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現役コンサルによる中小企業診断士試験対策&資格取得後のキャリア形成に関するブログ

【このブログの説明】
このブログでは、複数社のコンサルティングファームを渡り歩いた現役のコンサルタントが、中小企業診断士試験合格に向けたベスト戦略、中小企業診断士資格取得後のキャリア形成に関する情報を発信していく。コンサルティング経験に基づく本質的なコンサルティングスキルをベースに、独自の分析に基づく試験情報や経営コンサルタントとしてのキャリア形成上の要諦を公開していく。 読者が真の経営コンサルタントとして活躍できるような一石を世に投じられること、これを私の日々の目標とし、筆者自身もこのブログとともに成長していきたい。

【1次試験】ラストスパート戦略 ~運営管理

今回の「ラストスパート戦略」は運営管理編である。

運営管理




■過去10年の統計情報


・最高科目合格率:29.9%(平成21年度)


・最低科目合格率:10.5%(平成25年度)


・平均科目合格率:17.7%(過去10年)
 ※過去3年では16.7%、過去5年では16.0%



■科目特性と留意点


・製造業に馴染みのない受験生には生産管理は勉強が苦痛に感じる一方、店舗管理はどの人にとっても身近なものなので勉強を楽しくできる科目であろう。
→生産管理は「理解型」と「暗記型」と「計算型」の3パターンの論点・問題に大別される。
「理解型」とは、受注生産と見込生産の違いやセル生産方式の内容やメリット・デメリット等が例として挙げられる。つまり、単に暗記するのではなく、「つまり〇〇ということ」と他人にスラスラと説明できるレベルまで理解が必要なものである。この論点は正誤問題形式で問われることが多い。なお、「理解型」の理解度が不安定だと、2次試験の事例Ⅲで相当苦労するので注意してほしい。

「暗記型」は、IEやQC7つ道具、保全活動の分類等が例として挙げられる。ここはしっかりと暗記して確実に得点を取りたい。

「計算型」は、編成効率や生産スケジューリング、部品構成表の数量等が例として挙げられる。計算問題の勉強法は過去記事「1次試験計算問題の勉強方法」をご確認いただきたい。

「理解型」の論点が弱い人は点数が伸びにくい傾向にあるので、我慢強く理解に努めたい。逆に「暗記型」や「計算型」の問題で失点が多い人は、精度を高めることで一定程度は努力に比例して得点が上がる科目であるため、最後まで諦めずに勉強を進めたい。

店舗管理に関しては、マーチャンダイジングで一部計算問題があるものの、比較的暗記色が強い分野である。しっかりと暗記して安定した得点を取れるように勉強を進めたい。


・年度ごとの難易度変動が少ない。
→難易度変動が非常に少ないため、生産管理に対する過度な苦手意識がなければ、60点前後で得点が安定するはずである。このレベルに達していれば、ひとまずは安心と言えるだろう。但し、80点以上の高得点を取るのは結構難儀であろう。現状の学習水準に応じて、本試験までの期間における時間の投入量を決定すべきである。先ほども述べたが、「暗記型」「計算型」の論点はまだまだ得点を伸ばせる。



■本試験までの勉強のススメ


・過去問演習を通じ、間違った問題の復習を徹底する。
⇒他の科目と同様、過去問演習あるのみである。運営管理は比較的出題パターンが固定化しているので、過去問演習は非常に効果的である。演習を通じて間違った問題について、解説を見てすぐ理解できた問題は、なぜそのようなミスをしたのか、どうすれば本試験で同様のミスをしないのかをきちんと検討し、対策を講じること。


・頻出論点かつA、B、Cランクの問題は、過去問のヨコ解きで確かな実力を養成すること。
※ヨコ解きが何かわからない人は、コチラの記事を読んでほしい。


・出題傾向の変化に注意すること。
⇒運営管理は比較的出題パターンが固定化しているため、過去問演習と復習の効果が比較的高い科目であった。ところが、平成28年度は若干出題傾向に変化が見える。例えば、以下の第8問である。

H28-運営管理_第8問

テキストにストレートに記載されている内容ではない上、過去に類似の出題パターンは見られない問題であることから、設問文を読んで何を求められているかがわからないと思い込んでしまうと、混乱して時間ばかり浪費する事態に陥る。基礎知識を元に冷静に設問文の条件に沿って対応すれば、実はそれほど難易度の高い問題ではない。
解説は読者自身でご確認いただきたいが、「期末在庫量=期首在庫量+受入確定量-所要量」という式をきちんと覚えているという前提の下、設問文の条件「製品 A は調達ロットサイズが 20 単位で、リードタイムは2期である」「n 期の期末に発注したものは、n + 2期の期首に納入される」に着目し、順序立てて冷静に計算して表を埋めていければ、十分対応可能な問題である。

この問題は、重箱の隅をつつくような知識問題ではなく、また現場対応力次第で適切に解答を導出することができるという意味で、筆者としては総合的な力を問う良問であると思っている。ちょっと問題を見て諦めてしまった受験生も多いと思われるので、そこそこ差が付いた問題なのではないかと推測している。

ここからは完全に筆者の推測に基づく私見なので、参考程度に読んでほしい。

昨年度の運営管理は例年と比較して若干難易度が上がったものの、経営法務、経営情報ほどではなかった。だとすると、試験委員としては特段難易度を上げたという意識はなかったという可能性も十分に考えられる。もし仮にその可能性を前提とするならば、出題パターンが固定化されつつあることにより、受験生がいとも簡単に得点を積み上げる状況を試験委員が嫌がっていることが推測される。故に、上記の第8問のような現場対応力が求められる出題を本年度も数問交えてくるのではないかと予想している(仮に筆者が試験委員だとしたら、作問は大変だがこのような問題の出題比率を高めると思う)。このような問題が本試験で出題された場合は、きちんと設問文をしっかりと読み解き、基礎知識を活用しながら冷静かつ諦めずに対処するようにしてほしい。



