙に答案を書くその時である。

「その答案骨子で解答用紙に書き始めて本当に大丈夫か?この答案で運命が決まるんだぞ。」

ということが頭にふと浮かんだのである。


その瞬間、筆者のペンを持つ手はガタガタと震え始め、解答用紙への記入を躊躇する羽目になる。その後20秒ほどが経過したころだろうか。

「タイムロス、タイムロス!」

冷静な自分がいきなり現れて、ふと我に返る。結果、なんとか気持ちを切り替えることができ、最後は割り切って解答作成作業を進めた。しかし、その一瞬の迷いはその後の答案作成プロセスを全体を狂わせる結果となる。結果として、事例Ⅰは自分の感覚では壊滅的な出来であった。



事例Ⅲでも事件は発生した。

答案骨子作成に苦戦した結果、最後の問題は骨子を作り切れず解答作成に入らざるを得ない状況に。やむなく粛々と解答を記入している過程で、とんでもないことに気づいた。

「オイ!第〇問の解答を第△問の解答欄に記入しているじゃないか!」

すでに100字以上の解答が誤った解答欄に記入されている。残りの時間はそれほど残されていない。全身から血の気が引くのを確かに感じた。

「仕方ない。第△問の解答欄を全部消して、第〇問の解答欄に書き直さねば!」

急いで誤った解答欄に書かれた答案を消して第3問に書き直し、第〇問に正しい解答を書く。続いて第△問の解答欄を埋める。残り時間は10分を切っている。最後の問題は未だ空欄。しかも骨子が作り切れていない。

「やむを得ない。今ある貧弱な根拠でとにかく埋めよう!」

必死に最後の問題の解答欄を埋め、最後の「。」を書いた瞬間に試験終了の合図。大事な本試験で、模試でも1度もやったことのないヘマをしてしまった…。



事件は事例Ⅳでも…。

問題用紙を開いた時点で、それほど苦手な論点が出題されていないことに気づき、「これはイケるかも」と思い開始。

粛々と進めていたその時、いつもは何の迷いもなくスラスラ解ける論点の計算結果数値がどうもおかしい。

「あれ?こんな数字でるかな?もう1回冷静に計算してみよう」

2回、3回と電卓を叩く。計算するたびになぜか計算結果数値が変わる。

「そんなはずはない。冷静になれ!」

そう自分に言い聞かせたものの、冷静になれず。そうこうしている内に、時間はどんどん進んでいく。

「このままこの問題に引っかかってたら壊滅する。この問題は一度離して次に行こう」

以降を解くも、難問が出現。

「どうするんだ?」

そんなこんなで、その後は若干パニックになりながら、瞬間瞬間の判断で問題を捌く。残り時間5分の時点で、全くわからない問題が数問。とりあえず記述は自分の知っている範囲での内容を埋め、さきほど引っかかった計算問題を検算する。やはり計算結果はおかしい。残り1分を切った。やむなく、今電卓に表示されている計算結果をそのまま解答欄に記入。明らかな間違いであると自分でもわかっていたがやむを得なかった。


試験終了後は、上記に記載した出来事が何度もよみがえってくる。とにかくフラフラでどうやって家にたどり着いたかも覚えていないのだが、帰りの電車の中、携帯でネット掲示板を見たことだけは覚えている。掲示板には「この答案はこうだ」「経営指標はこうだ」と様々な人が書き込みをしている。

「俺の答案と違う・・・」

掲示板を見れば見るほど不安が増大する。意識が朦朧としている中でも、電車の中でこのようにとてつもない不安感と絶望感を感じたことだけは鮮明に覚えている。


つづく



この企画が今の読者にとって意味のあるのものなのかが当方で判別できないので、バナーのポチの数で今後の企画継続の要否を判断しようと思う。もしあなたが「継続して読みたい」と思うのであれば、ぜひ以下のバナーを押して頂きたい。
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【2次試験】マジコンの事例Ⅰ講評(3)