■本試験での対応上のポイント


・1日目の4科目目の受験なので、疲労度はMAXの状態で受験する科目である。MAXの疲労度の中でどのように集中力・注意力を維持するかを事前に考えておく必要がある。


・平成28年度は計算問題の出題比率が増えた上に、現場対応力が求められる出題もあった。その意味では、試験時間がシビアな科目になりつつある。時間配分には十分気を付けること。基本的には他の科目と同様、簡単に解けそうな問題から着手していくことで、確実に得点を積み上げていきたい。間違っても難しい問題に時間を浪費し、すべての問題を解き終えられなかったという状況に陥らないよう最大限の注意をはらうこと。


マジコン診断士


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【1次試験】ラストスパート戦略 ~企業経営理論

今回の「ラストスパート戦略」は企業経営理論編である。

企業経営理論




■過去10年の統計情報

・最高科目合格率:29.6%(平成28年度)

・最低科目合格率:6.8%(平成25年度)

・平均科目合格率:16.4%(過去10年)
 ※過去3年では19.9%、過去5年では15.8%



■科目特性と留意点

・この科目の勉強そのものは楽しいと感じる受験生が多いと思うが、実際に過去問を解くと意外と厄介な科目だと気づく。
→大幅に低い得点を取るリスクは低い一方で、70点以上を取るのもかなり大変な科目。要は、勉強量に比例して大幅に得点が上がるような科目ではないということである。

・年度ごとの難易度変動が少ない。
→難易度変動が少ないため、テキストをまんべんなく学習している受験生であれば60点前後で得点が安定するはずである。このレベルに達していれば、ひとまずは安心と言えるだろう。それ以上を目指すのか否かは、他の科目の学習達成度に依存する。
極端な例で説明しよう。仮に企業経営理論が60点前後のレベルであり、中小が50点前後のレベルであるならば、あなたは残った時間をどのように配分するべきであろうか?
先ほども書いた通り、企業経営理論は勉強量に比例して得点が上がりにくい。一方で中小は暗記した分だけ得点が上がる。もしそうであるならば、同じ時間を投入するのであれば、中小により多く配分した方が一般的にリターンは大きいはずである。



■本試験までの勉強のススメ

・徹底して過去問演習である。間違った問題の復習を徹底する。
⇒これは筆者の私見だが、企業経営理論に限っては他の科目より徹底して過去問を回すべき、よりストレートに言えば、この時期は企業経営理論に限っては過去問以外は解くべきではないとすら考えている。
もちろん、受験した模試や答練の復習は一通りは行ってほしいが、企業経営理論に限っては、知らない論点や知識補充程度のさらっとした復習でよいのではないかと思っている。なぜならば、本試験独特の国語で書かれた選択肢の文章への対応力は、受験校が作成した模試や答練では高められないと考えているためである。つまり、企業経営理論は本試験の問題と受験校が作成した模試・答練の問題とのギャップが少々大きいというのが筆者の見解である。逆に言えば、模試の点数が悪かった受験生も本番で大逆転があり得るということなので、しっかり過去問対策を行ってほしい。

・暗記科目という捉え方をしない方がよい、
→この科目は一部暗記要素もある(モチベーション理論や労働基準法関連等)が、基本的には各経営理論の本質をきっちり理解しているかということを正誤判定形式で問われる問題が主であり、それを解けるかどうかが合格点確保上重要となる。その意味では、各理論の本質的な意味をきちんと理解しているかということの方が暗記以上に重要である。すなわち、2回転目以降の過去問演習で高得点を取れた場合、答えを覚えていたから解けたということは実力がついたということの証明にならず、ほとんど意味をなさないということである。何回転目の演習であろうとも、すべての選択肢について論理的に検討して正誤判定した上で解答をするという勉強をすべきである。
また、「①問題文や選択肢に知らないワードが出てきたら必ず調べる」「②自身の言葉で説明できない日本語がでてきたら”つまり〇〇”と自分の言葉で言換えて理解する」の2点を徹底することで、本試験の対応力をかなり高めることができる。①は、ある年度で問題文に含まれていたワードが別の年度では選択肢に入っていた等という場合があるので、そのような出題に対応するために有効である。②は、本試験で文章の意味がわからないという状況を回避するために、本試験特有の日本語への対応力を高めるために有効である。

・頻出論点かつA、B、Cランクの問題は、過去問のヨコ解きで確かな実力を養成すること。
※ヨコ解きが何かわからない人は、コチラの記事を読んでほしい。

・本試験で難易度が上がった場合のシミュレーションとコンティンジェンシープランの立案を(念のため)しておくこと。
→難易度が比較的安定している科目ではあるのだが、昨年度の合格率が異様に高かったので、本年度は少し警戒しておいた方がよいかもしれない。本科目で難易度が高かった年度は平成25年度のみである。非常に貴重な過去問なので、もう一度内容を確認し、「難易度が上がったときの企業経営理論にはどのような問題が出るのか?」「どのような手法で難易度を上げているのか?」を分析しておくことをオススメする。



■本試験での対応上のポイント

・昼食後に実施される上に理解しにくい日本語を大量に読まされる科目なので、とにかく眠くなる。眠くなると集中力が落ちるので注意力が散漫となり、正答率はガクッと落ちる。この状況を回避し、最高の集中力で臨む方法を事前にきちんと定めておくこと。

試験時間が想像以上にシビアな科目である。時間配分には十分気を付けること。基本的には財務・会計と同様、簡単に解けそうな問題から着手していくこと。模試や答練でタイムマネジメントに失敗している受験生は、解く順番を少しいじるだけでそこそこ点数が上がるはずである。問題を解く順序(例えば、単発の暗記問題を先に解く、選択肢が短い問題を先に解く等)を事前にきちんと定めておくこと。


マジコン診断士


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【1次試験】財務・会計のちょっとした雑談 ~ずぶの素人でも会計コンサルになれた

今回は少し横道にそれて、財務・会計に関してちょっとした雑談をしようと思う。


筆者が新卒入社後に最初にアサインされた案件は、アカウンティング(企業会計)系のコンサルティングプロジェクトだった。つまり、本ブログ開設以来一度もここに書いたことはなかったが、筆者のコンサルタントキャリアは実はアカウンティング(企業会計)系コンサルタントからスタートしている。とは言っても、大学時代までに会計を専門的に勉強した経験などは一切ない(筆者はかつてとても数字が嫌いであった)。当然、最初からバリバリのコンサルティングなどできるわけもなく、打ち合わせ議事録を作成したり先輩コンサルの依頼に基づく調査・分析、資料作成が主業務であった。


プロジェクトも中盤に差し掛かったある日、先輩コンサルから

「ゴメン、急用で明日のクライアントとの打ち合わせに出れなくなった。君、一人でやっといてくれない?」

と言われた。


「マジか?!」

打ち合わせまで残された日数は1日もない。打ち合わせのゴールを先輩コンサルに確認した後、過去の資料を読み漁る、ネット検索しまくる等して、自分なりにできる範囲で準備をした。


打ち合わせ当日。

筆者なりにできる準備はしたものの、やはり事件は起こった。



クライアントの経理担当が

「ところでこの建設仮勘定に関してなんですが、どのように処理するのが適切でしょうか?」


この質問を受けた瞬間の筆者の脳内はこうだ。

「ん?建設仮勘定って何だ?そんなもの自分が調べたことの中に出てこなかったぞ。その言葉が謎な上に、処理の方法まで聞かれているから、当然知ったかぶりなどできない。仮に俺がここでテキトーに回答して経理処理を誤ったりしたら、きっと大変なことになるんだろうな。う~む、困った。仕方ない。正直に聞いてみよう。」


そして筆者は経理担当の方に聞いてみた。

「あの~、建設仮勘定って何ですか?」


その瞬間、経理担当の顔色がみるみる変わっていき、

「あなたは会計コンサルタントなのに建設仮勘定も知らないのか!コンサルタントと言いながら何も知らないじゃないか!」


この打ち合わせ後、慌てて書店に駆け込んで簿記3級の書籍を購入し、死に物狂いで勉強することになったことは言うまでもなかろう。その後、筆者は簿記3級の本を肌身離さず持って仕事をすることになった。

失敗




さて、時は進んでその後の筆者のキャリアである。

筆者はその後、決算早期化の業務改革コンサルや内部統制コンサル(経営法務の金融商品取引法関連で出てくるものである)、IFRS(国際会計基準)コンサル等に従事することになり、セミナー講師も数回務めた。なお、当然のことながらクライアント企業はいずれも大手の上場企業である。

決して自慢ではないが、クライアント企業の経理部長や担当者からは「公認会計士ですか?」と勘違いされることも1度や2度ではなかった。その後、会計に目覚めた筆者は「会計基準等の正解のある財務会計はつまらない。正解のない管理会計のコンサルをやりたい!」と声をあげ、管理会計のコンサル(原価計算含む)を経験し、アカウンティング領域のキャリアの幅をさらに広げることができた(当然のことだが、声をあげる前に簿記2級を取得しておいた)。誰もが知っているような某有名企業数社の管理会計制度は、筆者がコンサルタントとして関与し制度設計したものである。

今でこそ経営戦略よりの仕事に従事することが多くなっているが、この時に培ったアカウンティングの知識は今でも非常に役に立っている。
※「こんなおとぎ話みたいな話、お前だからできるんだろ?地頭が違うんだよ」などとあなたが思っているのであれば、コチラをお読みいただきい。



さて、筆者が自身のキャリアストーリーを引き合いに出してあなたに何をお伝えしたいかと言うと、

「こんなずぶの会計素人で数字が大嫌いな人間でも、適切な努力をしっかりと積み重ねれば、上場企業の経理のプロに公認会計士と勘違いされるまで成長することができる」

ということをあなたに認識して欲しいからである。




財務・会計が嫌いで嫌いで仕方ないというあなた。

自分には財務・会計のセンスがないと思っているあなた。

それは紛れもなくまやかしである。なぜなら筆者がそれを証明している。筆者は会計の仕事で飯を食う時が来るなどということはかつては想像だにしなかった。なぜなら、会計なんぞ全く好きではなかったし好きになれるとも思わなかったからだ。


あなたがマジなコンサルタントを目指すのであれば、財務・会計の知識は必ず持っていなければならない武器であると筆者は思っている。なぜならば、決算情報はコンサルティングプロセスにおいて、(クライアント企業が提示を拒否しない限りは)あなたが必ず手に入れることができる貴重なファクト(事実)だからである。ファクトベースのコンサルティングは、コンサルマインドの基礎中の基礎である(ファクトの重要性に関して知りたい方はコチラから)。

クライアント企業が提示した決算書を見て、その場で電卓を叩いて必要な分析を行って、問題点や課題を指摘できるレベルをあなたは目指すべきなのである。必要とあらば、概算ベースで投資の経済性計算を即時に行えるレベルをあなたは目指すべきなのである。だからこそ、前回の記事(コチラ)でも言ったように、無意識レベルで計算できなければいけないのである。
※中小企業は経営資源のハンディキャップがあるので、めんどくさいことはやらない特性がある。しかし、会社法・税法(上場企業は金融商品取引法も)で定められている以上、決算書だけは企業がどれだけイヤといっても作成せざるを得ない。故に、クライアント企業が提示を拒否しない限りは必ず手に入るのである。まあ、それが正しい手順・手続きで作成されたものかどうかは別問題なのだが・・・。