前回の記事(コチラ)に続いて、今回も平成29年度の事例Ⅰの講評をしていきたいと思う。

今日も前提条件の確認から。


【前提条件】

受験生のリアルを筆者自身が体感するために、敢えて設問解釈、与件文読解、ざっくり骨子作成までを筆者自身が制限時間40分間で行ったものをベースにお伝えしていく。なので、精度はあくまで上記制限時間の範囲で筆者が認識した水準のものであり、現時点では誤りを含んでいる可能性があるという点は前提としてご認識いただきたい。
※ガチ解答例は後日時間無制限で作成するつもりなので、後になって筆者の解釈は変わる可能性がある点はご容赦いただきたい。


今回は事例Ⅰの第3問である。
※ここからはいつも通りの作業を設問別に進めていく。


【第3問】

①題意を定めて答案の型を決定する
題意は「メリット」なので、答案の型は「メリットは~である。」となる。

②制約条件を把握する
・「…、どのような戦略的メリットを生み出したと考えられるか。」
→単なる「メリット」ではなく「戦略的メリット」という言葉から、経営レベルのメリットを解答する必要がある。

③仮説を立てる
・「A社が工業団地に移転し操業したことによって、…」
→わざわざ「工業団地」と設問文に書かれているので、「工業団地」が答案作成上重要な意味を持つ可能性がある。
・「…戦略的メリットを生み出したと考えられるか。」
→「戦略的メリットがあったと考えられるか。」ではなく、わざわざ「戦略的メリットを生み出したと考えられるか。」という表現をしているのは、A社が意図してないメリットも含まれている可能性がある?

④答案の方向性
誘致優遇により資金面で有利な条件で、かつ広面積の工場移転→製造設備導入が可能
  ↓結果
(1)生産効率向上
(2)銘菓と言われたかつての商品と同等の品質や食感の確保
(3)日産50,000個の量産体制整備
を同時に実現できた。
※与件文の記述「地元の企業を誘致対象とした工業団地」から。「資金面で有利」という論点を書こうと最初から決めていたのだが、どこまで書いてよいか迷う。最初に⑤段落にある低利融資を使おうと思ったが、新会社設立時の資金に係る話なので工場移転と無関係と判断し捨て。その後、根拠が見つからず焦る。仕方ないので与件文「地元の企業を誘致対象とした工業団地」×「一次知識」で乗り切ろうと思うも、工業団地に関する事前知識が曖昧だったため、「税制措置だったよな?」「補助金ってあるんだっけ?」等と頭を駆け巡り若干時間浪費。結果、怖いので「誘致優遇」というぼかした表現で逃げることに。「誘致優遇」という言葉が一般的なワードなのか自信なし。
※HCCP(ハサップ)を答案に入れ込むかかなり迷ったが、設問文の「工業団地に移転し操業したこと」との因果関係が見えず、迷いに迷った結果除外。字数が余ったら入れ込む方針へ。
※工業団地の特性から「地域企業との連携促進」という論点も想起されたが、与件文にそれらしい根拠が見当たらないので今回は除外。字数が余ったら入れ込む方針へ。

⑤根拠
⑤段落「…、かつてと同じ品質や食感を出すために必要な機器を購入するために多額の資金が必要であり、…」
⑥段落「製造設備面の課題こそあったものの…」「…手狭になった工場を…」「…地元の誘致企業を対象とした工業団地…」
より、論点は製造設備導入に必要な「カネ」と「面積」と判断。そこから製造設備導入によるメリット(③答案の方向性の(1)~(3))を与件から引っ張ってきて列挙。

<所感>
正直、題意である「戦略的メリット」に対して忠実に答えているかと言えば、あまり自信なし。筆者の答案の方向性だと「カネと面積の問題を工業団地移転で解決→製造設備導入により、3つのことをいっぺんに実現できたこと」、すなわち「一石三鳥だぜ」ということを”戦略的”と解することになるが、かなり淡白な答案であると自分でも思う。「答案骨子を作成する段階では”戦略的”を意識する余裕すらなく、結果的にこういう答案の方向性になってしまった」というのが正直なところである。


次回に続く


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現役コンサルタント。中小企業診断士試験独学ストレート1発合格。モットーは卓越した本質的スキル・知恵に基づく”マジなコンサル診断士”であり続けること。
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