財務・会計はきちんとした力がつくまでは非常にシンドイとは思うが、我慢強く勉強を続けてほしい。将来のあなたにとって、とてつもない武器になるはずである。

最後に、ここまで話題にしてこなかったファイナンスに関して触れておこう。
筆者のファイナンスの知識は、コンサルティングの過程で必要に迫られた時(投資対効果の算出等)にインプットした程度のレベルであった。もちろん、ファイナンスに関する基本的な用語は書籍を通じてある程度知ってはいたが、真面目に電卓を叩いて計算するようなプロセスが必要な場面はそれほど多くなかった。つまり、筆者がファイナンスを真面目に勉強したのはこの中小企業診断士取得を目指した時ということになる。そのような背景から、ファイナンスに関しては筆者もそれはそれで苦労を重ね、それなりの勉強量をこなしたということだけはお伝えしておこう。なお、戦略系のコンサルやIT系のコンサルをする際の経営者の意思決定を促すツールとして、ファイナンスの知識は現在大活躍している。


P.S..
参考までに、中小企業における会計領域のコンサルティングニーズに関して触れておこう。
実は中小企業に対する会計領域のコンサルティングでは、財務会計領域のニーズはあまりない(上場準備をしている企業は除く)。なぜならば、中小企業におけるこの領域は税理士がしっかりおさえてしまっているためである。もちろん、筆者もクライアント企業の経理処理が著しく誤っている場合は、他のコンサルティング過程のついで程度で簡単な指導は行うが、基本的にそのレベルの関与である。つまり、診断士にとってはカネになりにくい領域なのである。
一方で、管理会計領域のニーズはそこそこあり、ここが中小企業診断士のドメインとなり得るだろうと筆者は感じている。実際、年に数回は必ず引き合いがある。これまで筆者がコンサルティングをした企業においても、税理士は管理会計にはあまり明るくない印象である。診断士が十分にビジネスとして狙える領域と言えるだろう。



マジコン診断士


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【1次試験】ラストスパート戦略 ~財務・会計

今回の「ラストスパート戦略」は財務・会計編である。

財務・会計





■過去10年の統計情報

・最高科目合格率:36.9%(平成27年度)

・最低科目合格率:3.8%(平成25年度)

・平均科目合格率:14.5%(過去10年)
 ※過去3年では21.5%、過去5年では17.0%




■科目特性と留意点

・比較的苦手な受験生が多い
→この科目を恐れている受験生はあなただけではない。但し、簿記資格等を持っていたり会計関連の業務に従事している人には非常にとっつきやすい科目であるため、かなりの高得点を安定して獲得する受験生も一定数いる。もっとも、以前の記事(コチラ)でも述べたように、他者はあなたの合否に一切関係ないので全く気にする必要はない。

・年度ごとの難易度変動が大きい。
→本試験で難易度が上がった場合に足切りとなるリスクが高い科目の1つ。経済学・経済政策同様、神経質に挑むべき科目であることは間違いない。

・計算問題の比率が高い。
→「数学が苦手なので財務は苦手」とあなたが思っているとしたら、それは言い訳である。財務・会計の解答に必要な数学力は中学1年生レベルである。



■本試験までの勉強のススメ

・科目の特性上、計算問題とは切っても切り離せない。計算問題の勉強法に関しては、以下の記事を参照いただきたい。
 1次試験計算問題の勉強方法

・上記の記事を読んでいただくとわかる通り、解法パターンを体に覚えこませてしまう、すなわち問題を見た瞬間に無意識レベルで計算作業を進められることが本科目の合格レベルにあるかの尺度である。その意味でこの科目は、コツコツ毎日問題を解くことを継続して無意識レベルで計算作業を進められるようにすると共に、感を鈍らせないようにすることが最も大事である。

・基本的には過去問演習あるのみ。間違った問題の復習を徹底する。
⇒解説を見てすぐ理解できた問題は、計算作業プロセスをトレースし、なぜそのようなミスをしたのか、どうすれば本試験で同様のミスを防げるのかをきちんと検討・記録しておくこと(記録したものは本試験に持っていき、試験直前に読む)。あなたが問題演習においてしでかしたミスは、本試験でも再現する可能性が高い。そのミスの発生リスクを抑制する手立てを講じることで、A、Bランク問題の失点を確実に回避することが本科目合格点確保の大きなポイントである。ミスの発生リスク抑制には「リスト化」(コチラの記事参照)が有効だろう。

・頻出論点かつA、B、Cランクの問題は、過去問のヨコ解きで確かな実力を養成すること。
※ヨコ解きが何かわからない人は、コチラの記事を読んでほしい。

・本試験で難易度が上がった場合のシミュレーションとコンティンジェンシープランの立案をしておくこと。
→平成26年度、平成24年度、平成20年度、平成19年度のいずれかの過去問は、時間を計測してタテ解きをしてこと。もし足切り得点(40点未満)だった場合は、どうすれば40点以上を奪取できたのかをきちんと分析した上で、本試験に備える。
※タテ解きが何かわからない人は、コチラの記事を読んでほしい。

・経済学・経済政策と並んで、本年度の本試験で難易度が上がる可能性のある候補の科目である(筆者の主観に基づく予想)。難易度が上がったときに足切りリスクを回避するためにも、「他の受験生が解ける問題を確実に得点すること」を心掛けること。



■本試験での対応上のポイント

・まず、1次試験の財務・会計は電卓持込NGなので気をつけて欲しい。本試験で電卓を持ち込んで計算しようとする受験生が毎年必ずいる。なお、演習の効率化を目的に現在電卓を使用して勉強している受験生は、本試験を想定してもう手計算での練習をしておくべき時期である。

・1科目目の経済学・経済政策の感触をそのまま引きずった状態で試験に突入する可能性がある。イメージトレーニングを通じて、経済学・経済政策で手ごたえがなかった場合の気持ちの切り替え方法をシミュレーションしておくとよい(”覆水盆に返らず”と頭ではわかっていても、精神面でそれを切り替えることはかなり大変なことである)。

・苦手な受験生が多いうえに難易度変動が激しい科目であるため、あなたが本試験で緊張することは間違いない。その状況を事前にシミュレーション・イメージトレーニングしておき、本番でのメンタル面の免疫をつけておくこと。

・財務・会計も足切りリスクの高い科目である。得意不得意に関わらず、まずは足切り回避を最優先ミッションとすること。過去の出題数と同様であれば、配点は1問4点×25問のはずであるため、10問取れば足切りは回避できる。故に、まずは解ける問題から着手して、それが10問を超えているかどうかを確認すること。これをやるだけでかなり精神的には楽になる。

・時間配分に気を付けること。基本的には簡単に解けそうな問題から着手していくこと。問題の難易度判定基準、解く順序(例えば、計算不要な知識系を先に解く等)を事前にきちんと定めておくこと。


この科目は、どんな形でもよいので毎日問題を解くことが重要である。1問でもよい。本試験まで、財務・会計を勉強しない日がないように学習を進めてほしい。その積み重ねこそが「問題を見た瞬間に無意識レベルで計算作業を進められる」レベルに達する手段である。


マジコン診断士


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【1次試験】ラストスパート戦略 ~経済学・経済政策

今回から「ラストスパート戦略」と称して、あなたが本試験までのラストスパート時期に迷いなく勉強を進められる様、筆者の試験に基づいて科目別に戦略や留意点を書いていこうと思う。あなたの参考になれば幸いである。


今回は経済学・経済政策。

経済学・経済政策




■過去10年の統計情報

・最高科目合格率:38.9%(平成21年度)

・最低科目合格率:2.1%(平成25年度)

・平均科目合格率:19.3%(過去10年)
 ※過去3年では21.5%、過去5年では18.3%




■科目特性と留意点

・比較的苦手な受験生が多い
→この科目を恐れている受験生はあなただけではない。

・年度ごとの難易度変動が大きい。
→本試験で難易度が上がった場合に足切りとなるリスクが高い科目の1つ。神経質に挑むべき科目であることは間違いない。

・模試の得点と比較的相関関係が強い(筆者主観)
→筆者の経験則では、模試の得点と相関関係が強いと思っている。故に、直近で受験したTAC1次模試の得点は本試験の得点を予想する上では一定の尺度となる。(出題論点が比較的明確であるため、分野ごとの出題パターンの幅が他の科目より狭いことが理由か?意外と出題をひねりやすそうでひねりにくい科目)。但し、本試験は難易度変動が激しいため、難易度が大きく変化した場合はこの限りではない。
もし直近の模試で一定の得点が取れている人は、現状の力を維持することに注力する。もし直近の模試が芳しくなかった人は、基礎力の充実にウェイトを置いた方が良い。



■本試験までの勉強のススメ

・基本的な勉強法は過去に発信済み。以下の記事を見てほしい。
 ・【1次試験】経済学・経済政策に大きな不安を抱いているあなたへ
 ・【1次試験】経済学・経済政策で合格点を確保する勉強法<決定版>

・基本的には過去問演習あるのみ。間違った問題の復習を徹底する。
⇒解説を見てすぐ理解できた問題は、なぜそのようなミスをしたのか、どうすれば本試験で同様のミスをしないのかをきちんと検討し、記録しておくこと(記録したものは本試験に持っていき、試験直前に読む)。
⇒解説を見ても理解できない問題は、自身の理解を妨げいる分野を特定し、石川経済に戻って当該分野を理解しなおす。書籍のみで理解できたならそれでOK。書籍のみで理解できなかった分野は、時間はかかるがyoutube講義まで戻って完全理解に努める。

・頻出論点かつA、B、Cランクの問題は、過去問のヨコ解きで確かな実力を養成すること。
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・本試験で難易度が上がった場合のシミュレーションとコンティンジェンシープランの立案をしておくこと。
→平成25年度、平成23年度、平成22年度のいずれかは時間を計測してタテ解きをしてこと。もし足切り得点(40点未満)だった場合は、どうすれば40点以上を奪取できたのかをきちんと分析した上で、本試験に備える。
※タテ解きが何かわからない人は、コチラの記事を読んでほしい。

・難易度が上がったときに足切りリスクを回避する方法はただ1つ。「他の受験生が解ける問題を確実に得点すること」である。仮に難易度が大幅に上がったとしても、あなたが他の受験生が解ける問題を確実に得点してさえいれば、40点を切ることはないし、仮に40点を切ったとしても合格基準の弾力化(いわゆる得点調整)で救済される可能性が出てくるだろう。
※この経済学・経済政策は、過去に合格基準の弾力化を2回も行っている唯一の科目である。この科目の試験委員は難易度の匙加減調整があまりお得意ではないことが過去の実績で証明されているため、それに振り回されることのないようベースとなる力はきちんとつけておくべきである。この科目に対して付け焼き刃の勉強で挑むのは回避することが賢明である。




■本試験での対応上のポイント

・本試験の1科目目であり、かつ苦手な受験生が多いうえに難易度変動が激しい科目であるため、あなたが本試験で緊張することは間違いない。その状況を事前にシミュレーション・イメージトレーニングしておき、本番でのメンタル面の免疫をつけておくこと。

・経済学・経済政策は足切りリスクの高い科目である。得意不得意に関わらず、まずは足切り回避を最優先ミッションとすること。過去の出題数と同様であれば、配点は1問4点×25問のはずであるため、10問取れば足切りは回避できる。故に、まずは解ける問題から着手して、それが10問を超えているかどうかを確認すること。これをやるだけでかなり精神的には楽になる。


本科目は苦手意識を持つ受験生も多いため、勉強に着手するのがおっくうに感じがちである。そんなときは、とりあえず簡単な問題を1問だけでも解いてみよう。そのまま流れに乗って勉強できてしまうことも多いので。


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【1次試験】素晴らしい企業との出会い物語(Final)

物語編も今回でFinalである。
※1話はコチラ、2話はコチラ、3話はコチラ


ここから本編

入手できた情報には制限があるが、提案に必要な要素は概ね揃った。これまで整理した内容を元に提案書を作成し、提案プレゼンに備えた。
※なお、今回の提案には筆者に取って初めてのコンサルティング分野が含まれている。このような場合、筆者は必要な分野の書籍を10冊程度まとめて購入し、半日~1日で速読読破するということを必ず行う。今回も同様の方法でインプットをした上で、提案書作成にとりかかっている。


いよいよ提案プレゼン当日。

顧客企業(以下、A社)の出席者は社長をはじめとした全取締役である。


筆者はこれまで積み上げたファクトと仮説を元に、提案プレゼンを行った。


提案骨子は、以下の通りである。

・A社には他社にはない強みが見られる。
・今後のA社の基本戦略としては、これまで通り強みを最大限に生かした差別化集中戦略により、ニッチトップ企業としての地位を確固たるものとするべき。
・しかし外部環境は大きく変化し、市場競争は激化の一途を辿っている。そのような環境変化の中で、A社の売上は伸び悩み始めている。
・A社の最重要課題は組織力の強化である。
・組織ライフサイクルモデルに照らし合わせると、A社は共同化段階にいる。共同化段階に入ると、社長のリーダーシップのみではどうしても限界が出てくる。これは売上の低迷の一要因であると考えられる。ゆえに、権限移譲とエンパワーメントにより組織効率の向上が必要である。
・弊社の提案は内容「△△」である。その手段として、①××、②××を行う(具体的な実行方法と支援内容)。
・実行計画と体制案は~であり、ご支援に係る見積りは¥・・・である。


以上をプレゼンし、最後に筆者は以下のように経営陣にお伝えした。

「御社は非常に魅力的かつ素晴らしい会社であり、言わば中小企業の模範のような企業です。中小企業診断士として、私は御社に惚れ込んでいます。言換えれば、私は御社に”片思い”しているということです。御社の明るい未来を実現するためのリアルパートナーとして私を選んでいただけるよう、全力でプレゼンテーションさせていただいたつもりです。ぜひとも前向きなご検討をお願いします。」



すると、これまで黙ってプレゼンテーションを聴いていた社長が重い口を開いた。

社長が話された主な内容は以下の通りである。

・社長は小さい頃から変わった子であった(モノを自分作って、それを人に売って、人を喜ばせることが大好きな子供だった)。
・とあることを契機に、思い切って起業した。その際に、ある補助金を利用できることを知り【中小企業経営・政策】、事業計画書を作成した。その際に支援をもらった人が中小企業診断士であった。
・製品品質は徹底的に追求した。外部パートナーとの連携、品質管理プロセスの構築などありとあらゆる施策を講じ、追求してきた。その精神は今も変わっていない。【運営管理-生産管理】
・事業化までのプロセスで資金が枯渇しそうになり、自身の夢を諦めて本気で会社をたたもうと考えた(いわゆる「死の谷」である)。しかし戦友とも言うべき取締役から「本当にこれでいいのか?」と何度も言われ、踏みとどまった。【企業経営理論】
・その後、とあるきっかけで製品の市場認知度が急速に高まり、大幅に売上が拡大。需要に生産が追い付かないほどであった。一方で為替変動による【経済学】収益性悪化を防止するために、デリバティブに手を出した【財務】が、大きな損失を出してしまった。
・ここ3年は売上が伸び悩んでいる。その要因は、あまりに製品力とブランドに依存しすぎてきたことだと考えている。つまり、「人」をないがしろにしてきたかもしれない。その意味で、現在の課題は組織力の強化であると考えている【企業経営理論】。


社長は、以上の話を1時間ほどし、最後に筆者に以下のように言った。

「本日マジコン診断士さんがプレゼンテーションされた内容は、すべて正解です。強み、外部環境の変化、現状の弊社の課題、すべてが私の感じていることと同じです。その中でも、組織ライフサイクルモデルに関しては、特に”なるほど”と思いました。そうですよね、企業規模が拡大すれば私の役割も変わって然るべきです。」

そして社長は次のように述べた。

「今は私にとって新たな人生の分岐点だと思っています。先ほどマジコン診断士さんは片思いと仰いましたが、両想いかもしれません。ぜひ弊社が次のステージに進めるよう、ご支援をお願いいたします。」



さて、この物語も今日で終わりである。


さて、そもそもこの物語を筆者がなぜ書いたかというと、

「現在あなたの勉強している1次試験の勉強が、どれだけ経営コンサルティングの仕事を獲得する上で重要なものであるかを本物語を通じてお伝えすることで、あなたの勉強に対するモチベーションを高めること」

であった。



これまでの物語を見ていただければおわかりの通り、

「今あなたが勉強している正にその内容は、来年中小企業診断士として活躍するあなたがコンサルティングの現場でリアルに利用する知識ばかり」

である。
※今回の物語では法務が出てこなかったが、実際にコンサルティングを開始すると法務論点にはかなりの頻度で遭遇する。


あなたが中小企業診断士になっている未来には、あなたからの支援を必要としている企業がきっと存在する。


そして、将来あなたが提供するコンサルティング品質の基礎は、今正にあなたが向き合っている1次試験の知識なのである。



暗記できなくて自分に対してイライラするかもしれない。

集中力が出なくて焦るかもしれない。

仕事が忙しくて、勉強時間の捻出やコンディション調整ができず、怒りがこみ上げてくるかもしれない。




そんな時は一度立ち止まって、中小企業診断士の勉強を始めようと心に決めたあの日を思い出してみよう。




そこには

「中小企業診断士として実現したいあなたの夢や希望」

が確かにあったはずである。

夢・希望




さあ、最後まで諦めずに、全力でやりきろう。

すべては、中小企業診断士としてのあなたを必要とする企業のために…。



マジコン診断士


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【1次試験】素晴らしい企業との出会い物語(3)

今回も物語編の続編である(1話はコチラ、2話はコチラ)。


ここから本編

これまで、戦略面と財務面からこの企業の経営上の課題に関する仮説を設定してきた。その過程で、筆者はもう一つ重要な要素を見つけ出していた。

それは

「当該企業の経営トップの実行力」

である。


インターネットを中心としたリサーチの範囲で推測されることは、この企業の社長はとにかく実行力がある人物であるということである。

製品に対してこだわりと妥協しない精神、そして絶対の自信を持っていることがうかがえる。製品品質を高めるためであれば、妥協せずに徹底して技術力と製品力を追求する。また、そのような絶対的な自信を持つ製品を世に広めるためであれば、必要な施策を徹底して実行する、そのような社長であった。実際に会ってみないとわからないが、少なくともかなりのリーダーシップを持った社長であると判断するには、十分すぎる材料があった【企業経営理論】。


さて、担当がこの引き合いを受けた際に、顧客企業の取締役からは「組織・人事面」のアプローチから経営コンサルティングをしてほしいとの要望だったと伝え聞いていた(ここには書かないが、メスを入れたい具体的な組織・人事面の施策まで指定されていた)。

戦略面、財務面からの分析、そして社長のパーソナリティから、この企業の取締役の抱いている課題認識がどのように組織・人事に影響しているかは明白であった。


ざっくりとした検討要素としては、以下の通りである。
※本当はもっと多くの検討要素があるのだが、ここではストーリーをわかりやすくするためにざっくり記載する

・かつては急成長していたが、ここ3年ほどは売上が伸び悩んでいる【企業経営理論、財務】
・ここ3年ほどで、ITを中心とした大きな技術変化があった【企業経営理論、経営情報】
・売上高販管費率が増加し、営業利益段階の収益性が思わしくない【財務】
・急成長に比例して、直営店舗の数と従業員数は増加している【企業経営理論】
・組織・人事面の問題点が顕在化している【企業経営理論】


あなたは、上記からどのような点が組織・人事面の課題となるか想像がつくであろうか?


そのヒントは

「組織のライフサイクルモデル」【企業経営理論】

である。


つづく


マジコン診断士


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【1次試験】素晴らしい企業との出会い物語(2)

今回は物語編の続編である(前回の記事を読んでいない読者はコチラから)。


ここから本編


ざっくりと戦略面の分析を終えたので、今度は財務視点からの分析にとりかかることにした。さっそく財務情報を入手し、分析にとりかかった【財務】。


過去5年の売上推移を見ると、かつては対前年比125%の売上増であったが、ここ3年は横ばい。近年は売上の伸びが鈍化しているようだ【財務】。この裏付けをとるために、ここ3か年でどのような外部環境の変化があったかをざっくりと分析することにした【企業経営理論】。

経済面、社会面等様々な環境変化があるのだが、その中でも筆者が特に着目したのが、消費者の購買行動の変化である【企業経営理論】。スマートデバイスの急速な普及により、オンラインでの閲覧・購買行動とオフラインでの行動がシームレスにつながるようになった環境変化は、企業の売り方に大きな変化を与えているはずである【企業経営理論、経営情報】。総務省の情報通信白書を見ると、スマートフォン保有の急増とこの企業の売上低迷時期はビンゴ。仮説の方向性としては問題なさそうだ。

この企業は販路拡大を目的に、積極的にECを活用しているのだが、技術変化に伴う消費者の購買行動の変化に追随できているかは若干疑わしい。ここに課題があることが推測された【企業経営理論】。

なお、この論点では、O2Oを意識した販売促進策【企業経営路論、経営情報】に対する打ち手も大事なのだが、それ以上に、消費者の購買行動の変化に対して消費者とのインタフェースである販売スタッフが追随できているのかが大きなポイントであると考えた【企業経営理論】。



つづいて、収益性、効率性、安全性の観点から経営分析に着手した。

やはり製品の付加価値が高いため、粗利率は良好。ところだ、営業利益段階になると大幅に収益性が低下する。無論、売上高販管費率が高いことがその原因である【財務】。

効率性の分析をしてみると、やはりここ3年は低下傾向にある。当然のことだが、売上高が低下すればすべての効率性指標は悪化の傾向を示す。ここ3年の売上高の低迷が原因であることは明らかである【財務】。
※他にも特筆すべき要素はあったが、割愛。

安全性に関して言えば、投資に伴う一定の借入はあるものの、短期/長期ともに支払能力に問題はなく、自己資本比率も業界水準と比較しても極めて優良な数値である。こちらは問題ない【財務】。


最後に損益分岐点分析。
経営レバレッジはそれほど高くはないため、比較的経営リスクは低い方ではある【財務】。しかし事業の特性上、継続的な投資や費用の投入が必要である会社ではある。筆者のコンサル経験上、この年商規模の企業だとやはり売上高をもう一段回高めないと、経営者も思い切った打ち手を講ずるのに若干勇気がいる。経営者が思い切った打ち手を打てるような売上高水準に高めることが、この企業を軌道に乗せる上で重要なファクターであると感じた。


つづく


マジコン診断士


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【1次試験】素晴らしい企業との出会い物語(1)

先日、筆者はとある中小企業に対して経営コンサルティングの提案をし、その場で社長から即決のご回答を戴いた。今回からは連載で、その物語について書いていこうと思う。


しかし、なぜいきなりこのような物語ベースの企画を行うのか?

もちろん、筆者の自慢話をしたいわけではない。


筆者はこの物語を通じて、

「現在あなたの勉強している1次試験の勉強が、どれだけ経営コンサルティングの仕事を獲得する上で重要なものであるかを本物語を通じてお伝えすることで、あなたの勉強に対するモチベーションを高めること」

に貢献したいと思っているのである。


試験に向けてモチベーションを上げるためのちょっとした読み物だと思って読んでみていただけると幸いである。物語内では、【 】に実際に活用できる1次試験科目名を記載しているので、こちらもぜひ合わせて見てほしい。

なお、企業を特定できるような具体的な情報をここに書くことはできない関係上、極めて抽象度の高い内容となってしまう点についてはご容赦いただきたい。



ここからが本編である。



およそ3週間前のことである。とある中小企業からコンサルティング案件の引き合いの話が筆者に届いた。担当から企業名を聞いたので、筆者はさっそくその企業のホームページを見てみた。


その時に思った筆者の率直な感想は、

「なんと素晴らしい企業なんだ」

ということだった。


ネットサーフィンをしながらこの企業や製品に関する調査を進めていくと、企業規模こそ大きくないものの、高い技術力とそれに裏付けされた付加価値の高い製品力【運営管理】、そして市場において圧倒的に高いブランド力【企業経営理論】を持っていた。ソーシャルメディアを調査してみても、やはり製品に対する口コミ情報の書き込みが頻繁に行われており、特定セグメントの顧客から圧倒的な支持を獲得していることがわかった【企業経営理論】。


製品ラインナップを詳細に見てみると、やはり特定のターゲット層に絞り込んだ製品戦略になっている【企業経営理論】。販路としては直営店を持っており、主力製品に合わせて関連製品を豊富に取りそろえることでついで買いを促し、購買単価向上を図っている取り組みも見える【運営管理】。また、付帯サービスの設定により、顧客満足度向上と購買単価向上を同時に実現している【企業経営理論、運営管理】。

ここで少し市場環境に目を転じてみると、市場シェアを数少ない大手が占める寡占市場であることがわかった【経済学】。具体的な競合企業を見てみると、低価格製品をフルラインで揃えるフルカバレッジ戦略を採用している【企業経営理論】。文字通り、競合他社は規模の経済を活かした戦略である【経済学、企業経営理論】。


以上から、ざっくりではあるが、この企業がこれまでに遂行してきた戦略の方向性は差別化集中戦略であることがわかった【企業経営理論】。今にも診断士2次試験の事例企業に出てきそうな「模範的中小企業」であり、このような素晴らしい中小企業を支援できるかもしれないという可能性に、筆者は期待が高まった。


つづく


マジコン診断士


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【1次試験】直前期の睡眠時間確保は誤った戦略?

Twitterを見ていると、受験票がみなさんの手元に届く時期なようで。これであなたの決戦の会場が明らかになった。試験前日にホテルに宿泊するのか否かは今から決めておくべきであろう。

筆者はどうしたかというと、1次試験の受験時には試験会場の近くのホテルを2泊分とった。会場までの往復はタクシーを使った。

その理由は、以下の3点である。
①会場までの電車遅延等の心配を事前になくすため
②疲れを極力残さないようにするため
③ロスタイムを可能な限りなくすことで勉強時間を確保するため

参考にしてほしい。



さて、本題に入ろう。

前回の記事(コチラ)では、ひょっとすると睡眠不足があなたの集中力や記憶の定着率に良からぬ影響を与えているのではないか?という問題提起をした。


さて、この問題提起を受けて困ってしまった受験生もいるはずである。

その言葉を代弁すると

「おいおい、本試験まで時間が限られているんだぞ。その上、やらなければいけないこともまだまだ多い。そんな状況なのに睡眠時間を確保しろだって?お前の言っていることは矛盾しているじゃないか!ふざけるな!」

といったところだろうか。


なるほど。そのような言葉ができることはごくごく自然なことだ。なぜならば筆者は「勉強時間を増やした方がよい」ということをコチラの記事で書いている。確かに筆者は一見矛盾していることを言っているように思えるかもしれない。

しかし筆者は何もあなたを混乱させる意図でこのようなことを言っているわけではない。このように一見相反するような物事に直面した際に、ここで思考停止してしまってはあなたはマジなコンサルタントにはなれない。


もしあなたがマジなコンサルを目指すのであれば、

「資源制約下において、必要な課題に対して最適に資源を配分することを通じて、効率的に成果を出すことがコンサルタントのミッションである」

と考えるべきである。


このように考えれば、現在のあなたの課題は「可能な限りの時間を捻出してとにかく勉強する」ことと、「可能な限り睡眠時間を確保して勉強効率を高める」ことのいずれかをチョイスするということではないことがわかる。



あなたの課題は、

「資源配分の最適な均衡点を探し出し、限られた時間の中で実力・コンディション共にピークに持っていくこと」

である。

資源配分


筆者は、あなたの1次試験合格に向けてのボトルネックとなり得る要素とその解決の道筋を示すことで、少しでもあなたの合格可能性を高めたいと思っている。しかしあなたにとっての最適な資源配分の均衡点は、筆者にはわからない。ここからはあなた自身の高速PDCAにより、最適解を見出していってほしいと思う。


マジコン診断士


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Author:マジコン
現役コンサルタント。中小企業診断士試験独学ストレート1発合格。モットーは卓越した本質的スキル・知恵に基づく”マジなコンサル診断士”であり続けること。
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